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合唱団訪問記:VOX GAUDIOSAさん その3

 

 


VOX GAUDIOSAさん訪問記、その3です。

 

 

若気の至りとは言え、松下先生には大変失礼なことを・・・。

 

 

 

 

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「合唱団訪問記」

 「VOX GAUDIOSA」さん訪問記その3

 

 

 

 


 15時5分から練習再開。
 自由曲の1曲であるコスティアイネン
「Jaakobin isot pojat(ヤコブの息子たち)」

 机と椅子をぜんぶ片づけて、半円状の横一列に並ぶ。

 さあ、練習再開!…と思ったら、なにやら松下先生と団員さんとで一悶着。

 どうやら、最初の「ヤコブの息子たち」の名前をしゃべっていく箇所。
 今までの支部大会では、たまたま出場できないメンバーがおり、
規定の32人に足りなかったために、松下先生も演奏に加わっていたのだが。

 ・・・全国大会は32人揃ってしまったので。


 松下先生の出番は、もう無い!

 …と言うこと(笑)。


 松下先生に団員があれこれ取りなす、というか
あんまり気にすることもなく (・・・・)、
さくさくソロの役割を決め確認をとるが松下先生

 「オレが歌わないんだったら
  ダレがやっても同じだよ~!」…と口をとがらす。

 表現について、お伺いを立てると
 「どうでもいいっ」…とスネる(笑)。

 あげくの果ては
 「お前振れよ、オレ歌うから」と団員さんを指名して指揮者交代!?

 拝啓 松下耕先生

 素晴らしい作曲家としての業績。
 そして指揮者としては、合唱団に最高の演奏をさせる手腕。

 どちらの松下耕先生としても、これからの合唱界。
 いえ音楽界に欠くべき事のできない存在と、私はもとより
多くの人たちが確信していることと思っております。

 浅学非才な身の私でありますが、この場で、
誠に僭越ながら一つだけ、先生に言わせて頂きたいことがあります。

 

 

 

 

 「・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



 (こほん)

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 アンタはコドモかっ?!


 ・・・失礼いたしました。


 アレコレやり取りの後、松下先生、ようやく納得したようである(?)。

 この曲の混声版は、松下先生が2001年春、フィンランドで
コスティアイネン氏にお会いした時に紹介してもらったそう。
(…その話もかなり面白かったが・・・割愛)

 埼玉県・関東支部大会でこの曲を演奏しているのを聴いて、そして『視て』
大変に興味を持ったのが、曲中の演技。
 その演技や表情が非常に自発的で「やらされ」感がないのだ。

 さて、それはどうしてか・・・と思っていたのだが。

 まず練習中のリラックスした雰囲気。
 そして松下先生を筆頭に、団員全員が
様々に積極的な表現を『面白がる』気持ちにあふれているからかも知れない。

 だいたい全国大会6日前に「数小節だけ」とは言え、
ソリストを変えるかなー?!
 なのに、団員の方々は、実に楽しそうに演技をいろいろ変えてみる。
 それを見ている松下先生も、これまた楽しそうにツッコミを入れる。

 「・・・う~~~む」
 感心するやらアキレるやら。

 演技の一つに奇声を上げてジャンプ(!)があるのだが
 (しかもそれをする人がテナーのパート・リーダー!!)
松下先生
「着地がいつも失敗するんだよな。8割ぐらい(笑)。
点数で行くと8.85ぐらい。
 アーティスティック・インプレッションで行くと」
 せ、先生、その辺で、もう。

 その他にも、昔の漫才コンビ:ゆーとぴあの「キメ」のポーズ
「もーう、イヤっ!」…もあるし。
(・・・って知らないよねえ、みんな)

 これらのポーズや演技って、どう決めたんですか?
 しまこさん「松下先生と団員みんなの間で考えて決めたんですよ(笑)。
        あ、首まわしなどはコスティアイネン氏の実演ビデオも
        参考にしていますけど」

 なるほどー。そういや中学校の全国大会でも
やっていた学校(六ッ美北中)があったけど、全然演技は違ったよなあ。
 そういうわけで某さん!楽譜にいろんな
 「コスティアイネン氏のポーズ写真」
貼ってあるワケではないので念のため!

 しまこさん「それでも、コンクールにこういう曲をやるのは
       私を含めて、団員にはかなり抵抗があったみたいで…」
 え、ウソっ。団員のみなさんノリノリじゃないですかぁ~。

 しまこさん「だってこういう曲って
       “飛び道具”を使うみたいじゃないか、って・・・」
 松下先生「ぼくは 『いいからやれやれっ!』、て言ったんだけどね」

 しまこさん「そうしたら東京都の合唱祭で試しにやったら大ウケで」
 そりゃウケますわいな。
 しまこさん「それで気を良くした団員たちがようやく
       『コンクールでやろう!』って(笑)」

 ほー。この練習風景を見ると信じられないエピソードですねえ。

 この曲の演奏で感心したのはもう一つ。
 体の演技だけではなく、叫び声や、コドモっぽい声、などなど。
 『声の演技』も多数あったのだが、その後の発声や和音が
全くと言っていいほど乱れない。
 ほとんど遅れることが無く、完璧なハーモニーを
「鮮やか!」…と言ってもいいくらい出しているのだ。

 純正調での響きを目指している「VOX GAUDIOSA」
 音取り自体はハーモニー・ディレクターでもなんでもない。
 ただのキーボードやアップライトのピアノだが、
練習中、松下先生や団長のしまおさんは音叉で音をチェックしている。

 その他に、この驚嘆するような音程感覚の秘密、ってないんでしょうかね?

 

 

 そういうわけで、副団長のしまこさんのご説明。

 



 松下先生は週末に他のお仕事が入ることもあり、
ガウディの練習には毎回来られるわけではないそう。
(ちなみにその月にもよるが平均して月1、2回以上はいらっしゃるのでは?
 ・・・とのことだ)

 

 

 

(その4へ続く)