第29回宝塚国際室内合唱コンクール感想 その1


一昨年もこのコンクールに行き、
感想を書いたのだけど大変価値のあるコンクールです。


一昨年の自分の感想から引くと
http://d.hatena.ne.jp/bungo618/20110725/1311601661

聴く側として有益なのは、まず「国際」コンクールということで
海外団体の演奏の個性を楽しめることと
またそれによって日本合唱団の傾向のようなものを
考える切っ掛けとなることでしょうか。


さらに「ルネサンス・バロック」「シアターピース」
「近・現代部門」「フォークロア」など
部門別に分かれているコンクールなので
その様式を成立させるための要素を教えてくれること。
そして音源による事前審査があるため、
演奏水準がかなり高い。


同じ日本の合唱団と言えども、
非常に幅広くそれぞれ個性的で、
共通するものは無いように思ってしまうのだけど。
それでも海外団体の演奏と前後して日本の団体を聴くと
「日本合唱団の傾向のようなもの」を感じることができたりします。
それは発声であったり、音楽の捉え方であったり・・・。


「様式を成立させるための要素」というのは
ざっくり書くと「それっぽく聴こえるかどうかの要素」。
民族音楽っぽく聴こえる、あるいは聴こえないのはなぜ?と
演奏から自問自答することで価値が生まれるはず。


まあ、そんなシチメンドクサイことを書いてきましたが
単純に海外の合唱団は見た目も凄くてですね。
「うわー、あんなステージ衣装アリか?!」
「でかっ!(身長が) でかっ?!(胸囲が)」など
頭カラッポにして見ても(聞いても)楽しめるコンクールですよ。
海外の団体は総じてアピール上手ですしね〜。
合唱に関わっていたら一度は体験して欲しいコンクールだと
力を込めてお勧めします。



そんなわけで清荒神にある宝塚ベガホール。
毎年暑い時期なため行くだけでヘバっていたのだけど
今年は曇り空で例外的に過ごしやすい温度で助かりました。





審査結果はこちら。
http://takarazuka-c.jp/page0231.html



午前10時から始まったコンクールは
ルネサンス・バロック部門>からの6団体。
印象に残った団体の感想を。
(今回、ホント大した感想はありません。
 あらかじめ謝っておきます)



銅賞を受賞した
あふみヴォーカルアンサンブル(滋賀・11名)は
Marenzioが作曲した2曲を演奏。
音程にやや難はあるものの
軽やかさ、心地良いテンポが伝わり
アイコンタクトを駆使する
非常に雰囲気の良いアンサンブル。
メンバーそれぞれの歌う意志が感じられたのも良かったです。



次は銀賞の感想を・・・と思いましたが
また次回に。