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「コンクール出場団体あれやこれや:出張版2013」(その12)

 
 
 
今日は4団体をご紹介!
まずは「あの」部門の大横綱、シード団体の登場です。
 
 
 
 
 
 
 
5.大阪府・関西支部代表

新日鐵住金混声合唱団
(85名・26年連続出場・第1回大会から44回の出場)
 


職場部門唯一、全国出場の団体です。
課題曲はG2
Have mercy on us, O my Lord (「4 Motets」から)
(Aaron Copland 曲)
自由曲Krzystof Penderecki作曲の
Agnus Dei 


…と、2つ前に出場の淀川混声合唱団と
課題曲、自由曲、ともに全く同じです!


山本 面白いね~(笑)。
   合唱団の響きも曲想も全く違うだろうから
   興味深いね。
   指揮者の鈴木捺香子先生は
   壮大な曲作りをされる方だと思うので
   圧倒的なスケール感で押して欲しいな。


職場部門で全国大会26年連続出場、
しかも金賞シードを25年連続受賞という力を示して欲しいですね。


山本 自由曲のペンデレツキも、ここは王道で行こうと
   鈴木先生も団員さんも思ってるんじゃないかな。
   何人で演奏するの?


85名。混声部門で最多人数です。


山本 MODOKIが演奏した時の倍じゃん!(笑)


倍ですね(笑)。


山本 このペンデレツキの「アニュス・デイ」は
   「ポーランド・レクイエム」というオーケストラ伴奏の作品で
   唯一のアカペラ曲なんや。
   だから本来はオーケストラと協演する曲だから
   これぐらいの人数がふさわしい曲。

   テーマははっきりしていて
   ポーランドがずっと受けてきた悲劇というもの。
   それはポーランド侵攻であったり
   アウシュヴィッツ収容所であったり…そういう虐げられた人々、
   負の歴史に巻き込まれた人たちへのレクイエムなんやね。

   俺も演奏している時に、人々の嘆きの声に聞こえたことがある。


そうなんですか・・・。


山本 魂の声みたいな感じだよね。
   名曲だと思うよ。


その名曲をこの部門、最多人数で演奏。
山本さんが語られるように「圧倒的なスケール感」を期待したいですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6.静岡県・関東支部

浜松合唱団
(50名・5年ぶりの出場・第45回大会以来5回目の出場)
 
 

指揮者の岸信介先生は
この浜松合唱団さん、
室内部門へ出場のGemischter Chor TOKYOさん
同声部門へ出場の女声合唱団はづきさんの3団体を指揮されます。


山本 凄いね、岸先生。
   私なら倒れてしまいそう!
   もちろんそういうところが
   プロの技なんだと思うんだけど…凄い!
 
 
 
この大会で3団体指揮は
同志社グリークラブさん、
アンサンブルVineさん、
淀川混声合唱団さんを指揮される伊東恵司さんと並びますね。
岸先生も伊東さんも、
スケジュール管理など、どうなさっているんでしょう(笑)。
凄いな~。
 

課題曲はG1
Victoria 作曲「O magnum mysterium」
自由曲は大竹くみ先生作曲の
混声合唱とピアノのための「なんにもない」より
にじ
なんにもない
 


浜松合唱団事務局の松岡さんから
メッセージをいただきました
 
 
 
自由曲 混声合唱とピアノのための「なんにもない」は、
指揮者岸信介が指導する合唱団が集まって3年に一度開く
「舫(もやい)の会」演奏会の2013年混声ステージ委嘱曲です。
谷川俊太郎作詩、大竹くみ作曲の、
この素敵な曲を一人でも多くの合唱人に知ってもらいたいと思い、
コンクールでも取り上げることにしました。
 
5年ぶりの全国大会ということで団員一同、
意気も上がっています。
全国大会常連の錚々たる顔ぶれの中で大変緊張しますが、
ゆるキャラグランプリで健闘する浜松市の
「出世大名家康くん」にあやかり、
温和なキャラクターで皆さまに愛していただければと思います。
 
 
10代から70代の幅広い年代が在籍されている合唱団だそうです。
 
 

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2008年の岡山大会では
女声の鮮やかな青いドレスが印象的でした。


山本 この自由曲、興味を引くね。
   実は先日の高校の部の全国大会を聞きに行った時に、
   浜松合唱団の団員さんにお会いしてね。
   その時のお話だと面白い作品みたいだよ!
 
 
そうなんですか!
2013年の委嘱曲とのことですから
室内、混声部門の演奏曲で一番新しい曲かも?
それに今年は委嘱曲の演奏が少ないので貴重ですね。
噂に聞くと「ジャズっぽい曲」だそうで。
さらに松岡さんからは「素敵な曲」ということなので楽しみです。


山本 新しい風をコンクールに吹きこんでくれる作品かも。
   コンクールを抜きにしても楽しみやなあ。


山本さんがこぶさんでも言われた「曲の見本市」の一面ですよね。
新しい、素敵な作品に出会える喜びを期待したいです! 
 
