多摩高合唱部の本&多摩高10年前の感想

本田有明「歌え!多摩川高校合唱部」という本を読みました。


歌え!  多摩川高校合唱部

歌え! 多摩川高校合唱部




伝統ある神奈川県の多摩川高校合唱部へ入部した
個性ある男子高校生の視点から、
多摩川高卒業生が作詞したNコン課題曲を軸に、
コンクールへ挑む姿を描いた物語。
モデルはもちろん多摩高校
「多摩川高校」としたのは
フィクションの部分もあるから、とあとがきにありました


作中にも名前は出ていましたが作詞者の平峯千晶さん、
作曲家:三枝成彰先生の課題曲
「あしたはどこから」は平成15年度のNコン課題曲。
http://ameblo.jp/ncon/entry-10725109892.html


著者の本田有明氏は作家でもあり経営コンサルタントでもある方。
…正直、「くちびるに歌を」のような物語の面白さ、
ケレン味を期待すると肩透かしかも。
ただ、自身の高校時代と比べ
「似たようなことやってるし感じてるなー」と懐かしさにしばし浸りました。
まあ多摩川高校は優秀な進学校なので、
受験勉強のため3年生の出番はあまり無い所が
自分の母校と違うところだけど。
白鳥先生、じゃなかった岩本先生時代の
多摩高校の演奏会へ行った身としても懐かしかったです。
あの時感想書いたよなあ、と思ってHPを調べてみると…非表示。


そーだ、レンタルサーバーの期限が切れたんだった。
そんなわけで元管理人yoshiに連絡して
10年前に行った多摩高校の第36回定期演奏会の
感想データを送ってもらいました。


久しぶりに読み返してみると・・・まあなんだ。オレ、進歩が無いな(笑)。
少々長いですが、文章にほとんど手を入れず公開します。
そうそう、10年前自分は横浜に住んでたんでした。
岩本先生はそれから多摩高校を離れられて。
信長先生の「新しい歌」がまだそんなに演奏されていない時?
「淀工の高嶋センセ」「アンジェリカさん」なんて記述に
10年という時の流れを感じたりして・・・。



そして「歌え!多摩川高校合唱部」でも記されていた
「愛は時を越えて」(多摩高校での通称「アイトキ」)は
歌い継がれてきた大事な曲だったんですねえ。


今の多摩高校合唱部も元気に活動していることをHPで知ることができました。
http://tamachorus.s343.xrea.com/


またいつか、演奏会を聴きにいけたらいいな。




 多摩高校合唱部第36回定期演奏会」(2002.8.27HP公開)


 なぜ多摩高校の演奏会へ行こうか、と思ったのは。


 ひとつには指揮者の岩本達明先生が私を「泣かせる」指揮者なこと。


 これまで岩本先生が振る「合唱団MIWO」さんの演奏を
2回聞いたのだが。
 どういうわけか“うるっ”と涙腺に来てしまうのだ、フシギに。


 もちろん、「涙腺に来る」のがすなわち
「感動が深い」とはイコールにならない。
 涙がにじまなくても、椅子に縛り付けられ
深く深く感動してしまう演奏もあるし、
体全体が浮き上がるような感動を与えてくれる演奏もある。


 今まで素晴らしい演奏を聴く機会がいくつもあり、
感想で「涙」と表記してきたこともあったが。


 ・・・本当のところを書くと、そんなにびょおびょお泣いてきたワケではない。
 (涙)、と表記していても、水分はでておらず、泣きの感情が刺激された。
 と、言う程度のこともあった


 こう書くと岩本先生の音楽の感動が深く無いみたいだが(笑)
そんなわけはなく。


 特別に泣かせる曲ではないのに
(1回はコダーイの「ミサ・ブレヴィス」ですぜ?!)
なぜか私の涙腺を緩ませる原因を、ちょっと探ってみたかったのだ。


これでまた泣いたら聴く機会3回あって3回とも泣いたことに。
 ・・・かなりの高確率。



 ふたつめ。岩本先生は合唱団MIWOさんや、
東京工業大学コール・クライネスさんでも
大谷研二先生と一緒に仕事をなさっている。


 武満徹の「うた」や三善晃の「クレーの絵本」をジャズ色強く料理したり、
MIWOの音楽堂のステージではワールドワイドな曲をセンス良く、
聴衆を楽しませるステージングをされる
大谷先生の薫陶を受けている岩本先生が
「高校生」を指揮するとどうなるのか。



 そういうわけで、演奏曲目も、多摩高校がどれほどの演奏レヴェルなのかも、
何も知らないまま川崎へ向かったのでした。


 3月31日。18時。エポックなかはら大ホール。



 <第1ステージ>


 1階席から入るともう演奏が始まる頃で、
そのまま立って聴こうとすると会場の人から


 「前のほうに席が空いておりますので、どうぞお座り下さい!」
 …と言われる。
 まあ、目の前にも空いている席があるようだし、いいか、と思うと
空いているハズの席、どの席にもどの席にもプログラムが置いてある。
 プログラムを置いていない席を探しているうちに、前から2列目、
ソプラノさんが正面の席まで来てしまった。(・・・う〜む)


