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観客賞スポットライト最終回 混声部門 その3

合唱




この「観客賞スポットライト」も今日で最終回!


鳥取市の天気予報を。

 

 

 

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金曜は晴のち時々曇、
土曜は曇時々雨で降水確率が90%!
日曜は曇り、
月曜は曇り時々晴れ、

・・・だそうです。
土曜から鳥取入りされる方は傘が必須ですね!
気温は金曜だけ最低気温が5度ですが
他の日は最低10度から20度くらいまで上がる
暖かい日が続くようです。




さて、最終回ということで改めて観客賞のご投票について。


参加資格:「大学ユース部門」「室内合唱部門」
     「同声合唱部門」「混声合唱の部」、
      それぞれ全団体を聴いていること。
      (その部門の出演者は投票できません)



投票方法は2つあります。


1)ツイッターによる投票

投票方法:ご自分のツイッターアカウントで
「大学ユース部門」「室内合唱部門」
「同声合唱部門」「混声合唱部門」なら
それぞれハッシュタグ 

#大学ユース16 
#室内合唱16
#同声合唱16
#混声合唱16

を付けて
<19日>それぞれの部の終演から
審査発表の17:15まで
良かった2団体を書いてツイート。

<20日>それぞれの部の終演から
審査発表の19:30まで
良かった2団体を書いてツイート。

その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
(3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)

※室内合唱と混声合唱部門は
投票時間が短いので注意!


※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!






ツイート投票の例:

 


●●大学合唱団 熱い演奏に燃えました!
合唱団▲▲ 密なアンサンブルと笑顔が良かったです。
#大学ユース16

 

 



ツイッターアカウントを持っていない方は

2)メールによる投票

投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。

件名は「観客賞」で。
締め切りの時間は
ツイッターでの投票と同じです。


いかがでしょうか?

さらに「観客大賞」という
「大学ユース部門」「室内合唱部門」
「同声合唱部門」「混声合唱の部」の
全50団体を聴かれた方が
良かったと思われる団体を『1団体』投票する賞もあります。

こちらも混声合唱の部終演(予定18:37)から
審査発表が始まる前の19:30まで
全50団体で良かった1団体を投票してください。

タグは #観客大賞16 で!


みなさまの投票で決定する観客賞。
よろしくお願いいたします!!



さあ、18分の休憩後、
17:15から混声合唱部門最後の6団体です。







今回のスポットライト。
3年ぶりの、これまた実力団体!




 

 

 

 


13.三重県・中部支部代表

Vocal Enesemble《EST》


(40名・3年ぶりの出場・第54大会以来12回目の出場)


 


えええ、ESTさん3年ぶりの出場なんですか?!
宝塚国際室内合唱コンクールに毎年出場されて
しかも良い成績を収められているので
お久しぶりという感じがしません。



ESTさん、今年の課題曲は
G1 Che se tu se'il cor mio 
(Giovanni Battista Guarini 詩/Claudio Monteverdi 曲)

そして自由曲はAlfred Schnittke
「Choir Concerto(合唱協奏曲)」より 第2楽章



おお、GWHさんに続いてロシアの作曲家シュニトケ!
しかも名曲の誉れ高い合唱協奏曲とは!


団員のNodaさんからメッセージをいただきました。
 

 

 三重県のヴォーカルアンサンブル《EST》です。
中部支部の混声合唱部門はなかなかの激戦で、
3年ぶりの全国大会出場になります。

今年のコンクールは一言で言うと「人数への挑戦」です。
課題曲はG1のモンテヴェルディのマドリガルですが、
この曲はご存じの通り1パート1人~数人の
少人数アンサンブルのための曲です。
それを40人という多人数で演奏するのですが、
目指すのは各パートがあたかも一人のようにまとまりながら、
自発性を失わない歌心のある演奏です。
目標は高いですが、
妖精アマリッリの愛の苦悩を表現できればと思います。

