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桜の花びらが落ちる速度


 「アニメがお仕事!」を2007年マンガ1位に挙げているのに
アニメを観ていないのはどうか、と思ったので観てみました。




 「秒速5センチメートル」  (←映画へのリンク)


 これかよ!?と言われるかもしれませんが・・・。
 (※コメント非推奨)


 いろいろ調べて興味をもった「電脳コイル」が
なかなか観られないもんで。
(再放送やってるのは知ってるけど、観てません…)
 そして新海監督一人でアニメを作った、という
ほしのこえ」という作品名だけは知っていたので。



 いや、観て良かったですよ。本当に。
 (ニコニコで紹介しちゃったけど、
  DVDを買うか借りるかで、できるだけ良い画像で観て下さいね)


 この作品が合うか、合わないか、は実にカンタンで。
 最初の3分の絵で
 「おおおおおおおおおおおおおおお」・・・と思わなかったら
スルーしちゃっていいと思うんですね。
 DVDでの新海監督インタビューにもあったんだけど
どんなに写実的に描こうとしても
人間が“風景を描く”ことで、主観が入ってしまう。
 そこに何かしらの想いを込める事が出来る。
 そこが何かしらの感情を湧き起こすということ。


 だから、この作品の絵に感情が動かなければ、
それは観る人の感情が動くベクトルがこの作品と違うか、
あるいは思い出のストックが少ないか、だと思う。


 「思い出」と言う事に関して、
新海作品ではキャラクターの魅力に乏しい、という批判も目にしたけど
それはそれで良いと思うんだよね。
 私個人の考えだけど、
風景から観る人の感情をふくらませるのが目的なら、
究極には登場人物は影で良い。
 同じく、ストーリーも隙間があって良いし、
結末の収拾だってしなくて良い。


 風景が観る人へ及ぼす“何か”。
 キャラクターも、ストーリーも、
山崎まさよしのOne More Time One More Chanceも、
それを補完するものに過ぎない。


 1時間ちょっとの作品だけど、
それ以上の時間に、世界に浸らせてくれた映画でした。
 いつかもっと大画面で、もっと良い画質で観てみたいなあ。




 




 最後に新海監督へのこのインタビュー
 「ものをつくる」ということで非常に興味深いものでした。

既に優れたものがたくさんあるのだから、自分が作らなくてもいいかも知れないという中で、それでも本当に作らなければいけないと自分が思うものだけを作って行こう、とそんな風に思うようにしています。

現実を模した作品なのに現実より美しいと感じる。
それで改めて現実の美しさを知るということですね。

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