今ふたたび「青木まりこ現象」


本の雑誌という月刊の書評誌?本にまつわるエンタメ雑誌?を
20年以上愛読しているのですが

本の雑誌362号

本の雑誌362号


8月号の特集は いま「青木まりこ現象」を再検証する! というもので。
青木まりこ現象」を知っている方はああアレね、で済みますけど
知らない方は「青木まりこ現象」でググる
ウィキペディアの膨大な情報が目に入るかと。


でも、大元の「本の雑誌」によるとウィキペディアの情報は
「完璧からはほど遠い」
「精度には疑いを持たざるをえず」だそう。


この「青木まりこ現象」は1985年当時29歳だった
青木まりこさんという女性の投書から始まったもので
本家青木まりこ現象の症状を引くと

・一時間以上本屋にいて、
 本棚のまわりをぐるぐる歩いているうちに
 突然トイレに行きたくなる。
・本の内容には関係ない。
・図書館、古本屋では大丈夫。
・小さいころからではなく、
 最近(二十九歳当時)の現象。
・紙の匂いもインクの匂いも無関係。
・家族に同様の症状を持つ者はいない
 (ただし、家族の中に長時間本屋にいるという者もいない)。


そう!端的に書くと
「書店で突然便意を催す現象」なのですよ「青木まりこ現象」は!
・・・なんというかこんなバカバカしい話で特集を組む
本の雑誌」の素晴らしさを理解していただけるでしょうか?


でもねー、なかなかやっかいかつ不思議な現象なんですよ、
この「青木まりこ現象」。
私の場合、図書館、古本屋は大丈夫。
でも本屋になると途端に「…うっ」。
TSUTAYAみたいなビデオやCDレンタルショップもマズイ。
不思議だし、正直言ってけっこう困る。
コトがコトなのでなかなか同じ症状の人と
悩みを語り合う、という訳にはいきませんが
けっこう経験している人はいるんじゃないかなあ「青木まりこ現象」。


本の雑誌では脳科学者:茂木健一郎氏や
精神科医:春日武彦氏などがそれぞれの知見を述べていて、
編集部でも文字の量、インクや紙の匂いか?と
検証を行なうが・・・さてその結果は?




そうそう、本の雑誌
そんな特集だけではなく、今年の上半期ベスト1を決めていたり
江國香織の新作と「フィリピンの小さな産院から」が気になる…)
読み物作家ガイドで「この作家で10冊を選ぶならこの本」みたいな
連載企画、今回は「"絆”を描く伊坂作品の魅力」で
伊坂幸太郎を取り上げていて嬉しかったり。


…なんだか本屋へ行きたくなっちゃったな。
ネット書店もいいけど、リアル書店はやっぱりいいよね!
そう、たとえ青木まりこ現象が訪れようと!?