ぜんぱくさん指揮のコールサルさんが
西予市で行われた
「第18回宮中雲子音楽祭」コンクール、
一般部門で金賞を受賞されたそうです!
http://www.rnb.co.jp/node/83960
「宮中雲子音楽祭」無事終了!審査員の先生方、お手伝いの学生の皆さんありがとうございました!Chorsalは一般の部で「金賞」を頂きました*\(^o^)/*しかし、たくさん課題も見えたので、これからコンサートに向けて頑張ります! pic.twitter.com/G09QKTnZDq
— コールサル (@chorsal) November 15, 2015
ぜんぱくさん、コールサルのみなさん、
おめでとうございます!
そんなわけで、ぜんぱくさんは合宿、
コンクール参加、となかなか時間が取れず、
更新もあまりできないようで…大丈夫かな?
・・・と思ったら精力的に更新しているようす。
http://talk21self2.blog111.fc2.com/
心配して損した!(笑)。
10番目の混声合唱団うたうたいさんの出場が終わり、
16:31から19分間、2回目の休憩の予定です。
今回はその休憩に合わせて
室内合唱部門と同日に行われる
「同声部門」から、
私、文吾がお勧めする団体をご紹介しましょう。
あ、その前に今回初めて「同声部門」でも
観客賞を行います!
投票数が少ないと「やっぱりやーめた」
…ということになる可能性もあるので
是非、多くの方の投票をお願いします!
観客賞について詳しくはこちら↓
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/11/08/210009
さて、22日10:00から始まる同声部門、
男声合唱団は注目すべき団体ばかり!
なんと18年ぶりの全国出場という
クール・ジョワイエ
13年ブランク後の2012年からコンクールへの再参加。
コンクール5ヶ年計画の4年目だとか。
87年の武満徹「芝生」の演奏とか良かったなー。
今回は西村朗先生「永訣の朝」ということで楽しみ。
「ごびらっふの独白」という名曲を演奏する
グリークラブ香川
新鮮な響きの田中達也先生「シーラカンス日和」を演奏する
創価学会しなの合唱団
たくさんの打楽器「応答せよ応答せよ」…かなり凄い曲らしい
信長先生の「飛ぶものへの打電」を演奏する
合唱団お江戸コラリアーず
ぜんぱくさんは「必聴!」とブログに書かれていました。
http://talk21self2.blog111.fc2.com/blog-entry-1910.html
どの団体も楽しみですが、私が注目するのは初出場、
58名の
大阪メールクワイアー
12:45から出場予定です。
大阪メールになぜ注目しているかというと
なんと言っても指揮者の須賀敬一先生!
1931年生まれという
今回の全日本合唱コンクール全国大会で
間違いなく最高齢の指揮者でしょう。
もちろん年齢だけではありません。
高田三郎先生に師事された
高田作品のスペシャリストとして定評があり
特に豊中混声合唱団での数々の名演は忘れ難いものがあります。
さらに演奏曲が
伊藤桂一詩、高田三郎先生作曲の「戦旅」!
太平洋戦争の兵士を記したこの曲。
男声ならでこその味わいがある曲で
初めて生演奏で聴けるのが実に嬉しい。
男声合唱組曲『戦旅』について
http://homepage2.nifty.com/Totsan/senryo.htm
(トットさんの男声合唱名曲案内のページより)
大阪メールの演奏を聴くのはこれが初めてですが
他の合唱指揮者が幾人も
「須賀先生の指揮を間近で見なければ!」と
囁いているこの全国大会。
きっと高田三郎先生の作品の魂を
味わせてくれるのでは・・・と期待しています。
ツイッターも駆使される須賀先生、
このツイートを見ればあなたもフォローしたくなるのでは?
