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ハーモニー誌秋号:若手ホープ座談会



ハーモニー誌秋号届きました。


夏号が届いたとき、
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/07/15/022934
「スペシャル対談 全日本合唱連盟創立70年に向けて」での
新実徳英先生、長谷川冴子先生の対談が
いろいろと考えさせる内容だったのですがそれについて

「大変良い企画だと思うので、
 同じ企画で20代、30代の合唱指揮者や
 作曲家による座談会はどうでしょう」

…と書いたところ、秋号では!




「どういう合唱界にしたいのか、
 もっと主張しよう」と題して
相澤直人先生、北川昇先生、名島啓太先生による
座談会が掲載されています。
(司会は岸信介先生)

 

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これまた非常に面白い!
御三方とも作曲家であり、
ご自分の合唱団を持たれる指揮者であり、
また各地での審査員や講師も務められていることから、
現在の日本合唱界に対し、
切実な問題意識を抱えておられます。

(…などと書きましたが意外と軽いノリで進むこの座談会。
 オチの美味しいところをさらっていく名島先生は、
 もしかしてかなり面白い方?)


コンクールがやはり主な議題となっているのですが
いちいち頷きながら読みました。

例えば北川先生の
「子どもの数が減ってきて、
 参加人数が一桁の学校があり、
 課題曲にディヴィジョンが無いF1、G1を
 安易に選んでしまうので、
 そういう観点から課題曲や朝日作曲賞を決めて
 少人数の合唱団も参加しやすい体制を作るのもありかも」

名島先生の
「今年はルネサンスがテーマとか、
 今年はロマン派とか、
 テーマ別にコンクールするのはどうでしょう。
 ロマン派ならロマン派の音楽を勉強する機会と一緒にして、
 勉強する、交流する、お互い聴き合って感想を述べ合う、
 そして順位もつく、といったコンクールが面白いかも」


これは伊東恵司さんが3年前の「あれやこれや:出張版」の
淀川混声合唱団さんのご紹介時に
仰られたこととほぼ同内容ですね。

bungo618.hatenablog.com

参加団体が減るリスクはありますが
日本の合唱界を一歩進めるためにも
こういう改革は確かに必要なのかも。


他にも、相澤先生の

「歌と日常の生活って、
 昔は本当に近かったはずなのに、
 今は相当かけ離れたものになっている気がする」

「要するに、合唱音楽に興味のない人から見ると
 『うわ、何この世界』というようなところで
 合唱というものが行われているかのように思われている。
 若者の日常生活に割と近いカラオケでは、
 みんな恥ずかしげもなく心を込めて、
 上手い下手はさておき歌うのに、合唱となると
 『みんなで正しくアの発音をして』というところから
 どうしてもスタートしちゃうじゃないですか。
(中略)
 何だかすごいと感心することはあっても、
 自分の生活に近いところがないと、
 たぶん人々に共感は生まれないと思うんですよね。
 そこをもうちょっと繋げる取り組みをしたい」


その言葉に繋げるように名島先生の

 


メディアで放送されたりする
コンクールで上位の団体の演奏は
合唱に関わったことが無い一般の人が聞いても
「美しいな、すてきだな」と思われるだろうか?


…という意のご発言には考えさせられます。
合唱と日常との乖離はとても重要なテーマですね。
そうすると編曲や審査員や審査方法に
かなりツッコミどころはあったけど、
日本テレビ24時間テレビ内の
「全国高等学校合唱選手権」も
ポップスの編曲のみ演奏されたし、
方向性としては間違っていない、のかな?


最後は「作曲家として、演奏家として」と
それぞれの目指す道を語られ、
御三方の今後のご活動によりいっそうの期待が高まりました。
良い座談会だったので、みなさん読みましょう!!

 

 

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会報ハーモニーのページ

 

 




あ、「歌を生む・歌を育てる わたしたちの委嘱作品」という
連載で今回はCANTUS ANIMAEさんの
「二つの祈りの音楽 ~混声合唱とピアノのための~」。

 

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松本望さんへ委嘱したきっかけが飲み会!(笑)

そして委嘱に当たって付けたひとつだけの条件が
「ピアノ連弾の曲にしてください」というもの。
その理由は・・・

これ以上は本誌を読んでくださいね(笑)。
いやあ、土曜に岐阜で聴けるのが楽しみだ!!