連休 その4 [倉敷・高松]

 そして2日の朝。今日もいい天気だなあ。




 「今日はどうしますか?」 とyoshi。



 「んー、良い天気だから・・・映画でも観に行くか!」


 「(…ツッコみませんよ、という目で) いーですねえ!
  でも今、映画って何やってるんですかね」


 「『うた魂』って映画がネタになりそうなんだけど・・・」


 「うたたま? あーでも、岡山じゃやってないみたい」


 「この映画のために大阪行くのもなあ・・・。
  あ!『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』はどうかな!!」


 「・・・文吾さんの映画の好みも特殊だからなあ・・・」



 結局、心に引っかかる映画が無い、ということで
とりあえず倉敷の街まで出ることに。



 コーヒーでも飲むか、と美観地区の「珈琲館」へ向かう。




 「今から行く店な、
  メニューを渡す前にか・な・ら・ず
  『琥珀の女王、いかがですか?』と勧めるんだよ。
 それがウザくてなあ」


 「あー、確かにそれはウザいですね」


 「だろ? 観光客が多い店だからしょうがないのかもしれないけど
  先週来たばかりでも
   『琥珀の女王、いかがですか?』って言うんだよ。
  飲みたかったら、言われんでも注文するわ!


  …そんなだと、意地でも注文したくなくなって
  未だに飲んで無いんだよなあ、琥珀の女王」




 …などと言いながら珈琲館へ到着。
 天気が良いので、奥の庭園風になっている席へ。





 「あー、春だねえ」「そうですねー」


 などとくつろいでいると、メニューを持って女性店員さんが。


 「当店では、この『琥珀の女王』をお勧めしていますが」 とまず第一声。


 おおお、やっぱりキター!!




 わたし。




 「じゃあそれ」



 「頼むんかい!」という表情でyoshi、無言のツッコミ。





 これが『琥珀の女王』(750円)だッ!!



 「美味しいですね」とyoshi。


 「ほー、こんなんで750円取るのか、と思ったけど
  リキュールや蜂蜜、生クリーム、
  水出し珈琲の味わい深さでなかなかの逸品だねえ」


 その後は瀬戸大橋を渡り、
讃岐うどんが食べたい私のリクエストに応え
以前山本さんへ連れて行ってもらい大変気に入った
「山内うどん」へ。



 藪の中に突然現れるロケーションといい、
積んである薪といい(もちろんそれでうどんを茹でる)
讃岐うどんを食いに来た!」と思わせる一軒です。


 うどんツアーだったら何軒も回るのでセーブするところだけど
今回は1軒だけだから!…と。



 私はひやひや大(麺も出汁も冷たい)にげそ天といわし天を。
 おお、讃岐うどんで500円以上払ってしまった!!



 yoshiはあつあつ大(麺も出汁も熱い)にげそ天とさつま揚げ?を。



 うーん、エッヂの立ったうどんにスッキリしてコクのある出汁がウマイ!
 来て良かったなあ。美味しいなあ。「ひやひや」最高!
 ・・・ちょっとその「あつあつ」も一口くれる?
 うわ、これもウマイ!
 「しょうゆうどんや湯だめうどんも旨いですよ」とyoshi。
 さすが、高松に数年住んでいただけあって、
ほとんどの有名店には通いなれているのだとか。
 今度は麺が冷たくて出汁が熱い「ひやあつ」も試したいな!



 うどんを食べた後は瀬戸大橋記念館へ。
 広々とした公園の中にある記念館の展示は
雄弁に橋作りの困難さを伝える。
 橋の基盤作りのために海底を水平に削ったが
その高低差がわずか10センチほどしかないのに驚く。




 やはり瀬戸内の海は穏やかだー。


 公園内には近所の親子連れが集まり実にのどかな休日。


 「でも、平日は人気がほとんど無いんですよ」


 うっ、そうかもなあ、この微妙に中心部から離れた感じ・・・。

 

 どうしよう、喫茶店でコーヒーでも飲む?
 「いや、そろそろ止めときましょうか?」
 うーん、実は疲れが溜まって限界っぽいんだよね。
 助手席で寝てばっかりなのも申し訳ないし。


 「じゃあ駅まで送りましょう」
 …と坂出駅まで送ってもらい、
yoshiはperfumeのコンサートへ行きましたとさ。


 いやあ大変充実した連休だった。
 改めて色々とありがとう、yoshi!



 (おわり)