「必ず役立つ合唱の本」

清水敬一先生監修の「必ず役立つ合唱の本」。


必ず役立つ合唱の本

必ず役立つ合唱の本


この本、発声の基礎や演奏会のタイムテーブル、
合唱名曲の演奏法、選曲のためのレパートリーリスト(邦人曲)など
なかなか盛りだくさんで内容も充実している本なのですが。
私が面白く思ったのはソコではなくてですね…。




序章 マンガ
合唱の魅力 〜みんなで歌えば怖くない?!

という田中マコトさんの手による
8ページの勧誘マンガが載っていてこの内容





「合唱に興味ある?」
ありません。
 ていうか、人前で歌うとか
 絶対に嫌。


などと、バッサリ!
でも秋名さんはカラオケには行くということで





「無理矢理
 合唱団に入団させるとかやめてくださいね。
 警察呼びますよ?


…この調子でまたもやバッサリ!
秋名さんの合唱団への勧誘が成功するかどうか、
それは本書を手に取ってもらうことにして。
こういうやや自虐的な切り込み方って
合唱では珍しいよなあ、と思ったのでした。


自虐というかセルフツッコミで有名かつメチャクチャ面白いのは
自衛隊岡山地方協力本部HP。
火鳥さんによる「ジエイのお仕事」
http://www.mod.go.jp/pco/okayama/comic/c_top.html





万事この調子で、よくこの内容にOK出たな・・・と思うのですが。
あとオで始まってマで終わる県は僻地じゃないよ!?



まあでも、ネットの進化により個人の発言力が上がり、
建前や理想が昔より機能しなくなっている感がある今、
こうして自虐と言うかセルフツッコミの切り口は
個人的には肯定する気持ちが強いんです。
建前と理想を差し出し、ツッコミを受けた上で
現実的な対応を説明し、説得力を生む、という形。


「必ず役立つ合唱の本」内のマンガも
まとめて8ページじゃなくって
各章に2ページずつ載るような構成でも良かったかも。
たとえば第2章42ページの


「コンサートやコンクールに参加する際には、
 プロの指揮者に依頼するのがよいでしょう」
「は?バカなの? 
 そんなお金どこにあるの?ツテは??」



・・・とか。ダメかな?ダメだな(笑)。