 ソプラノ17人、アルト15人、テナー7人、バス7人。
 声は全体的にクセの無い軽めの声。
 テノールがノドを閉じ、さらに響きが拡散してしまう傾向があったかな。


 信長貴富氏作曲の 混声合唱とピアノのための「新しい歌」
 指揮は学生指揮者(2年生)の佐●●彦くん。


 前から聴きたかった曲!
 一聴すると・・・わー、こりゃ流行るわっ!!


 GAUDIOSAさん初演の信長氏作曲「春と修羅」でも思ったけど
キャッチーな耳になじむ旋律が、センス良く心に届く。
 さらにそういうセンスの良さ、と言うのはともすれば
ひ弱な、合唱とはどこか離れたような印象を与える時もあるけれど。
(あんまり合唱を知らない作曲家が、
 ポップスの合唱編曲をした時のような・・・)


 この曲はちゃんと“合唱”としての説得力もある!
 良いフレーズが各パートに散りばめられていて、
聴くほうもそうだが、歌うほうも楽しいだろうなあー。


 その音楽を支えたのが学指揮の佐●クン。
 オシャレでヒザが柔らかい指揮。
 指揮をしながらの笑顔がいいね。キミ、センスある!…と叫びたくなった。


 曲も若者向け、ということもあるけれど、心から共感して振り、
それに応えて歌う高校生の姿に私もニコニコ(笑)。
 (や。目の前に女子高生がいたからではないです)


 あーでもいい曲だあ。
 高校生はもちろん、大学生や若者が多い合唱団にも向いているかも。
 21世紀の合唱音楽を支える一人は、信長氏かも・・・とまで
思ってしまった。





 <第2ステージ>

 2ステージ目はさすがに2階席に移動して、こちらは先生の指揮。


 顧問が4人もいらっしゃるので、相馬祐次先生の指揮で
 (ピアノは岩本先生)


 團 伊玖磨作曲 混声合唱組曲「岬の墓」


 ・・・ゴメンなさい。何回か他の団の演奏も聴いてるんだけど、
この曲の良さが私には分からないのです。
 音楽も大きく、強目に捉えようとしていて
 (この曲へのアプローチとしては正しいものなんだろうけど)
どちらかというと繊細な声な合唱団の声には無理があるような・・・。


 Sの子音がかなり大ゲサに感じられたのと、
ハミングの響きが横に広がるような、ちょっと独特のもの。


 むかし懐かしい「歌い上げる!」という曲調に
いっぱいいっぱいで付いていく生徒たちの姿を見て
ちょっと心配になったけど、これは若いからいいのかな。


 まあ私向きではない、というだけで他の方だったら
もっと高評価のような気もします。(ゴメンなさい…)




 <第3ステージ>


 休憩後、「楽しいステージ」と名づけられたもの。


 プログラムには


 「明日があるさ」他
  指揮:岩本 達明


 ・・・としか書いていない。


 波の音の後に「♪Bun!Bunbu Bun!Bunbu♪」と
男声が踊りながら入場。
 こ、このメロディーは聴いたことが。そうMIWOでも聴いた
 「カリビアン・パーティー」だ!
 女声が客席から入場、ステージに揃うと


 「いえーい!」…って感じで青い(ラメ?)シャツの
岩本先生が登場(笑)。


 このステージは至福、や違う私服。
 やっぱ若いコは私服のほうがいいやね〜。
 (なんか最近自分自身で自分のイメージを落としているような気がするが…
  気のせいだ、うん気のせいだ)


 ♪ あ〜い、や〜いあーいや! ♪…と照明と踊りも楽しく終わると、
アルトのTさんがアナウンス(上手い!)で曲紹介をする、という形。


 続けて「なぎさの地球」とアナウンス。


 「ん? 『瑠璃色の地球』みたいなポップスかぁ??
  最近の曲はわからんなー」
 …と聴いていたら、なんだか聞き覚えのあるような曲調・・・。


 今年のNコン課題曲じゃん!


