「コンクール出場団体あれやこれや:出張版」2010(その2)


4. 九州支部代表・佐賀県
女声合唱団ソレイユ
(女声24人・5年連続出場)



樋口久子先生が指導された中学、高校合唱部の
教え子さんたちが集まって結成された創立5年目の合唱団。
最近はOGと関係ない方も入団されているそうで、
そのためかどうかわかりませんがいわゆる
「OG合唱団」的な印象がほとんどしないんですよね。


演奏も聴く側へ訴える力をどんどん持ってきているように思います。
昨年の全国大会でもSisaskの自由曲などは
惹かれてしまう声ももちろんですが、
繰り返しの多い曲でも飽きさせない音楽の力がありました。
そして何と言っても3月佐賀のコーラス・ガーデン!
朝10時の出演だというのに
BOB CHILCOTTの「A Little Jazz Mass」をかなーり良いセンスで
リズムを取り歌いまくるその姿に「これがソレイユ?!」と
嬉しい驚きの叫びを上げてしまったことも記憶に残ってます。


さて、今回の課題曲はF3の「露営のともしび」
高校の部でさんざん聴いたこの課題曲ですが
「うん、なかなか」
…ぐらいの感想を越えられる団体がなかったのが残念。(ナニサマ)


言葉への繊細さ、そして声楽的に充実していなければ
あの世界を形作るまでにはいかないんだなあ・・・と。
そんなわけでソレイユさんの「露営のともしび」に期待!


自由曲はAndre Caplet「Inscriptions champetres(野の墓碑銘)」
コンクールでも度々演奏されている1914年の作品です。
印象的なヴォカリーズから始まり、
ドビュッシーとも友人だったカプレらしく
感情と色彩がうつろう光のように変わる印象的な曲。
この空気を表現するのはなかなか難しいだろうなあ。
それでも印象としてはソレイユさんに合う選曲なので
見事に表現してくれる気がします。楽しみですね。




(今日は1団体でストップ!明日に続きます)