観客賞スポットライト 大学ユース部門 その2





今回は観客賞の投票についてご説明します。



参加資格:「大学ユース部門」「室内合唱部門」
     「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
      それぞれ全団体を聴いていること。
      (その部門の出演者は投票できません)



投票方法は2つあります。


1)ツイッターによる投票

投票方法:ご自分のツイッターアカウントで
「大学ユース部門」「室内合唱部門」なら
それぞれハッシュタグ 

#大学ユース16 
#室内合唱16

を付けて
19日大学ユースの部終演(予定12:58)
室内合唱の部終演(予定16:28)から
審査発表の17:15までに
良かった2団体を書いてツイート。


その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
(3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)

※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!

 

 



ツイート投票の例:

 

●●大学合唱団 熱い演奏に燃えました!
合唱団▲▲ 密なアンサンブルと笑顔が良かったです。#大学ユース16





ツイッターアカウントを持っていない方は

2)メールによる投票

投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。

件名は「観客賞」で。
締め切りの時間は
ツイッターでの投票と同じです。


いかがでしょうか?
さらに「観客大賞」という
「大学ユース部門」「室内合唱部門」
「同声合唱部門」「混声合唱の部」の
全50団体を聴かれた方が
良かったと思われる団体を『1団体』投票する賞もあります。



結果は後日、このブログで発表したいと思います。
みなさんのご協力あっての観客賞。
たくさんのご投票をよろしくお願いします!




さあ、大学ユース部門の続きです。
福島大学混声合唱団さんの演奏後、

11:30から20分の休憩。
11:50から出演の・・・

 


今回のスポットライト!

 

 

 



7.北海道・北海道支部代表

北海道大学合唱団

(男声41名・3年連続出場・第50回大会から12回出場、
 通算26回目の出場) 



課題曲はM2 Fölszállott a páva 
(Ady Endre 詩/Kodály Zoltán 曲)

自由曲は荻久保和明作曲
「季節へのまなざし」から「ゆめみる」




北大合唱団員の加藤伸城さんからメッセージをいただきました。

 


この度はこのような企画にお誘い頂きありがとうございます。
今回は客演の尾﨑先生がご懐妊されたため、
学生指揮で本番に臨みます。
尾﨑先生の指揮による演奏を
楽しみにされていた方々も
たくさんいらっしゃるとは思いますが、
どうかご声援をお願いします。

…とここまでは北大合唱団には似合わず(笑)
堅苦しい文章となりましたが、
本当に全国大会を団員皆が楽しみにしております。
(全国が決まった時も先生からは
「今日は大変めでたい日なので、朝まで騒ぐように」
との指令が出るほど…笑)

北海道という土地柄、大学ユースに限らず、
本州の演奏を聞く機会があまりなく
一つの演奏会として楽しみにしてます!

 

 

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おお、指揮者の尾崎あかり先生、ご懐妊なんですね。
おめでとうございます!
そういうわけでメッセージをいただいた加藤さんが
指揮者として振られるのですが、
今年1月の定期演奏会を聴いた記憶では
どの演奏もポイントを外さない的確な音楽づくりで唸りました。
学生指揮者さんでの出場は
北大合唱団さんと高知大学合唱団さんだけでしょうか?

続いて選曲について。

 

 

今年は札幌にて筑波大、首都大、九大の皆さんと
ジョイントコンサートを開かせて頂き、
本番から打ち上げまで盛会のうちに終わりました。
その時の合同合唱が「季節へのまなざし」でした。
実はコンクールの選曲は二転三転しまして、
課題曲はM1以外は全て、
自由曲もごびらっふやVolgaまで候補に…
本当に選曲は団員皆が悩みましたが、
総会の結果M2とゆめみるに決まりました。
M2の自由への熱い若者の思いをそのまま「ゆめみる」へつなげて、
一つの演目として表現できればなと1人の団員として感じております。

クリスマスイブの夜の大通公園でのゲリラコンサートなど
「男だけ」で騒ぐことや「男だけ」の飲み会が大好きな私たち
(最近春が来た団員がちらほらいるとの噂も…)ですが、
合唱への熱さだけは負けない気持ちで鳥取で演奏させて頂きます!
定期演奏会も行ってみたい!と思って頂ければ幸いです。

 

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 (クリスマスイブの夜の大通公園でのゲリラコンサート)




北大合唱団さん、
昨年の観客賞座談会では
課題曲の北川昇先生「またある夜に」が

ハマり過ぎ! 絶品! 震えた!

