コーラスガーデン IN SAGA レポートその8


・・・やばい、web文通相手さんに追い抜かれた。
このところ残業が多くてあまり書く時間が取れないんです。んー。


少しずつの更新でも、と割り切って先に進みます。




さて、アルゴリズム体操
ステージ上に1列に並んだウイステリアメンバー10人ほど。
その一番左に・・・飯倉貞子先生!?




アルゴリズム体操―! 飯倉先生もいっしょ!!」



出オチもいいとこだよ!




しかし、さすがウイステリア、出オチだけではすませません。
アルゴリズム体操」をご存じの方は理解していただけると思いますが
この体操、組んだ隣の人と違う動きをすることで
すんでの所でぶつからない、スリリングさがおかしみを与える体操です。




0:28からの「てをよこに あら あぶない」などですね。




それで、出オチではない、と書いたのはですね、
飯倉先生を憎んでいる?という設定の女性団員さんが
この体操を利用して、殴る! が、避ける飯倉先生、
さらに追って攻撃する! が、逃げる飯倉先生。
「あら あぶない」どころじゃないよ!
ステージところ狭しとばかり逃げ回る飯倉先生(喜寿)に
このコーラスガーデン演奏会で一番の笑いが沸き起こっていました。


飯倉先生の魅力については、その指導を受けた人たちが
盛んに言っているのを私も聞きましたが
ここでもその魅力の一端を知ることが出来たのは嬉しい驚きです。
見事なコメディエンヌぶりでした、飯倉先生!
(そして攻撃役の女性団員さんには助演女優賞を!)



さらに森山直太朗「虹」(編曲:信長貴富)、
そして最終曲の中島みゆき「ファイト!」です。


合唱での「ファイト!」は淀川工業グリークラブの演奏
私には思い出されるのですが。
このウイステリアの演奏も演出も、それを踏まえたもの。



ピアニッシモの、ささやくような音量から始まり、
昂ぶりがそのまま音楽のクレッシエンドに繋がる、
「闘う者たち」へのエール。
中島みゆきの言葉と音の力と共に、
後半、一列に並んだウイステリアのメンバーが歌いながら
前へ、前へ迫ってくる姿から目と心に熱いものが。


近くの席、淀川工業グリークラブの高嶋昌二先生がいらして。
熱心にこのステージを見つめておられたのも印象に残っています。




・・・いや〜、笑いあり、音楽をしみじみ聞かせるのももちろん、
最後は涙と感動で締めるとは、凄いですウイステリア。



ここで少々長いですが、「コーラスガーデン演奏会」プログラムから
大分市民合唱団 ウイステリア・コールの
自団紹介文を引用させていただきましょう。

(前略)ウイステリアは、大分の中高生の合唱レベルの向上に少しでも役立ちたいと願い、全日本合唱コンクールNHK全国学校音楽コンクールの課題曲を定期演奏会で演奏してきました。今年7月の定期演奏会では、大谷研二先生(東京混声合唱団指揮者)をゲストにお迎えして、中高生と一緒に演奏するステージを企画しています。また、学校からの演奏依頼に対しては、何よりも優先してお応えし毎回好評をいただいています。指揮者の飯倉はアンジェルス児童合唱団を主宰。卒業した子供たちがウイステリアに入団し中心的な立場で活躍しています。このようにいかにして若い次世代の子供たちをコーラスの世界に導いていくかが、地方都市大分において市民合唱団として存在するウイステリアに課せられた大きな使命となっています。そのため演奏会でのポピュラーステージは欠かせません。その成果として昨年の定期演奏会では1400人もの聴衆を集めました。ウイステリアをコンクールを通じてしかご存知でない方は、手を抜いているように感じられるかもしれませんが、私たちは真剣に取り組み、ウイステリアらしさ(多様性)の一端をご披露できるものと確信しております。(後略)

なるほど!次世代の育成目的の一環として、
このポピュラーステージが存在するということ。
もちろん、全ての合唱団にこの方法が応用できるとは思いませんが、
若い人達が合唱への入口として、
こういったポピュラーステージを体験することで
合唱への興味を増し、合唱を好きになることは大いに有りそうです。


前述のように、それにはステージとしての完成度の高さ。
さらにポピュラー曲を巧く演奏しました、だけではなく、
演奏技術、編曲も含めて総合的に
「合唱の良さ」を伝えられるものでなければならないのは
言うまでもありません。



ウイステリアのこのポピュラーステージは
そういった面で成果を上げているのがとても納得が行くものでした。
そして今までコンクールでしかウイステリアを知らなかった私には、
新たな、そして大変魅力的な一面を知ることが出来たのも喜びです。


「ウイステリアをコンクールを通じてしかご存知でない方は、
 手を抜いているように感じられるかもしれませんが」?


もしもこのステージが手抜き、って言うヤツ、いたら出て来い!




(つづきます)