自由曲はシュニトケの合唱協奏曲の第Ⅱ楽章を選びました。
指揮者向井が以前からやりたいと思っていた曲なのですが、
音源を聴いて団員も気に入り今回選曲することとなりました。
しかしこの曲は京都エコーや新日鐵住金合唱団・
東工大コールクライネスなど、
もっぱら大規模合唱団がコンクールで演奏してきました。
最大17部に分かれ、重厚なハーモニーが求められるこの曲は
やはり大合唱団向きなのかもしれません。
私たちも一度は40人では無理かもしれないとあきらめかけました。
しかし《EST》は声の迫力で勝負するのではなく
音楽の緻密さで勝負し、
《EST》ならではの合唱協奏曲になればと思い直しました。
今度は40人という少人数での挑戦です。
ロシアの重厚なハーモニーと
絡み合う祈りの強さを表現できればと思います。  

 

 
Nodaさん、ありがとうございました。
「人数への挑戦」というテーマが
海外へのコンクール参加や
作曲家への委嘱活動を盛んに行われる
ESTさんのチャレンジ精神に重なりました。
志の高い団ですね!



3年前の全国大会、
ウィテカーの「アレルヤ」を演奏し、
ESTさんは金賞2位を受賞。
さらに当ブログの観客賞も2位を受賞。


MODOKI指揮者山本さんとの
その時の対談を抜粋しましょう。




山本 ウチの団員、呆れてたもん、上手すぎて。


そうそう(笑)。
山本さんの隣の女性団員さん2人と私が
ESTさんの演奏が終わった瞬間


山本 「ふーーーッ…」って大きなため息してね(笑)。


いやあ、あのウィテカーは凄まじかったですよ。
声が眼前まで迫って圧倒されて。
もう限界だろう…と思ったらさらに何度も何度もそれを越えて。
ホールの天井が壊れないか心配したくらい(笑)。


山本 うん、今回の仕上がりは凄かった。
   ESTさんとウィテカーの組み合わせはモノスゴイものがある。


そういえばESTさんは
昨年全国大会に出場できなかったんですよね。


山本 そう。
   昨年出場できなかった、
   失った時間を取り返したいという気持ちもあるだろうし。
   志の高さを感じたね。

   あのウィテカーを聴きながら
   「刺されそう…」と思ったよ、ちょっとだけね。


刺されそう?!


山本 なんか気合と言うか気迫と言うか・・・。


ああ、わかる気がします!
今まで聴いたESTさんの演奏の中でベストですね、私には。


山本 本当に素晴らしかった。
   言うこと無いんじゃないかな、自由曲は。

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2013/12/28/110426


 

 

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(定期演奏会の際に、ステージで魚眼レンズで撮影されたものだそうです)

 

 


シュニトケの合唱協奏曲は発声もそうですが
表現力の強さ、幅広さが求められる作品。
しかし、ESTさんならその心配は無用でしょう。


久しぶりの全国大会、
3年前よりさらに気持ちと気合が入った
ESTさんの演奏を期待しております!



 




続いて北海道から母体の高校合唱団も実力あるこの団体。



 

 

 




14.北海道・北海道支部代表

Baum

(58名・3年連続出場・第64回大会以来5回目の出場)

 



Baumさんは2009年に札幌で創立。
指揮は同声部門で出場の
HBC少年少女合唱団シニアクラスも指揮される
大木秀一先生。
大木先生は札幌の名門合唱部、
札幌旭丘高校の指揮者もされています。

Baumの団員さんは大木先生のもとに集まった人たちで
完全な札幌旭丘高OB合唱団というわけでは無いそうです。
団名のBaumはドイツ語で「木」の意味。
大「木」先生を
慕い集まって作られたことによる団名なのでしょうか。



Baumさんの今年の課題曲は
G1 Che se tu se'il cor mio 

自由曲はPärt Uusberg
「Ave Maria」

Ryan Cayabyab
「Aba Po, Santa Mariang Reyn」
(慈しみ深き、天の女王よ)

1986年生まれのエストニアの作曲家ウースベルクの
優しい曲想の「Ave Maria」。
この作曲家の「Ilus Ta Ei Ole」を
Baumさんは2年前に全国大会で演奏されています。
そしてフィリピンの作曲家カヤビャブの
「慈しみ深き、天の女王よ」!