…と模範演奏だと絶賛の嵐。


基本が明るく素直な感じの声で。

うん、素朴だけど芯がある。好き!

などと発声にも賞賛の言葉が。
男声特有の哀感と魅力があり
フレーズの終わり、音の隅々にまで
非常にデリケートに
気を遣っているのがわかる演奏でした。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/12/06/180011



加藤さんのお言葉にあったように。

 

M2の自由への熱い若者の思いをそのまま「ゆめみる」へつなげて、
一つの演目として表現できれば

 

「ゆめみる」も若者が歌うにふさわしい曲ですからね。
札幌はもうすでにかなり雪が積もっているとか。
雪の白さを讃歌に変えてくれる熱い演奏を期待しています!









8.高知県・四国支部代表

高知大学合唱団

(混声34名・2年連続出場・第65回大会から3回目の出場)



課題曲はG2 Szép könyörgés 
(Balassi Bálint 詩/Kodály Zoltán 曲)

自由曲はJohn August Pamintuan作曲
「De Profundis(深き淵より)」
Paweł Łukaszewski作曲
「Beatus Vir,Sanctus Antonius (幸いなるひと聖アントニウス)」

パミントゥアンの「深き淵より」は
男声のオスティナートに絡む哀感ある女声が印象的。
ウカシェフスキは声の響きの神秘性を感じられる作品。


高知大学合唱団、昨年はニーステッドの「Sing & Rejoice」が
タンバリンも使われ、楽しそうに演奏されていました。

学生指揮者ということで
音楽では難しい面もあると思うのですが、
その反面「学生だけ」で演奏する
一体感も存在すると思うのですよね。
どうか、学生らしい一途さで演奏していただきたいと思います。







今回のスポットライト Part2!







9.愛知県・中部支部代表

混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ

(混声108名・5年ぶり・第64回から2回目の出場)


ドイツ語で「輝き」という意味の「グランツェ」さん。
1977年に結団され、
団員数も大学ユース部門では九大さんに次ぐ108名!

さらに音楽監督:伊東恵司さんのもと
委嘱活動も活発に行われていて、
昨年は高嶋みどり先生。
今年の定期演奏会では山下祐加先生の作曲・ピアノで
「夢見る翼の歌」を演奏されました。


課題曲はG4 角を吹け(「印象」から) 
(北原白秋 詩/市原俊明 曲)

自由曲は松下耕作曲
混声合唱のためのコンポジション「日本の民謡 第7集」より
「貝殻節」
「湯かむり唄」




代表の渡邊大貴さんからメッセージをいただいております。



私達は混声合唱団名古屋大学コール・グランツェです。
現在、約110名の団員が所属する大人数の合唱団です。

私達が今回自由曲として選んだ湯かむり唄ですが、
実は私達にとってとっても思い入れの深い曲なんです。
この曲を私達が初めて歌ったのは一昨年の定期演奏会でした。
その翌年には招待していただいた軽井沢国際合唱フェスティバルにて、
そして今年にはこのコンクールの場にて演奏させていただきます。
つまり、メンバーのほぼ全員が、
グランツェに入団してから毎年湯かむり唄を歌っているのです。
そして、これは偶然なんですが、
湯かむり唄は全国大会の開催地鳥取県の民謡を
アレンジして書かれたものだったのです。

