逝く五月に・続き

 


ブログコメント、ツイッター、フェイスブックで
「五月」を題材にした名曲を教えていただきました。
ありがとうございます!

 

教えていただいた合唱曲を紹介しますね。
2人の方が勧めてくださったのは

 

Thomas Morley作曲
Now is the Month of Maying

 


Now is the Month of Maying.mp4 - YouTube

(演奏:The King's Singers)

 

 

うん! 実に軽やかで五月の風が香るような名曲です。
…実は最近までこの曲を青島広志先生の曲だと思ってました・・・。

「マザーグースの歌」より「にわのことりが」
http://www.billboard-japan.com/goods/detail/4544
無知だとパロディもわからない! オハズカシイ・・・。


他には

 

先日わたしたち合唱団「あべ犬北」で

委嘱・初演し誕生したばかりの、
藤嶋美穂作曲「五月」(詩・室生犀星)
力強くかがやく緑が生きる希望を与えてくれる生の讃歌です。
ぜひ多くの方に歌っていただきたい名曲ですよ(^^)

 

 

松下功の「五月を送るうた」が好きです。
歌ったことはないのですが、
大学に入学した年に先輩方が歌っていました。
5月の終わりになると思い出します。

 

 

「五月を送るうた」は詩:中井英夫の混声合唱組曲ですね。
「草の夜」「薔薇に寄す」の題に見覚えが。
藤嶋美穂さんの「五月」もそうですが
一度聴いてみたいものです。

 


あと

男声合唱だと
清水脩の「朔太郎の四つの詩」から
「五月の貴公子」でしょうか。
http://sp.nicovideo.jp/watch/sm8104162

この曲も全日本の課題曲になっていましたね。

 


そしてコメント欄で noda-h@est さんから

萩京子の組曲「飛行機よ」の第1曲、
「五月の詩・序詞」が好きです。
寺山修司の詩集「われに五月を」の中の詩です。


「飛行機よ」! この名曲を忘れていました!
私が勧めた尾形敏幸先生「少女に」と
同じ詩人の寺山修司。
五月に生まれ、五月に亡くなった寺山。
「われに五月を」は処女作品集の題名。
寺山修司は「五月の詩人」と言うべきかもしれません。

 

この「飛行機よ」、数十年前に作曲された作品ですが
響きの良いホール、比較的少人数の合唱団、
「歌い上げる!」のではなく丁寧に繊細に、
センスある演奏をいま聴いてみたいなあ。

 

 

 

きらめく季節に
たれがあの帆を歌ったか
つかのまの僕に
過ぎてゆく時よ

 

二十才 僕は五月に誕生した
僕は木の葉をふみ若い樹木たちをよんでみる
いまこそ時 僕は僕の季節の入り口で
はにかみながら鳥達たちへ
手をあげてみる
二十才 僕は五月に誕生した

 

 

 

 

最後は一番新しく作曲された「五月のうた」を。

 

森山至貴さんの「どのことばよりも」
内容的に五月だと思うんですよね。


勧めてくれた三好草平くんの言葉通り
「どのことばよりも」は

題にも詩句にも「五月」は入っていないけど、
五月をとても感じさせる曲です。
森山至貴さんは全日本の公募課題曲「受付」で
詩に四元康祐氏を選んだ時も
「やるなぁ~」と唸りましたが、
この牟礼慶子さんの詩による作品も凄く良いです! 

 

三好草平くんの指揮で合唱団わをんさんにより
この曲が7月20日(日)20:18~
第69回東京都合唱祭(新宿文化センター大ホール)で
演奏されるそうですよ!

 

 

どのことばよりも - 森山至貴 - YouTube


(演奏:合唱団わをんさん)

 

 

 

どのことばよりも
牟礼慶子

 


申し分のない青さに
染められた空
遠い地平へと誘われて
野を渡る風
あまりに香ぐわしい
木々の梢の緑

 

(後略)

 http://murekeiko.com/kotobanokanmuri%20donokotobayorimo.html 

(牟礼慶子さん公式サイトによる全詩)

 

 

 

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