 
 
 
 
 続いて、東北の雄とも言えるべき合唱団の出場です。
 
 
 
 
 

7.宮城県・東北支部代表

グリーン・ウッド・ハーモニー
(60名・15年連続出場・第2回大会以来31回目の出場)

 

課題曲はG1
Victoria 作曲「O magnum mysterium」 
自由曲はOrlandus Lassus作曲
Lagrime di San Pietro(聖ペテロの涙) より
8.Nessun fedel trovai, nessun cortese
(誠実な人は見当たらず)
21.Vide Homo (この人を見よ)

 

自由曲が16世紀の作曲家ラッスス!
いつも最難度の現代曲を自由曲に選曲されてきた、
という印象があるGWHさんなので、
正直驚きました。


山本 おそらく指揮者の今井邦男先生のアナリーゼで
   物凄くこの曲に興味があるんだと思うね。
   今井先生は自分の眼鏡にかなう曲じゃないと
   絶対演奏されないから。


団員のMARさんにお尋ねすると
過去にラッススを演奏された時期があったそうです。
1984年とのこと。

今井先生のアナリーゼ・・・
前に団員さんに見せてもらったんですが凄いものでした。
団員MARさんのお言葉では


とにかく今回も課題曲・自由曲ともに分析譜が出ています。
課題曲については、つい先日第2弾が^^;

分析譜には(曲にもよりますが)先生による解説やポイント、
小節の1拍1拍で鳴る縦の和音のコードネームが記されます。
譜面が配られると、それ以降は元の楽譜は見ずに
分析譜を使って練習します。

先生自身も、分析譜を作るということについては楽しんでいる様子で。



山本 ちゃんとアナリーゼを団員さんといっしょにしていく。
   しかも幅広い世代の団員さんと。
   素晴らしいよね。
   今まで課題曲にほとんどG1を選ばれていることからわかるように
   ラッススもしっかり仕上げてこられるんじゃないかな。
   だけどラッススで全国出場は凄いよね!


そうですね。ラッスス、楽しみだな~!
さらにGWH委員長さんとコンサートミストレスさんから
選曲の理由を送っていただきました。


◆この曲を選んだ理由
選曲の際は、プーランクの「人間の顔」が有力でしたが
パート分け等検討していった結果、
先生から「ぺテロができる」との提案が。
そしてCDを聴いたり楽譜を見て行くうちに
「毎回の練習が楽しそう」、「合唱の基本だ」、
「もう一度やりたかった」などと
さまざまな意見が出て決定したとのことです。

◆楽曲について
「聖ぺテロの涙」は、オルランド・ラッススの最後の作品です。
1594年、62才で世を去る3週間前に時の教皇に献呈されています。
ラッススは老いの衰えを克服してもう一度力と霊感を取り戻し、
想像力溢れる信じ難い傑作を書き残しました。

ぺテロの否認を主題に20曲の宗教的マドリガルを書き終えたラッススは
最後に自らのラテン語の詩によるモテットを21曲目として書きました。
このモテットによって、個人的な色彩を帯びていたマドリガル集は
全人類に語りかける性格を持つことになったのです。

我々はこの傑作の魅力と技術的難しさに取り組んでいますが、
それは苦しくも楽しくまた何とも言えない喜びのプロセスでもあります。
ぺテロが聴いたイエスキリストの絶望を、
なお十字架の希望に重なるように祈りながら演奏しようとしています。
 

とても有益な解説文です。
ありがとうございました。


山本 60人という人数の多さが
   必ずしも利点になる曲ではないけど
   でも、ルネサンスものを演奏するということは
   今井先生の崇高な理念がそこにあると思うし、
   それを是非聴いてみたい。


そうですね。

団員MARさんへ
練習中などで感じたことなど、という質問には


今年もよい発声やピッチで歌えるよう
徹底的に取り組んでいます。

中でも発声については、大久保混声の指揮者であり
GWHのヴォイストレーナーでもある田中豊輝さんに
割り箸を使った矯正方法を教わりまして…

練習中、発声のよくないところが出てくると

「ハイ、割り箸出して。」

で、みんな割り箸を咥えて歌っています。

おかげで今年は、ちょっと変化したGWHの声をお届けできるかも?



割り箸発声とは!
「ちょっと変化したGWHの声」も楽しみですね。

…しかし、GWHさんという団体を知らなければ
「60人でラッスス?! ははは、ご冗談を(笑)」
って言う人が多いと思うんですよ!


山本 そうやね(笑)。


初めてGWHを聴く人もいると思うので。
だから、GWHのヴィクトリア、ラッススを聴いて驚け!…と。


山本 ハードル上げたね(笑)。
   でも俺も楽しみ!