グランツェは今年で創団から39年目になりますが、
その間に1度だけしか全国大会への出場経験がありませんでした。
全国へ進めば、3年間歌ってきた湯かむり唄を故郷鳥取で歌える。
このチャンスを逃してはいけない!、と
中部大会前にはこの点が
大きなモチベーションの一つになっていました。
そして、今回の全国大会でその夢が叶います。
いままで練習してきた成果を全て発揮し、
私達にできる最高の演奏を、鳥取でしてきたいと思います。

 


渡邊さん、ありがとうございました。
なるほど、「湯かむり唄」にはそんな深い思い入れが・・・。

「湯かむり」とは、頭に手ぬぐいをのせ柄杓で湯をかむる、
という鳥取県の岩井温泉独特の風習だそうです。
http://www.yukamuri.net/yukamurionsen.html



松下先生作曲の「湯かむり唄」は
後半にかなり激しいボディパーカッションがあります。
108人というグランツェさんの大人数で演奏されれば
さぞかし壮観でしょう!

開催地の民謡を演奏する機会はなかなか無いもの。
観客席にいる地元のみなさん、
鳥取の地の力も加わって、
きっと良い演奏ができることと思います!










10.東京都・東京都代表

早稲田大学コール・フリューゲル


(男声36名・2年連続出場・第55回大会から8回目の出場)



1949年に関屋晋先生らに創立された団体。

課題曲はM3 松よ(「三つの時刻」から) 
(丸山 薫 詩/三善 晃 曲)

自由曲は高嶋みどり作曲
「感傷的な3つの奏鳴曲」より
「落下傘」


金子光晴による戦時下に書かれた反戦詩。
変拍子があふれる緊張感に満ちた難曲ですが
どこか音画的なピアノと
中間部の故郷:日本を歌った美しくも皮相な箇所、
そして日本の行く末を神に祈る最後…と
強く印象に残る曲です。


当時はとにかくドラマツルギーのある、
スリリングな曲を書きたいという意志が強かった。

当時考えていたのが「時空間」というか、
時間がそのとおり経っていくという表現もしたいということ。
ひゅうん、と入って落下傘が落ちてくる状況みたいなものを、
自分なりの予想で。

(ハーモニー2000年秋号
 「新・日本の作曲家シリーズ7 高嶋みどり」より
 高嶋みどり先生ご自身の発言

 

 

最近「おっとせい」を加え
「感傷的な『3つの』奏鳴曲」となったこの作品ですが
「くらげの唄」そして今回演奏される「落下傘」は
フリューゲルさんと
早稲田大学高等学院グリークラブ、
フリューゲルさんのOB合唱団 、いらか会合唱団の合同団体
男声合唱団「甍」による約30年前の委嘱作品です。

縁の深いこの曲を、きっと説得力をもって
演奏して下さることでしょう。







さあ、大学ユース部門最後の団体です。
そして今回のスポットライトPart3!







11.山梨県・関東支部代表

都留文科大学合唱団

(混声63名・9年連続出場・第51回から10回目の出場)





昨年第1位のシード団体。
金賞を7年連続、第1位も2年連続という凄い団体です。


課題曲はG1 Che se tu se'il cor mio 
(Giovanni Battista Guarini 詩/Claudio Monteverdi 曲)

自由曲はLevente Gyöngyös作曲
「CANTATE DOMINO (新しい歌を主にむかってうたえ)」
「TE LUCIS ANTE TERMINUM(光よ、消えゆく前に)」

「Cantate Domino」の
リズムがさまざまに輝くよう変化する魅力。
「Te lucis ante terminum」の移り変わる和音の進行。


都留文科大学合唱団さん、
コンクールの成績はもちろんですが
観客賞での人気も非常に高く(私もファン)、
昨年の座談会では

 

 


課題曲G2が鳴った瞬間
「お! ヨーロッパの音がする!!」

さすが清水雅彦先生の力!

