富山の全国大会に集まった仲間内で
一般B部門すべての団体を聴いた人に頼み、
ひとり２団体ずつ、審査発表前に投票してもらいました。
一般B部門で集まった票は１９人分。
みなさん、昨日の一般A部門以上に悩みに悩んでいました。
「５団体ぐらい書きたい！」
うん、その気持ちはわかるよ。
でも２団体だけ、ということに意味があるんだよね〜。
…とは言え私も悩みました。
出場全１５団体で名前の上がった団体は８団体と
一般A部門で上がった１０団体より少ないのが面白いところ。
プチ座談会の様子を同票５位の４団体から出演順に。
５位 合唱団ノース・エコー
・今まで聴いた課題曲G2で一番完成度が高かった。
・初めて「課題曲、良い曲なんだ！」と思いました。
・課題曲、そよ風みたいな感じがノースに合っていました。
・自由曲は弱声の緊張感が良かった。
＜文吾のつぶやき＞
いや、ここ数年のノースの演奏で一番良かったですね。
課題曲は可憐な女声としっかりとしながら紳士な男声とのコントラスト。
自由曲のサンドストレームはユニゾンから分かれるハーモニーの美しさ。
様々な表現から決まった旋律に戻る繰り返しを多用する曲ですが
その決まった旋律へピタッと戻る技術の高さ。
あと、パートごとが揃い、サウンドが非常に整っているので、
どこか透明な寂しさ、寂寥感が演奏にあったのも魅力でした。
指揮者の長谷先生へ「良かったですよ！」とお伝えしたら
「うん、団員全員の力で上向きになってるけんね！」と
嬉しそうでした。
久しぶりの金賞でしたね、おめでとうございます。
同じく
５位 淀川混声合唱団
・面白かったです。流行りそう！（自由曲）
・この自由曲で初めてきれいな残響を聴きました。
・課題曲は軽く明るいサウンドが魅力。
・最初の語りが雰囲気ありました。（自由曲）
＜文吾のつぶやき＞
自由曲は演奏会でも聴いた曲なんですが
「やっぱり伊東さんは構成が上手いな〜」と。
ああいう飛び道具？がある曲はその部分だけに惹かれて
印象が散漫になってしまうことが多々あるのですが
淀川混声の演奏は感情を徐々に積み上げ、変化させながら
あのクライマックスへ向けて見事に発散させる！
また、それに応えた団員さんの表現も良かったですね。
同じく
５位 小田原少年少女合唱隊
・名子役ですよね〜。
・発声が良い意味で子供っぽくなかった。
沖縄在住の方の感想をそのまま載せます。
「自由曲、てぃんさぐぬ花という沖縄の歌を演奏したんですけど
沖縄の地元の子は歌っても沖縄方言に聴こえないんです。
だけど今日、小田原の演奏を聴いて
『あっ、これ、沖縄方言に聴こえる！』って。
てぃんさぐの『ぐ』の発音が良かったんですよね。
そしてそれが最後まで崩れなかった！」
＜文吾のつぶやき＞
小田原少年少女合唱隊、良かったですね。
発声が今までとは違い１ランクアップした感じがありました。
「てぃんさぐぬ花」では消え去りそうな弱声の美しさを。
「ことばあそびうた」では軽やかなリズムパートに乗りながら
楽しい振りとともに言葉遊びの面白さを伝えてくれました。
終わったあと、会場中に笑いが広がるって凄いことですよ。
某指揮者氏は
「一般Bでは最後になる出場だし、
金賞あげても良いくらいのデキだったね。
あ、ここが金賞だったらウチの団が銀賞になったのか？！」
・・・難しいところです（笑）。
あと投票用紙に感想を書いてくれた人のも載せましょう。
私も同じ想いですねえ。
「来年はユース？
いつも一般Bの中で甘いデザートのようなひとときを与えて下さいました。
多謝！！」
同じく
５位 合唱団お江戸コラリアーず
・最後がここで良かった！
・ブラボーですよ！
・カッコイイ曲を凄くカッコ良く歌ってくれて…
・なんか、もう、好き放題、やりたい放題の演奏（笑）。
＜文吾のつぶやき＞
おえコラも良かったですね〜。
課題曲では男声ならではの哀しさがありましたし。
雨森先生は
「あれだけの大人数で弱声をあんなに上手くやられると…
男声合唱ってズルイよね！（笑）」
・・・私も同意です。
自由曲は、今まで実はあまり好きな曲ではなく、
演奏会も「…う〜ん」な印象だったのですが
全国では「なんて良い曲なんだ！」と（笑）。
「好き放題、やりたい放題」という感想がありましたが
「バトンタッチのうた」で後ろから２列目バリトンの方が
歌に合わせてノリノリで両腕を振るのが「いいぞ！」と（笑）。
それを言ったら
「この曲はロックですよ、ロック！」という感想もあったなあ。
（マイクを持つフリの前傾姿勢で）
「この！この！わくせいッ！
このッ！このッ！わ・く・せいッ！！！」って（笑）
あ〜楽しかった。
今でもおえコラの演奏が頭を駆け巡っています。
ほんと、なんでブラボー出なかったの？（笑）
金賞１位おめでとう！
さて、気になる４位以降はまた次回！
