それでも、携帯は鳴ってしまうのか?

 




8月に「携帯は鳴ってしまうのか?」という記事を書いたのですが、

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/08/29/192208



残念ながら長崎での全国大会でも
携帯は何度も鳴ってしまいました…。
もちろん、長崎県合唱連盟のスタッフの方々を
批判するつもりは全くありません。

プログラムの紙質が変わったため音が出やすくなった、
スタッフの携帯に付けていた鈴が鳴っていた…などの
問題はありましたが、
携帯禁止のプラカードや口頭での注意など、
とても努力されていたと思います。

遂には休憩中のホール内でのスマホ操作も
『携帯の電源をお切りください!』
…と注意されるようになったのも、
いかにこの事態を
重く見られていたかの表れだと思いました。



前回8月のブログ記事に加えて、
携帯音を防ぐ他の方法は無いものか?
ツイッターを見るとさまざまな方法が出されていました。



まず、いわゆる「影アナ」はあまり効果が無いのでは?
という意見があります。


声楽家:鈴木准氏のツイートから抜粋。

 


ロンドンの幾つかの演奏会で印象的だったのは、
開演前の舞台にホールの係員が登壇し、肉声で、
マニュアルっぽくないその人自身の言葉
(あるいはそう感じられる雰囲気の話し方)で
観客に向けて注意を促していたこと。


なるほど、「個人から観客へのお願い」と
強く意識させる効果がありそうです。




他には
「携帯の電源を切る方法を知らない人がいるのでは?」
との意見も。

 

 

 


名古屋フィルハーモニー交響楽団でのサービス。
これは良さそうです。



なっちゃんさんの一連のツイートは示唆に富んでいます。

 

マナーモードにされていない方は、
悪意があるわけじゃなくて、
単純にやり方をしらないと思うんですね。
開場時のアナウンスも、
1ベル後の注意コメントも、
これから始まるステージが楽しみで聞こえてないんだと思う。
ものすごーく好意的に解釈すればね。笑


チケットテイクくぐって、
真正面らへんに
「審査を行っているため、
 携帯電話はマナーモードに設定の上電源をお切りください」
「ご不明な方はこちらで設定方法をご案内します」
みたいなのをででーんと掲示するとかどうかな。笑 
客席に入るまでの間に絶対目にするところに
ブースまたは総合案内設置して。

 

 

 

演奏終了間近に外扉の係が誘導がてら
「まもなく客席へご案内いたします。
 携帯電話の電源を今いちどお確かめになり、
 扉の前でお待ちください」
って声をかけたり…水際作戦ですね笑

 

 

なるほど、これはなかなか良さそうです。
実現可能ですし、やる価値はありそう。




ただ・・・携帯を鳴らしてしまう人は
自分のが鳴るとは想像もしないんじゃないでしょうか。
実際、「電源をお切りください」のアナウンスがあっても
切らずにしまってしまう人を何人も見かけました。



コンクールで演奏が始まる前に、
こういうのがあれば効果的かな、と書いてみました。
実現は難しいとは思いますが・・・。
叩き台としてお読みください。



(できればあまり深刻にならず、軽やかな口調で)


みなさま、ようこそ全国大会へお越しいただきました。
素晴らしい演奏を聴く前に、
ここでお願いをしたいのですが、
どうか携帯電話の電源をお切りください。

出場される団体は厳しい支部予選をくぐり抜け、
今日、この日のために練習をされてきた団体ばかりです。
その方たちの努力の結晶とも言える演奏を
携帯の音で台無しにされないことをお願いいたします。

「滅多に着信も入らないから自分は大丈夫!」
…と思っていませんか?

(※ここで壇上の人から携帯音が鳴りだす)

これは・・・失礼!

(※携帯音を止めようとするが、慌てて止められない)

ちょっとこれ、どうやったら止まるの?!

(※スタッフが駆け寄り、携帯音を止める)

…失礼しました。
こういう風に
「滅多にかかってこない電話が、鳴る」こともあるんです。
それにですね。


(※会場のあちこちからアラーム音が聞こえ出す。
 当然、スタッフの携帯の仕込み)


アラーム音が鳴りだすこともあります。
はい、みなさん、止めて下さい!


昨年の長崎での全国大会では
少なくとも携帯の着信音が2回、
アラーム音が1回ありました。
お江戸コラリアーずさんの課題曲の演奏後、
携帯が鳴り始め、その音が止まるまで、
団員のみなさん、指揮者の山脇卓也先生は
ずっと(手を前に組み、静止)
こうされて音が止まるのを待っていました。

(※具体例を出すことで説得力を生む)



ここで最後のお願いです。
みなさん、お持ちの携帯電話を
取り出していただけないでしょうか?

(※前もって合唱団側にさっと取り出してくれるよう
 お願いしておく。
 何人かは電源を入れておくように、とも)


もしまだ携帯の電源を入れている方がいらっしゃったら
どうかお近くの方が
「電源、入ってますよ」と優しく、笑顔で
伝えてあげて下さい。

また、電源の切り方がわからない方が
いらっしゃいましたら、
お近くのスタッフまでお声がけください。

(※この後、スタッフを呼ぶ
 携帯の電源を入れている人も仕込んでおく。
 気軽にスタッフを呼べる空気を作る)


私たちも精一杯務めさせていただきますが、
みなさまのお心がけがもっとも大切です。
携帯音の無い、
演奏へ集中できる全国大会にしたいと思います。
どうかよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。


(拍手)

 

 

 

 

 

 

 


ルックスエテルナ指揮者:内田等先生のツイート。




MODOKI指揮者:山本啓之先生のツイート。


 

 


合唱団の入退場に温かい拍手をおくるのも
携帯を鳴らしてしまうのも同じ観客のはず。
そして「携帯を鳴らしてやる!」と思ってる人はいなく、
つい、うっかりで鳴ってしまうことがほとんどでしょう。
「うっかり」は人間なら誰にでもあります。

携帯を鳴らした人を過剰に責めるのではなく、
「うっかり」を少なくするにはどうすれば良いか?
引き続き考えたいと思います。



改めて長崎県理事長の伊藤さんはじめ
長崎県合唱連盟のみなさま、ありがとうございました!

 

 

 


※追記

よろしければ

bungo618.hatenablog.com

 

記事内で三好草平さんの携帯電話などへの呼びかけを記した
連続ツイートをお読みください。