この作品は4年前の全国大会、
旭丘高校合唱部が演奏し、
北海道の高校B団体として初めての金賞、
しかも1位の文部科学大臣賞を受賞した曲です!

静謐で美しい音楽からマリアへの強い気持ちが湧き上がります。

高校生の時にこの曲を演奏した団員さんも多いのでしょう。
学生時代思い出の栄光の曲、素敵ですね!








続いて混声合唱部門、最大人数のこの団体。

 









15.大阪府・関西支部代表

淀川混声合唱団

https://sites.google.com/site/yodokon/
(88名・6年連続出場・57回大会以来10回目の出場)



 


比較的大人数なのに透き通った音の合唱団から
文句なし大人数で透き通った音から迫力ある音まで
質実剛健な合唱団!…に成長された、通称よどこんさん。

記念すべき10回目の全国出場。
課題曲はG2 Szép könyörgés 
(Balassi Bálint 詩/Kodály Zoltán 曲)

自由曲はJózsef Karai
「Stabat Mater(悲しみの聖母)」

昨年は同じカライの「深き淵より」を演奏。


観客賞座談会では

【自由曲:カライ「De profundis(深き淵より)】

引き込まれました! 良かった!の声が次々と。


課題曲と自由曲、
全然違う世界をどっちもあれだけやれるワザは…。


ワザ(笑)。
緻密な計算と確かな実力があるんでしょうね。
どちらも的確な表現でした。


カライは揺るぎない世界!


自由曲も1曲を通した構成、盛り上がりが
周到に計算されている印象。
美しい和音に個々人の表現が乗る演奏や
多彩な表情変化はとても良かったです。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2015/11/13/232849



今年の「悲しみの聖母」も昨年に負けず劣らず
緊張感と集中力、
そして表現する力が必要とされる曲。
しかし、指揮者:伊東恵司さんの作品を見通す視点と
よどこんさんの演奏力があれば、
きっと良い演奏を聴かせて下さると思います!

 






続いて九州から「言葉の魔術師」が率いるこの団体。

 

 

 

 






16.福岡県・九州支部代表

混声合唱団 うたうたい


(45名・第66回大会以来4年連続出場)

 

 



昨年はチューブラベル、手拍子に掛け声と
楽しい千原英喜作品を聴かせて下さった
混声合唱団うたうたいさん。



【課題曲:間宮芳生「知覧節」】
の評判も良く。

ああいう風に自分たちもやりたかった!

民謡っぽさと和声を一番両立していた演奏でした。


…などという声もありました。



「高嶋節」とも言われる日本語の扱いに長けた
高嶋昌二先生が指揮者の団体です。
福岡の「らくうた」という合唱団の
第2期で集まった人たちを中心に結成された団体。



うたうたいさん今年の課題曲は
G3 むらさきの(「Little by Little」から) 
(吉行理恵 詩/池辺晋一郎 曲)

自由曲は信長貴富
無伴奏混声合唱のための「ルバイヤート」
- 中世ペルシア四行詩集 -より
「光の矢」
「時の小鳥」
「春は逝く」



中世ペルシアを代表する詩人、
オマル・ハイヤームの4行詩集
「ルバイヤート」(竹友藻風による邦訳)を
テキストとする無伴奏混声合唱のための組曲。
原詩の世界を思わせる旋法的な響きと
ロマン和声が織りなす音像が印象的に響く。
作曲者はオーソドックスな語法の範疇で
ア・カペラの多様性を試みた。
アンサンブルの形態は様々に変化し、
器楽的な面白さに富んだ作品。
http://www.ongakunotomo.co.jp/catalog/detail.php?code=544850

 


3曲ともそれぞれ個性があり、
「器楽的な面白さ」
という言葉に納得がいく作品です。

言葉を大切にし、歌心もあるうたうたいさん。
課題曲を含め魅力的に4曲を演奏して下さることでしょう。








続いては今回のスポットライトPart2。
同じ九州から昨年のチャンピオン!