この全国大会に対する目標などがありましたら、
という質問に団員MARさんからのご回答と写真?!は


実は全国大会の日は、わが楽天イーグルスの優勝パレードが
仙台でございまして…(泣)
団内1(自称)のイーグルスキ(以下自粛)のワタクシとしては
何とも複雑なのですが
創立9年目にして日本一を勝ち取ったイーグルスにあやかって
私たちも、東北代表として恥じない
いい演奏を皆様にお届けしたいものです。

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イーグルスの日本一パワーでGWHもがんばってください!
(…MARさん、こういう写真掲載はこれが最初で最後ですよ! 笑)
 
 
 
 
 
 
 
15分の休憩後、
混声合唱部門の後半が15:50から始まります。
後半はこちらの団体からです!
 
 
 
 
 
 
8.福島県・東北支部代表

会津混声合唱団
(36名・5年連続出場・49回大会以来16回目の出場)

 

課題曲はG1
Victoria 作曲「O magnum mysterium」
自由曲はF.Mendelssohn.B作曲
Psalm2 より
Warum toben die Heiden(なぜ異邦人は騒ぎ立つのか)



なんと自由曲にメンデルスゾーン!
これは衝撃です!!


山本 これはもんのすごく楽しみ! 期待してる!


そうですよ、私も期待値高いです!
会津混声さんと言えば
最新の現代曲ばかり演奏している印象がありますからね。


山本 でもね、ポテンシャルが高い合唱団だから
   メンデルスゾーンも良い演奏をしてくれるんじゃないかな。
   最新の現代曲を演奏というのも、
   世の中の新しい曲を好きな人にはありがたかった。


確かに。
「合唱界のトレンド」を聴くという面では
会津混声さんの選曲は嬉しいものでしたね。

団員Bさんへこの選曲の理由を尋ねてみると…


課題曲
消去法。
なんとなくいつもG1を選んでる。

自由曲
選曲会で投票。
ソロが歌ってくれるので楽。


・・・・・(笑)。

と思ったら「演奏会でのプログラム上の解説文」も
送っていただきました!


フェリックス・メンデルスゾーン=バルトルディ(1809-1847)は
交響曲を始めあらゆるジャンルにわたる作曲をしましたが、
またバッハの「マタイ受難曲」の復活上演など
古今の作品の演奏も行いました。
彼の宗教的声楽作品は実に多彩であり、
ルター派の礼拝用曲、カトリック典礼用作品、
イギリス国教会のためのものなどが含まれています。
彼にとって、宗教曲の作曲は<真の安らぎをもたらすもの>であり、
宗教的声楽作品はその48年の生涯のなかで重要な位置を占めています。

ユダヤ教徒であった彼は、
1816年にプロテスタントに改宗していますが、
自らの出自と関連して古代ユダヤ民族の苦難と希望を歌った
旧約聖書の詩篇に強い関心を抱いていたようです。
いくつかの習作と12歳の時に作曲された『詩篇第19番』を最初に、
ルター訳聖書による13曲の詩篇を
生涯の各時期にわたって作曲しています。

この「詩篇第2番」は
『3つの詩篇』作品78(1843-1845)の中の一曲。
詩篇第2番はイスラエル王国の第2代ダビデ王の作とされる
「ダビデの祈り」としてまとめられた詩集の巻頭詩。
即位に際し、全世界の支配権を委譲した
ヤハウェの神託を宣べる王の歌です。
ヤハウェにより任命され、地上における神の権能の代行者であること、
そして神を畏れ、その意思に従順であれと、ソロと二重合唱が歌います。
 
素晴らしい解説文です。
ありがとうございました。


山本 いや~、昨年までAグループだった会津混声さんが
   部門改正でBグループの合唱団と並ぶって、
   夢の対決っぽいよね。
   ゴジラ対メカゴジラ対キングギドラ対モスラ…みたいな(笑)。


出場者のみなさーん! 怪獣扱いされてますよー!(笑)


山本 (笑)。
   ESTさんや、MODOKIもそうだったけど
   人数が増えてAグループからBグループへ
   移行した時のような。
   そういう所も混声部門が新しくできたことの魅力やね。



人数の多さがそのまま力に結びつくのか、
はたまた柔よく剛を制す、なのか。
昨年、観客賞1位の会津混声さんなので
巧さはもちろん、
「合唱が好き!」という団員さんの心が
伝わる演奏を期待してしまいます。

団員Bさんへ
この全国大会に対する目標は?と尋ねると

自分たちの歌を楽しく聴いてもらうように歌うこと。



そして、聴く人に伝えたいことがありましたら…には

今回はメンデルスゾーンを歌いますが、いつもの会津混声です。
大丈夫かなと思われた方へ、さすけねぇ。


さすけねぇそうです!(笑)


山本 さすけねぇ(笑)。
   いや、ほんと~にメンデルスゾーン、楽しみ!
   期待してます!

 
 
団員Bさんには写真も送っていただいております。
ありがとうございました。
 

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写真は定期演奏会の1ステージ風景。
シアターピース風に演じました。
毎年こんな風にやってます。
 
 
 
 
(明日に続きます)