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第29回宝塚国際室内合唱コンクール感想 その4


フォークロア部門>の続きです。



銀賞も2団体。
まずはChoir UrFU(ロシア・20名)。
ウラル連邦大学学生合唱団という団体。
複数の学部の学生で構成され、活動を行なっているそう。


今回出場された団体の中で一番気に入りました!
中央に2m級の巨人男性を配し、
ロシアン美女が並ぶ見た目はともかく。


最初のWitness(Traditional spiritual)から
体全体で伝わってくるノリの良さ!力感!
男声ベースの発声は喉へ思いっきり力を入れるようなものだけど
これは日本人には真似できないよなあと思わせます。


2曲目のSakura(日本古謡さくらの編曲)は
ピアノ伴奏でムード音楽のような雰囲気。
ガラリと空気を変える見事さ。


3,4曲目のRussian folk songは
やはり男声の喉も含めた力強さ、リズム感も抜群で、
そこかしこにあるJazzyなセンスがたまらないです。
ほぼアタッカで全曲を切れ目なく指揮し、
それでいて演奏で空気を変える。
フレーズの鋭い入り、聞く側が引き込まれる力感…と
太めのロシアオバチャンという印象の指揮者、
DOLNIKOVSKAYA,Svetlanaさんのセンスは並大抵ではありません。
Choir UrFUは近現代部門では金賞を受賞したのですが
そのステージでも舞台映えというか、
見た目、演奏も含めてパフォーマンスとして完成されていました。
そういう風に思ってしまうのはロシア人としての外見なのか、
歌う姿の良さなのか、演奏なのか、あるいはそれら全てなのか…と
考えさせられるようなエンターテイメントしている団体でした。
もう一度聴きたかったな!




銀賞のもう一団体は
Ensemble Orca(愛知・19名)の混声合唱
1列に並びノルウェー民謡の
「No vi' eg a' te' Jondalen og fri」。
力強く、輝く声!
若者らしいリズム、ノリも良く、ソロの絡みも上等でした。
さらにGjermund Larsen作曲の2曲を。
この2曲はヴァイオリン独奏が入る曲で
板倉竹香さんが演奏していました。
Solbønnは男声ささやき、持続音が面白く、
合唱がヴァイオリンと拮抗するのではなく
音色を重ねる部分が興味深い現代曲。


2曲目のSolistvalsはフィドル奏者でもある作曲家の
ノルウェー民族音楽の楽しさが全面に。
ダンスのようなリズム感、
ヴァイオリンから女声で繰り返されるフレーズ、
男声にはホーミーのような響きもあって楽しい!


指揮者はいなく、一応右端で長身の男性が合図をしていたのですが、
よく見ると知り合いの藤森徹くん。
自分は彼をMIWOのステマネとしか認識していなかったので
こういう音楽面で引っ張っているのは正直に言うと予想外でした。
なるほど、そう思って聴けば
MIWOや京都のVineで培ったであろう
幅広くセンスの良い音楽のエッセンスが
演奏のそこかしこに現れていました。
1曲目のリズム感や声や体に現れる明るさ、輝き、
そしてヴァイオリンと合唱の絡みも
下手をすれば「やっただけ」になりそうなものを
曲の魅力を深く理解し、特殊な表現も浮かずに演奏している。
団員さんは全国から集まったため
練習期間も少なかったようですが見事なものです。
嬉しい驚きでした!



ヴァイオリンと協演というのが難易度が高いかもしれないけど
このSolistvalsという曲、なかなかです。





イェルムン・ラーシェンというこの作曲家のCD、
入手して聴いてみようかな・・・。



金賞はGuangdong Experimental High School Choir(中国・20名)







(つづきます)