 そっかー。昨年の課題曲を演奏せず、今年のをやってしまう、という
面白い選曲なんだね、多摩高校は。


 いち早く演奏を聴けて得した気持ちに〜。


 (ちなみに昨年のNコンは「きょうの陽に」。
  全日本では「起てよお前は朽葉でない」を演奏したそう。
  自由曲はそれぞれ「方舟」「ゆうきすいぎん」


  いずれも、今回の演奏会では演奏されていない。面白いなぁ) 



 続けてはハンガリーの曲という「奇跡の鹿」
 (コチャール作曲の「Csodafiu-szarvas 奇跡の鹿」)


 ありゃ、もっとクダけた曲ばかりやるのかと思ったら
マジメな曲が続きますねえ。
 岩本先生が振ると、バラつき感のあるテノールもまとまって
女声の旋律も自在でいい感じですが。


 ・・・と思ったらトルコ民謡である「ウスクダル」。
 Tさんの曲紹介によると。


 「可愛い女の子と一緒になったはいいが
 女の子は今では太ったオバサンになってしまった、という曲ですっ!」


 会場中に苦笑が(笑)。高校生でそんな曲歌っていいのか。


 演奏が始まると、おー。編曲は岩本先生?
 各パートのリズム感が気持ちよく、軽めの声が
そのリズム感と旋律を引き立たせるとっても良い演奏。
  これはやってみたい!
 最後の「あぁ〜…」という大きなタメ息も笑いを誘って(笑)。


 さらにイスラエル民謡という「ハバネイラ」。
 旋律も指揮も妖しい中、曲途中で男声2人が、
曲のリズムに合わせ、前に出て腕を組んで踊る、戻る。
 さらにテンポアップした後半も前に出て、
テンポアップした動きとともに踊るおどる(笑)。


 この曲もたのしー!
 演奏も良かったけど、編曲がいいなあ、楽譜欲しいぞ!!



 4曲目は、これも今年の全日本コンクールの課題曲でもある
 国枝春恵作曲の「花に」。


 
 続けて鈴木輝昭作曲の「曙」。

 うーむ。やはり響きの充実が必要な曲には、
物足りなさを感じてしまうなあ。
(そういう演奏が記憶に残っているせいもあるけど)


 先ほどの「ウスクダル」「ハバネイラ」にしても
声が細くても、各パートの旋律とリズムを活かしている曲と
演奏だったから、本当に感心したのだが・・・。


 と、思ったら今度は「夜空ノムコウ」(信長氏編曲?)
 うわっ、こりゃ上手い!
 SMAPや作曲者の川村結花の歌はもちろん、
さらに私が聞いた
この曲を演奏した合唱団の中で過去最高の演奏!



 「響き」を前面に押し出す合唱って、
全速力で走っている状態、みたいなところがあって。
 エネルギーが前に前に行っている!
 …だけどその分小回りが効かない、と言うか。


 多摩高校の演奏はその点、「小回りが効く」演奏なのだな。
 旋律や言葉の微妙なニュアンスを、とても上手く観客に
伝えてくれる。
(いわゆる「合唱曲」よりは「ポップス」に向いているのかも)


 聴きながら淀工の高嶋センセのこの曲の指導を思い浮かべてしまった。
 お世辞抜きで名演奏!


 このステージ最後は「明日があるさ」。
 楽しく、明るく、見事に歌い上げた!




 演奏はそんな感じだったけど、他に感心したのは「演出」。


 アンジェリカさんも演奏の流れをジャマしない、洒落た演出を
サッ、とやっていたけど多摩高校はそれと同等、いやそれ以上かも。


 動作の1つ1つは前に一歩出る、とか手を挙げる、とか簡単なものだけど。
 それが実に効果的に使われていたんだよなあ。
 「繰り返し」の演出、にしても例えば「ハバネイラ」では曲中
腕を組んで回って踊る男子生徒ふたりがいたんだけど。
 2回目は同じ動作でも、ちゃんとテンポアップした動作で笑いを取る、とか。


 演出、って例えるなら香辛料や、文章で言えば(笑)や


 !  や、


 ^^;  や、



 フォントを弄る!



 ・・・ことなのかも。


 文章中要所要所に使うからこそ、
ピリッと来て美味しく感じられるのであって。


 無自覚にどさどさ使用したら元の素材(文章)がわからなくなるやんけ!
 そーいうヤカラはいっぺん顔洗って目ェ覚ましてきたらどやっ?!



 ・・・えーわたくし、唐突に顔を洗いたくなってきましたので
ちょっと洗面所へ行ってまいります。



 ばしゃばしゃ。



 ふぃー。(顔を拭きながら)
 まあ、自分たちのやりたいことが優先して、
観客が置いてけぼりになることが多い「演出ステージ」ですが、
多摩高校のステージングは、本当に勉強になったですよ。イヤホント。




 <第4ステージ>


 フォーレ「Requiem」!