所作の美しさというか、インテリジェンスもあり、
優美な社交ダンスを見ているような・・・。

うんうん、流麗な感じね。
計算され、本当に洗練された演奏。
テンポを揺らしても隙がなかった。

 


さらにバーバーの「Agnus Dei」では
「指揮者と歌い手の信頼関係が絶妙」と賞賛ばかり。

私も

都留文の団員みなさんが
深く共感しているのが伝わってきたし、
この曲の演奏を通した祈りが
聴く自分の奥へ染み込むようでした。
今の都留文の団員さんにしかできない
価値ある音楽だったと思います。

…などと感想を書いています。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/12/06/180011

 


そして当ブログの「あれやこれや:出張版」で
相澤直人先生が指揮される
あい混声合唱団さんが2014年に出場された時の
相澤先生のお言葉を転載しましょう。


 

 


「思い出の全日本合唱コンクール名演奏:相澤直人先生」


最も印象に残っている演奏、それは…
2009 第62回全日本合唱コンクール全国大会での
「都留文科大学合唱団」の演奏です。
(文部科学大臣賞、カワイ奨励賞受賞)
それまで私は作曲家を捨てておりました(笑)が、
当時未出版だった拙作の「ぜんぶ」「大きい木」を
自由曲に取り上げて下さり、世に広めてくれたのがこの演奏です。
作曲家として全く無名だった私、
さらに当時はFinale(楽譜浄書ソフト)も満足に使っておらず
割といい加減な手書きの楽譜、
もっと言ってしまうとコンクール向けとは全く言えない
愛唱曲のような作風。
このような曲を、色彩豊かに、そして心から歌って下さったり、
コンクールという場を超えて
多くの人の感動や涙を誘ったと聞いています。
私も後にDVDで拝見し、月並みな表現ではありますが
「自分の曲とは思えない不思議な感覚」と、
何とも言えないあたたかい喜びを持ちました。
全ては、指揮者の清水雅彦さん、
そして文大合唱団の皆さんのおかげです。
感謝してもし尽くせません。
特に「ぜんぶ」は、その後harmonia ensemble,
Vocal Ensemble《EST》の皆さんなどにも取り上げて頂き、
全国的に話題となりました。

私がいま、この世界で生きていられること。
その原点は、この演奏です。

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2014/11/13/172540

 

 


都留文科大学合唱団団員さんからメッセージをいただきました。



皆様こんにちは。都留文科大学合唱団です。
私たちは現在約60人で、
コンクールを中心に地域の合唱祭に参加したり
訪問演奏を行ったりしています。
今年の全日本合唱コンクールも、
普段の学生主体の練習に加え、
清水雅彦先生のご指導のもと
「圧倒的な演奏」を目標に、日々練習しています。

今年の課題曲である「Che se tu se'il cor mio」は、
この時代の様式だけではなく、
モンテヴェルディらしい表現や、
歌詞の伝え方について追求した練習を心掛けています。
また、パート同士のアンサンブルを大切にし、
一人一人が音楽を前に進めていくことを、
日々の練習で目標としています。

自由曲のレヴェンテ・ジェンジェシ作曲
「CANTATE DOMINO」「TE LUCIS ANTE TERMINUM」では、
和声の変化や歌詞を丁寧に歌い上げられるように、
また、全く雰囲気の異なる2曲の魅力をそれぞれ出せるよう、
工夫して練習をしています。

女声と男声のバランスが良いとは言えないので、
団員一人一人が全体のバランスを見る力が試される団です。
今年は特に1年生と2年生が約3分の2を占めている私たちですが、
そんなところも武器に変えて全国大会に臨みたいと思います。
よろしくお願い致します!

 

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団員さん、ありがとうございました。
そうそう、都留文科大学合唱団さんは
男声が少なめなんですよね。
それでもそのハンデを感じさせない見事な演奏をしてくれる!

1年生と2年生が約3分の2ということも
お言葉通り武器に変え、
果敢に音楽へ向かっていただきたいと思います。

 

 

 



以上で19日に行われる
大学ユース部門全11団体のご紹介を終わります。


いかがでしょうか?
いずれも魅力的な団体ばかり。
大学ユース部門を聴かれた方は
どうか観客賞へのご投票をお願いいたします。

 


(1日休み、明後日の室内部門に続きます)