 

 

 

 





17.佐賀県・九州支部代表

 

MODOKI

 

http://www3.hp-ez.com/hp/modokiss/page1
(59名・3年連続の出場・第50回大会以来18回目の出場)





昨年、金賞、そして文部科学大臣賞を受賞。
さらに優れた邦人作品の演奏に与えられるカワイ賞も受賞。

当ブログの観客賞では混声部門でCAさんと並び1位。
そして全50団体の中から選ばれる観客大賞を受賞。



昨年の座談会の感想では

【自由曲:三善晃「嫁ぐ娘に」より
 「戦いの日日」「かどで」】


1曲目はいつものMODOKI。
集中力のある悲しみや絶望を表して。
…そこからの「かどで」ですよね。


そう! あのギャップ、振り幅が・・・。


「さようなら」の言葉ひとつひとつに
説得力がありましたね。


娘いる人、聴いて全員泣いたと思う。


これが聴きたくて来た感じ。
全国で聴けて良かったです。


こういう演奏を全国で聴けるという
楽しみがありますよね。
わざわざ長崎まで来て良かった、という。


ここまで感動する「嫁ぐ娘に」は
そうそう聴けないかと。
本当に素晴らしい演奏でした。


何も言うことはないですね。
ただただ、泣いていました・・・。


自由曲の「戦いの日日」は
ソリストに代表されるように
男声の見事な表現が絶望を描き。
そして「かどで」。
やわらかくあたたかな音に言葉が包まれ、
胸を打ちます。
ステージが真空になったように
客席の意識がすうっ…と吸い込まれていくのが
目に見えるようでした。
想いのこもった、
繰り返される「さようなら」に目が潤み。
そして愛や平和というものを音にすれば
こういう音になるのでは、と思わせる
最後のフォルテッシモの長和音。
ほほえむ女性の横顔がステージに浮かび、
徐々に遠ざかっていくような、
そんな幻視がありました。

時が経って。
長崎の全国大会で聴いた
MODOKIの「嫁ぐ娘」は素晴らしかった!
そう、後々まで語られるほどの演奏だったと思います。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/01/22/172924



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MODOKIさん今年の課題曲は
G3 むらさきの(「Little by Little」から) 

そして自由曲はSamuel Barber
「Agnus Dei」



おお~、弦楽のためのアダージョ Op.11から合唱編曲された名曲。
多くの映画やドラマなどに使われたので
ご存知の方も多いでしょう。
14年ぶりにコンクールへ参加される松下耕先生が
2002年にGaia Philharmonic Choirさんで
この曲を指揮されて文部科学大臣賞を受賞し、
そのままコンクールを引退されたことも記憶に残っています。


MODOKI指揮者の山本啓之さんに
10月15日に岐阜で行われた
CANTUS ANIMAE+MODOKI ジョイントコンサート終演後に
お話を伺いました。





お疲れさまです!
こんな凄い演奏会の一月後に全国大会なんですよね…。




「ねえ? ・・・どうしよう」



どうしようって(笑)。
えー、まず選曲からお話を。
課題曲はG3の「むらさきの」
MODOKIさんが池辺晋一郎先生の作品は意外のような。



「サウンドや言葉の扱いに
 繊細な感じがして良いなあと思って。
 ダイナミクスの上限は
 メゾフォルテまでしかない曲だから
 下限までの細かい音量のニュアンスが必要やね。
 ふるさとを想う心を丁寧に表現されているのも
 選曲した理由かな。

 とにかく風景が浮かぶような、
 そして心の移ろいが見えるような演奏がしたいな!」




つづいて、自由曲のサミュエル・バーバー
「Agnus Dei」ですが。




「質実剛健な印象を目指して。
 以前歌ったことがある作品を
 歌い直す意味もあるかな」




以前というと6年前のコーラスガーデンの合同曲でしょうか?