 しかもオケ付き!!
 (室内楽用に作曲された第2版を元に、ハープ、管弦楽アンサンブルの
  多摩高校独自のスタイル)


 管に制服の高校生が入るような、若目の混合アンサンブル(?)みたいで
正直どうかなあ、と思ったけど破綻もなく意外とまとまっていました。


 合唱の方は・・・うーむ。
 岩本先生の表現にハッ!となる、きらめきはあったものの
合唱側がそのイメージに追いつかないような。


 いわゆる「指揮者のやりたいことは良く分かるんだけど・・・」
と言う演奏。力演でハートも伝わってくるんだけどねえ。



 そうそう、ソリストも自前でした。
 バリトン・ソロなんかは1人でやるのが普通だろうけど、
「Offertorium」で1人、さらに「Libera Me」のソロを2人に分けてましたね。
 実力からすると、「Libera Me」の最初のソリストの生徒を
一人で全部歌わせるのが正しいんだろうけど。
 プログラムの「MEMBERS」を見ると
ベースの3年生はソリストの数と同じ3人。・・・なるほど。
(「Pie Jesu」のソプラノ・ソロについては後述)




 アンコールは管弦楽アンサンブルの一部が残り、
 会場にいるOB・OGが参加する形で、
 今年転勤される相馬先生の指揮。


 ヘンデルの「ハレルヤ」。


 さらに現役生だけに戻って、曲名不明のアンコール。(後述)


 そして、3年生が1列に前に出てメロディーを歌い
1、2年生がバックコーラスの「My Way」、でした!




 昨年のコンクール、多摩高校は全国大会には出れなかったのですが。
 (Nコンは関東甲信越ブロック銅賞、全日本は関東支部大会金賞。
  代表権なし)


 もちろん、全国大会に出場する高校を貶める気は全く無いし、
素晴らしいことだと思っています。


 でも今年転勤される相馬先生のアンコール前での感動的な挨拶、
ではないけれど。
 ここまで幅広い選曲、さらにそれらを全て暗譜でやってしまう、というのは
全国大会に出場するぐらいに素晴らしいことじゃないでしょうか。
(もちろん、『単に演奏したレヴェル』、
 だけではない事が前提にあるのは当然!)


 全国常連の高校の演奏と比較すると、
確かに力不足な点は否めないけれど。
(それは人数、パートバランスなどの、
 どうしようもない部分も大きく関わりますが)


 少なくとも多摩高校合唱部の卒業生は
 「日本語じゃないからツマンない〜」…などと言うことは決して無いだろうし
 (恐るべきことに、こう言うことを真顔で言う人は、合唱人でも結構多い…)
 “ニホンゴ”の合唱曲はもちろん、
ポピュラーやスタンダードな合唱に至るまで
幅広く、すべての合唱曲に対して柔軟な態度を取ることでしょう。



 ・・・それは、全国大会に出場することと同じくらい、
 とてもとても素晴らしいことだと思うのです。




 そう言えば、泣けたかどうか、ということ。


 結論から書くと・・・泣きました。あぁ泣きましたともッ!!


 3ステージ目の名演「夜空ノムコウ」でうるっ、と来たのを始めとして。
 アンコール2曲目は(歌われた言葉で検索してみると)
 「愛は時を越えて(大橋純子)」、ということ。


 岩本先生に確認取れました。


 「毎年歌うんだけど、毎年みんな泣くんだよね〜(笑)」…って。

 
 まあ、たしかにクサイ歌詞だけど(笑)。
 でも。これが今日歌うのを最後にして別れてしまう仲間たち・・・、
 というシチュエーションで
 女子生徒の涙混じりの声で歌いだされると・・・。


  くぅ〜〜〜〜っ!!!(泣 ・・・やぁ、私も泣いてしまいましたよ)



 そしてイチバン泣けたのはフォーレ「Requiem」、
 「Pie Jesu」の女子生徒さんのソプラノ・ソロ!
 正直に書くと、ブレスも浅く、そのために旋律もブツ切りで
音程もやや不安定だったんだけど・・・。


 でも、頬を紅潮させて、とても澄んだ声での、あの旋律を聴いていると。


 一瞬のうちに、遥か昔の高校生時の音楽室に戻った気がしたんだよ。
 や。私自身、ほとんど日本語しか歌ってなかった音楽室で
フォーレのソロなんかは聴いたことが無いんだけど…。


 でもさ、ハズカシイ話、ステージをまともに見れませんでした・・・(涙)。



 やあ、多分に曲のせいもあるし、
ノスタルジーと音楽の評価を混同してはいけない、
と言うのは分かってるんだけどね。
 でも高校生の演奏だから、というわけでいつも泣いているわけじゃない。
 やはり岩本先生の“音楽”が、
どこかで私の“泣きの感情”と関わっているのか?!
・・・というナゾはますます深まっていくのでした。ははは。



 入場無料、というのがもったいないこの演奏会。


 自分たちの力が最大限発揮できるように工夫しながらも
イヤミがない。“若さ“や“力演”に甘えることもない。


 せめて最後に新しい世界へ旅立った旧3年生と。
 また新たな歴史を創る岩本先生と現役生のみなさんに
心からエールを送りましょう。





多摩高校合唱部がんばれ!!!