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リハビリのKさん 最終回





<前回までのあらすじ>

 


札幌へ帰省中、
冬道で足を滑らせ右足首骨折で
札幌の某病院に入院した文吾は
天敵とも言える作業療法士Kさんの
愛あふれる?治療を受けるのだった…。
詳しくは ↓ のリンクからどうぞ。

 

 

リハビリのKさん




 




 

1回だけ寝過ごしてしまう時があった。
看護師さんから「リハビリの先生がお呼びですが」
マズイ! 15分も過ぎている!

遅れてすみませんと作業療法士Kさんに謝ると

「今日から右足指の柔軟を始めるというのに、
 とーっても良い心がけですねぇ…」 ひィ!
あ、あの本当にすみま「全然怒ってませんよ〜笑」

 


止めて!お願い!
タップしても許してくれませんでした…。

 

 











 

リハビリが始まったのだが、
ずっと動かしていなかったので、
ちょっと足首を曲げられるだけでも相当痛い。
痛みのあまり笑い声に似た悲鳴が漏れると、
作業療法士Kさん
「そんなに楽しいならもっと曲げましょう」
さらに痛みのあまり床を叩いたら



「受け身の練習ですか?」

 

 











今日の作業療法士Kさん、
マッサージする前に足首を優しく撫でるのを始めた。
不審に思って尋ねると
「これから曲げますよ、という合図です」 ギャー!
さんざん痛めつけられ、ふたたびKさん足首を撫でている。
あ、今度はお疲れさまの合図、ですよね? Kさん微笑んで



「レベルアップの合図です」 ギャー!!

 

 



 

 

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リハビリ室の風景その1 歩行訓練用の手すり




 

 

 


作業療法士Kさんと今月末予定の退院の話。
「退院したらそのまま
 空港へ向かった方がいいですね」
えっ、2、3日は札幌にいさせて下さいよ!
「この雪道、転ぶんじゃなく、
 滑っただけで、また骨折しますよ…」 ひィ!



「もうひと月、私とリハビリしましょうか?(ニヤァ)」

私、あんな邪悪な笑みを初めて見ました・・・。

 

 









「50%の力です」と私の足首を曲げる作業療法士Kさん。
ギャー!あ、あの。「なにか?」
さっきシャワー浴びたんですが、
まだ足首が固まっている感じなんですよね。
「そうですか、それは申し訳ないことを」 は?

「もっと曲げろということですよね」いや、違っ



「80%です」 ギャー!!

 

 










骨折した右足で荷重をかける訓練を始める。
体重計に右足を乗せ、
目盛りを見ないで30kgに合わせるようにと。
作業療法士Kさん「3kgオーバーですね」
あまりの厳しさに周りの療法士さんたちが噴き出す。
その勢いで、
いいじゃないですか3kgぐらい!と言ったらKさん平然と



「次は誤差1kgで」

 

 












 

今日から松葉杖を外し、自分の足だけでの歩行。
作業療法士Kさん
「いいですか、痛そうなら退院を伸ばしますから」
いざ、右足を前に。お!歩ける!歩けるよ!
「痛くないですか?」はい!「本当に?」はい!!

「そっかー…」



なんで残念そうなんですかKさん?!

 

 



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リハビリ室の風景その2  手前が訓練用階段  左隅に見えるのがKさん





いよいよ今日が最後のリハビリ。
いやあKさん、悲鳴あげちゃうほど痛かったですけど、
リハビリが進むと気持ち良くなるもんですねえ。
「そう言ってもらえれば。
 でも足に邪気がまだ残っていますよ?」

え?邪気?? い、いやいや残ってないです!



「邪気が消えるまで
 今日はとことんやりますよ(ニヤリ)」ギャー!!

 

 












 

「文吾さん、今日で終わりですか。
 あと1週間で完全に邪気を払えるのに…」
Kさん、ほんとぉぉおに、お世話になりましたー!
「私からの別れの言葉なんですが」 え、なんでまた足を持つの?

「職業上、言葉より雄弁に語るのは…」 はい?



「この手です! 岡山へ帰ってもお元気でー!」
今すでに元気からほど遠いー!!

 

 










久しぶりに叫んで床叩いてるのに、
なんで周りの人たちは笑って見てるんだよ…。(ぐったり)
まあKさん、
もうお会いすることはないでしょうが、お元気で。
「文吾さん…」はい?

「またこの病院に運ばれたら…」 たら?



「次回も私が担当させていただきます(ニヤリ)」 いやだー!!

 

 

 

 

 

 

 

(完)