繰り返し繰り返し歌うのが合唱の練習じゃないよ。美学と感性を共有し、技術の錬磨をするんだよ。その研ぎすまされた先に合唱団の音楽があるのだから。
— 須賀敬一 (@scasca193) September 1, 2015
超逆光の長崎ブリックホール
そして女声では126名と
同声部門だけではなく
この大会で最大人数の
HIKARI BRILLANTE
大阪メールクワイアーのひとつ前、
12:30から出場の予定です。
HIKARI BRILLANTEは一昨年の演奏がとても良かったですね。
平田あゆみ先生の「うまれたて」という
曲名通り、生まれたての仔猫を描いた作品なんですが
明るい曲調と歌詞なのに、途中でボロ泣きしてしまって…。
生まれたての仔猫の目を通し、
世界の新しさが輝くように目の前で広がっていく・・・。
その新しさにHIKARI BRILLANTEのみなさんが
まっすぐに心から共感している素晴らしい演奏でした。
今思えば、その「世界の新しさ」を
失っていることに気付いた涙でもあったのかな。
そして今回の演奏曲ですよ!
課題曲F4 「夏へ」(鷹羽弘晃作曲)は
大好きな曲なのでそれも楽しみなんですが、
なんと言っても自由曲!
信長貴富作曲
女声合唱とピアノのための
「百年後」―タゴールの三つの詩
8月のCANTUS ANIMAE練習後に
HIKARI BRILLANTEも指揮される雨森文也先生とお話した時、
この「百年後」を「良い曲だ!」と力説しておられたんですね。
つい最近、検索したら演奏動画が見つかったんです。
(「百年後」は11:00ぐらいから)
・・・こんなに良い曲を聴くのは久しぶりかも・・・。
委嘱初演団体である
武庫川女子大学附属高等学校コーラス部の演奏が
大変優れているのはもちろんですが
信長先生らしい魅力的なメロディとピアノの美しさ、
「こだま」という言葉を表した最後の音楽に至るまで
心を掴んで離しません。
詩はインドの代表的詩人、
ラビンドラナート・タゴールによるもの。
http://sakana74.blog32.fc2.com/blog-entry-898.html
この詩がまた素晴らしい!
いまから百年後に わたしの詩の葉を
心をこめて読んでくれる人
君はだれかー
いまから百年後に?
…とはじまる、詩人タゴールの、
早春の朝の願いと祈りが時をつらぬき、
百年前の詩人、現在の自分、そして百年後のだれかが、
いま、同時に息づいているのを感じられるような。
さらに最近、こんなツイートが。
信長さんの「百年後」が好きすぎるし素敵すぎるので、楽譜購入。当然歌うわけもないが、弾くのなら…いや無理だ。
この作品を初演した武庫女の当時の3年生は、「百年後」の詩が書かれた年のちょうど百年後に生まれたとのこと。運命を感じる。 pic.twitter.com/XF75LGYmhn
— Thavatter (@Thavatter) November 13, 2015
なんと、この詩はタゴール初期の作品で、
当時の武庫川女子大学附属高等学校コーラス部の3年生が
まさにその百年後の年に生まれた女性たち!
信長先生が運命を感じるのも当然と言えるでしょう。
若い団員さんが多いHIKARI BRILLANTEにも
ちょうどその百年後の年に生まれた団員さんがいるはず。
一昨年の「うまれたて」で私を含め
何人もの観客を泣かせたHIKARI BRILLANTE。
今回もこの名曲を
タゴールが百年後に呼びかける「君」は私たち、
つまり自分たちの歌として
心からの共感でもって歌ってくれるに違いありません。
長崎での全国大会、全50団体、
全部聴くつもりですし、
室内、混声部門の団体を紹介している自分が、
こういうのを書くのもなんですが、
本当に一番、一番に楽しみにしているのは
この名曲「百年後」を演奏するHIKARI BRILLANTEです!
百年前のタゴールの願いと祈りが、
今のHIKARI BRILLANTEのみなさんに息づき、
そして長崎の地で、
百年後の未来へ羽ばたく音と言葉になることを願います。
(明日に続きます)