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第30回宝塚国際室内合唱コンクール感想 その1

 

 

今回で第30回となる宝塚国際室内合唱コンクール。
そんな記念すべき回だが、国際情勢や経済的事情で
海外の2団体がキャンセルになったそうで残念。

まあそれでも行けば何かしらの発見や問いが生まれるコンクールなので
今回も行くことにしました!

 

 

ちなみに昨年の感想はコチラ。

http://bungo618.hatenablog.com/entry/20130801/1375356624

(右の検索欄に「宝塚国際室内合唱コンクール感想」と入れても良いです)

 

 



あっつい!
午前10時少し前、宝塚ベガホールに近い清荒神駅に降り立つ。
今日の大阪周辺は最高37度に達するという。
午前10時の段階で既に灼けるほど暑い。
流れる汗が気になるので先ほど買った
ビ○レ「さらさらパウダーシート せっけんの香り」で首周りを拭く。
・・・これ、おっさんが匂わせちゃイカン香りじゃないかな…。
ファンシーな香りを漂わせ、いざベガホールへ!

 

 

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第30回記念宝塚国際室内合唱コンクールの開催部門は
◆ルネサンス・バロック部門
◆ロマン派
◆シアターピース部門
◆近現代部門
の4部門。


最初のルネサンス・バロック部門は8団体が出場。



銅賞の北摂バロック コア(兵庫・10名・混声)は
専門的な音楽教育を受けたメンバーが中心の団体。
それゆえ声楽的に非常に立派な声。
ただ、声楽の教育を受けたアンサンブルにありがちな
「この表現には決まった良い声」という、
やや画一的な表現が個人的には気になってしまいました。
2曲演奏した中で2曲目のシュッツ
Cantate Domino canticum novum SWV81などは
その立派な声でしか表わせられない曲の構成と楽しさを
伝えられていたように思います。

 

 


同じく銅賞のVoces Ksa:na(ヴォーチェス クシャーナ)
(大阪・20名・混声)は若い団体。
1曲目のPierre de la Rue「Missa l'Homme Armé」より「Kyrie」は
目指そうとする響きや音楽は伝わるものの
緊張のためか発声が硬い。
ところが2曲目Josquin des Prez「Salve Regina」になると
別団体のように優美な音楽の流れを作り出す。
先の音楽をなぞり、追いかけ、重なり昇りつめる…。
そして何と言っても素晴らしいのは「教会を感じさせる響き」!
そんなイメージで聴けたのは今大会中この団体だけです。
決して喉で押さず、息を流し、自分たちと繋がる会場の響きを信頼している声。
3曲目のOrlando di Lasso「Justorum animae」もその美しい響きのまま
静謐な音楽で締めくくっていました。


この宝塚ベガ・ホール、372席で非常に響きの良いホールなのだけど
(司会の方が話している途中でマイクを外しても
 一番後ろの席で普通に聞こえるほど)
響きの良さをあまり考慮せず
まるで2000席の大ホールで演奏するような発声の団体が

いくつかあっただけに
Voces Ksa:naの演奏が聴けてとても嬉しかったです。


団体紹介によれば教会でのミニコンサート等も行ってきたそうで、
指揮者の井上和也くんに尋ねると
「天井の高い、響き過ぎない会場で練習している」とか。
あと、いなぞう…いや違った、実は井上くんは前からの知り合いで
彼の指揮する演奏を聴くのは初めてだったのだけど、
聴く前に予想していた「THE いなぞう合唱団」のような
「オレがオレが!」的な音楽ではなく、
キチンと作曲家と作品に敬意を払い、
歌い手の自主性を尊重するスタイルだったのも感心してしまいました。
また演奏を聴かせてもらうのを楽しみにしています、Voces Ksa:na!

 

 

 

(銀賞、金賞の感想は次回に)