観客賞 同声合唱部門 その3

 
 
 
同声部門第1位! 
…の前に、例によって他に話題になった2団体を。
 
 
 
 
 
クール・ジョワイエ(男声42名)
 
 
 
【課題曲(またある夜に)】
 
渋い声でどんどん盛り上がりましたね。
 
 
バスが素敵でした!
 
 
 
 
【自由曲(西村朗「永訣の朝」)】
 
 
表現に過不足がない演奏でした。
 
 
ぼくがあの年代になって
永訣の朝にチャレンジするかと考えると
凄いなと思って。
 
 
あの年代の声だからこそ良かったよね。
 
 
一同(うんうん)
 
 
大学生とは全然違う演奏の味わい。
 
 
わかる!
積み重ねた経験の厚み!
 
 
 
《文吾の感想》
 
課題曲は座談会でも出たように
渋い声でクライマックスへ向かって
どんどん盛り上がる音楽の設計。
「銀の道」という言葉が大切に歌われ、
聴き終わった後、心に染みているのを感じました。
 
自由曲は緊張感を常に保持し、
哀しみや愛情などさまざまな感情を表出。
ポイントとなる言葉を
それぞれ効果的に発語していたのにも好感。
音色の変化もちゃんと意識していました。
 
久しぶりの全国大会で銀賞を受賞し
「古豪復活!」という印象のジョワイエ。
これからの活躍が楽しみです!
 
 
 
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長崎中華街。
 
 
 
 
 
 
もうひとつの団体は…
 
 
 
 
大阪メールクワィアー(男声64名)
 
 
 
指揮者の須賀敬一先生が
ステージに登場された時の拍手が!
 
 
凄かったね!
 
 
さすが、「指揮者が憧れる指揮者」だなぁ、と。
 
 
背中が語る指揮でしたね〜。
 
 
 
 
【自由曲(高田三郎「戦旅」から
 「晴夜」「異郷の雪」)】
 
 
ザ・昭和!
 
 
三丁目の夕日!
 
 
いぶし銀!
 
 
いや、そのいぶし銀を
さらに燻製にかけてる演奏(笑)。
 
 
いぶりがっこ?(笑)。
それにしても渋い演奏でした!
 
 
ちょっと他の高田作品の演奏とは違う…
ドイツリートのような雰囲気もあって素敵でした。
 
 
ピアノも良かったですね。
 
 
加藤崇子先生のピアノが「わかってる」感覚で。
 
 
須賀先生との間合いをちゃんと理解している、
信頼関係を感じました。
 
 
高田三郎作品を全国で聴く機会なんて
なかなか無いですよね。
 
 
うん、良いものを聴かせていただきました。
 
 
 
 
《文吾の感想》
 
高田三郎作品を構成する要素を
絶対『外さない』演奏で
非常に説得力がありました。
 
個人的には高校生の時に
この曲をレコード(!)で聴いてから数十年。
初めての生演奏への感動というのもありますが、
派手さは無いものの、
わかる人にはわかる、
高田三郎作品が好きで良かった・・・
そんな演奏でしたね。
 
大阪メールは今回が初出場。
演奏も尻上がりに調子が良くなっていったし、
須賀先生の指揮もまた堪能したいので、
是非、ふたたび演奏を
聴かせていただきたいと思います!
 
 
 
メール投票では
 
理屈抜きによかった。
高田作品を十分楽しませていただきました。
 
という感想もありましたよ。
 
 
(観客賞 同声部門 最終回へ続く)