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第29回宝塚国際室内合唱コンクール感想 その5

金賞はGuangdong Experimental High School Choir(中国・20名)


この団体、2010年大会で総合1位だった
「広東実験中学校合唱団」が前身らしい。
(3年経ち「高校」になった?)


女の子はふた昔前の少女アニメのような
ちょっと短めフリフリのスカートとブラウス。
男の子は黒スーツ、という対比が面白い。


Se Enkhbayarという作曲家の
「Oirad beilgee」という作品を演奏。
台湾の合唱団と同じく、いやそれ以上に
素質あるメンバーが選ばれ磨き上げられた印象。
特に男声の力強さが印象深いです。


一定のリズムの繰り返しにソロが絡む曲。
(騎馬的なリズム?)と感じ、
作曲家を調べたところモンゴルに縁のある作曲家のよう。

2曲目も同じ作曲家で「Blessings of eternity」
という曲。
日本の声明を思わせる独特の発声にまたソロが絡む
民族的な曲。


西欧的な発声の主流とは少し違うかもしれませんが
良く練られていて演奏にも隙が全く無い、
「押せ押せ!」とばかりに迫ってくるような、
演奏の主張がある演奏でした。


Se Enkhbayarという作曲家は調べたところ
おそらくモンゴル民謡の
「Naiman sharag」の編曲が世界中で歌われていますね。


聴いてみると、
Guangdong Experimental High School Choirの
1曲目とかなり印象が似ていました。
ヨーロッパの合唱団がこういう曲を演奏するのは面白いなあ。



http://www.youtube.com/watch?v=WVNMFod0ypE





<シアターピース部門>
フォークロア部門で金賞を受賞した
Guangdong Experimental High School Choirが銀賞を受賞。


裸足で登場、ド派手な民族衣装、ドラム、
バウという民族楽器?を使いインパクトは抜群。
その群舞に歌が付いている印象。


2年前のこの部門の感想で

http://d.hatena.ne.jp/bungo618/20110729/1311949849


私個人の考えでは
「楽曲が演出を求めている」、もしくは
「演出を加えることで
 (逆に、歌を加えることで)
歌が(演出が)魅力を増すことが出来るか」
というのがポイントだと考えてしまうのですよ。
歌と演出、相互作用によって
それぞれが引き立てられるのが私の理想です。


このようなことを書いたのですが
そういう相互作用はあったとは思います。
ただ、個人的に歌と演出の相互作用にさらに加えるとしたら
「物語性」を感じたかったなあ、と。
もちろん舞台=物語というのは短絡的過ぎますが
それでも目まぐるしく踊り回り、
衣装替えまで行うほど入念なこの舞台に対し、
私にはほとんど意味を感じられなかったのが残念なのです。


ただ、終演後は
「良いアトラクションを体験した!」という気分に満たされていました。
やはりシアターピース部門は難しいなあ!
というのが正直なところです。



(つづきます)