- 作者: 山口隆(サンボマスター)
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/02/07
- メディア: ハードカバー
- 購入: 3人 クリック: 77回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
うおー、おっもしろかったなあ、この本!
サンボマスターのヴォーカル&ギターの山口隆が
錚々たるミュージシャンと対談した本。
山下達郎、大瀧詠一、岡林信康、ムッシュかまやつ、佐野元春、奥田民生・・・。
奥田民生を除いて山口と親子ほども年齢が違うが、
今でも現役のミュージシャンの言葉に凄みがある。
すべての芸能、すべてのコマーシャリズムというのは、
心のどこかのパートを売らなければならない。
問題はその中でいかに音楽を作る上での
パッションや真実をキープできるか。
(山下達郎)
俺は一ミリでも戻りたくねえもん。
マラソン走っていて一センチでも帰ろうと思うか?
(岡林信康)
各人、貫き通しながら、あるいは変わり続けながら、
音楽に身を傾けた上で出る言葉が、もうね。
加えて、山口隆のこれまで聴いてきた音楽の幅広さよ!
少年時、父親の持ってるレコードを聞き込んで、
さらに深く入って行き自分のものにし
リスペクトと愛ゆえの批評も込めて熱く対峙する。
プロフェッショナルな人に対して失礼だけど
「アンタすげえよ!」って素直に思うわ。
百戦錬磨の対談相手に対し、からかわれ、
巧くかわされ、時には「やるねぇ」と思われてる様子の
山口隆の姿も面白い。
やー、山口氏、リスペクトしてるアーティストって
きっともっといるでしょ?
「叱り叱られ 2」を是非出して欲しい!!
例えば吉野寿や中島みゆきと語るとどうなんのかなあ。
もうすぐ連休なので
10代前半にさんざん聴いた佐野元春や山下達郎の新アルバムや
そしてほとんど未聴のムッシュかまやつや岡林信康を
探して聴いてみようと思っています。
サンボマスターはたくさん聴いているわけでは無いけれど
ファンクの要素もあるからホーンが入っている曲が私は好き。
「夜が明けたら」なんていいよねえ。(↓ 試聴できます)
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/Sambomaster/SRCL-5874/
あと「はじめ人間ギャートルズ」のEDテーマ。
「やつらの足音のバラード」ってムッシュかまやつ作曲だったんだね。
「なんにもない なんにもない まったく なんにもない・・・」 名曲です。