全国大会:一般の部感想<その4>


高知県(四国支部代表)
混声合唱団Pange(混声32名)


初出場おめでとうございます!
女声の白い衣装のチュニック?貫頭衣?が珍しい。
課題曲はG1。


明るく強い声!
テナーなど細部のニュアンスでちょっと…という所があったり
ブロックごとの音楽になってしまい
流れという視点からは疑問だったりしましたが
その表現力には好感を持ちました。


自由曲はウィテカーの「Cloudburst」。
32名ということから
緻密で比較的少人数用の演奏を予想していたのだけど、
人数の枠を破壊するような大柄な表現。
男声の響きの集め方に難を感じたり。
しかし、やはりその表現したい!という強さをビシバシ感じさせ。
これも“はちきん”指揮者:坂本雅代先生の力なんでしょうね。




岩手県(東北支部代表)
一関市民合唱団(混声32名)


課題曲G1は、まずその音楽を慈しむ、
としか言いようの無い表現にうっとり。
ただ大事にするあまり
やや推進力というものに不満を感じたり。
しかし例えば「Alleluia」が
本当に喜びというものを伝えてくれるような。
この演奏はやっぱり特別。


自由曲1曲目はウィテカーの「With a Lily in Your Hand」。
同じ曲を演奏したVineとは少し違って、
自分の内面を見つめ、
その曲の美しい響きをひとつずつ確かめるような演奏。
2曲目は同じくウィテカー「Sleep」。
細かい抑揚があまり感じられなかったのは残念だったけど
題名の「Sleep」という言葉の美しさ。
そして音の間の静寂を感じさせる素敵な演奏でした。


一関市民より「巧い」合唱団は数あるけれど。
ここまで演奏する曲を愛している、と
聞き手に感じさせる団体はそう無いんじゃないでしょうか。



(続きます)