映画「風立ちぬ」感想


どもども、7月も終わりを迎えようとしていますね。
さて先週の土曜日に宝塚国際室内合唱コンクールへ行って来ました。
行ったのは2年ぶりでしたが大変良いコンクールでしたよ。
おそらく木曜日には最初の感想を載せられるかなあ、と思います。
宝塚でお会いできたみなさま、ありがとうございました!


全然関係ない話ですが、宮崎駿監督の映画「風立ちぬ」を観てきました。
以下、感想。




一言で言えば「大人の映画」です。
生きることの残酷さ、不条理に向き合いつつも
声高にそれを訴えること無く、
理想へ向かって高く、高く昇ろうとする。
それを大人と言うならば。


血沸き肉躍るアクションがあるわけでもないです。
主人公:堀越二郎の描き方も葛藤がなく、
ヒロインへの接し方など非・人間的といも言える性格設定なのですが
随所に挟まれるイタリア飛行機技師との会合の夢から
堀越二郎という人格が夢のような抽象的な人物像に感じられて。
その為に自分には不思議と堀越二郎の生きる姿や想いが重なり
徐々に、心の底から静かに燃えあがってくるものがありました。


他国との技術の遅れ、資金不足や失敗などさまざまな困難を前に
それでも自身の道を進もうとする姿。
ひたすら、美しい飛行機だけを追い求めて。
関東大震災から戦争へ向かうこの映画の時代を
東日本大震災後の今を重ねても良いですね。


何かを成そうとする人間には必ずや響く作品だと思います。
この映画の魅力が届くかどうかは
一心に高く、蒼穹を求める飛行機に自身を重ねられるかどうか。
染みました。




映画「風立ちぬ」の原作紹介 −漫画「風立ちぬ 妄想カムバック」−
http://sakurasakujapan.web.fc2.com/main03/moviekazetachinu/moviekazetachinucomic.html#arasuji01


ヒロイン以外はみんな豚や犬の顔…など細部の違いはあるものの
宮崎駿氏の手による「風立ちぬ」原作漫画。




今は感傷にひたる時ではない。
自分の錯誤と妥協のすべての結果が眼前にある