「そう、あの時歌った団員は3分の1いるかなあ…。
 バーバーは改めて取り組んでみると
 本当に素晴らしいメロディーと和声。
 そしてそれらが絡み合うさまは見事!
 迫力だけでなく、
 そんなところを少しでも
 感じてもらえる演奏になればと思います」




誰もが知っている作品ですからハードルが…。




「高いよね(苦笑)。
 でも、こういう良い曲に挑んでみることが大切。
 コンクールってもちろん結果が大事かもしれないけど
 良い曲を長い時間集中して練習することによって、
 その結果学べることの良さがあるので。

 ・・・実は今年、ジョイントのために
 コンクールを休むつもりだったんだよ。
 それなのに幸運にもシード権をいただいて。
 だからこれからは毎年
 『来年は休むぞ!』って言おうと(笑)」




「コンクールなんて出るもんか!」と?(笑)




「もちろんそれは冗談だけど(笑)。
 今年は東京都大会に審査員として
 ありがたくも呼んでいただいて。

 CANTUS ANIMAEさんの委嘱曲も良かったけど、
 Combinir di Coristaさんの『春と修羅』も
 素晴らしくてびっくりした!

 今年の全国大会もシュニトケの合唱協奏曲や
 プーランクの人間の顔や
 ブラームスの2つのモテットなど
 名曲をそうそうたる実力団体が演奏するわけでしょ。
 結局、今の混声部門って
 いろんな曲が聴ける良い演奏会みたいなもので。

 その中の1ステージを担わせてもらうMODOKI。
 ・・・いや、やはり、気合を入れて
 精一杯がんばらないかんな!
 また命削ります!!」



山本さん、ありがとうございました。
Agnus Deiという名曲に挑み、
また新たな側面を聴かせていただけることを
期待しています!




 




さて、今回のスポットライトPart3。
2日間全50団体のトリを飾るのは…


 

 

 

 




18.奈良県・関西支部代表


Chœur Chêne

(43名・15年連続・第50回大会以来16回目の出場)



 



クール シェンヌさんは
指揮者:上西一郎先生が
団員さんひとりひとりを鍛え上げ、
優れた発声と響きで
本格的な音楽を指向されている団体です。

昨年は自由曲にシェーンベルクと
メシアンを選曲されたシェンヌさん。
特にメシアンの超難曲「5つのルシャン」が
単に演奏したに留まらない水準の高いものでした。

精緻な音楽、今回も楽しませていただきました。

…などの感想も。



シェンヌさんの今年の課題曲は
G1 Che se tu se'il cor mio 

自由曲はMax Reger
「Drei Motetten op.110(3つのモテット)」より
「O Tod, wie bitter bist du
 (おお死よ、なんと汝は苦きことか)」


後期ロマン派から近代へ向かおうとするマックス・レーガー。
複雑な和音進行から後半の美しさが光ります。



シェンヌ広報:山氏@安芸さんからメッセージをいただきました。

 

 

こんにちは。奈良県橿原市で生まれ、
現在は「奈良市内」を
活動拠点としているクール シェンヌです。
今年2016年10月に日本語表記を
「クール・シェンヌ」から「クール シェンヌ」に改めまして、
今年はフレッシュな気持ちで出場致します(笑)!

さて、G1の課題曲といえば、
少人数の合唱団がパート毎に息のあった
精緻なアンサンブルを繰り広げる演奏を
思い出す方も多いのではないでしょうか。
筆者も、近年大人数の合唱団で
演奏されている様な印象がありません。

A部門で出ていた以前のシェンヌでしたら、
何も躊躇すること無く
G1のモンテヴェルディを選曲したのでしょうが、
ここ1~2年、大学生や若いメンバーが増え、
今回はなんと「43名」での出場となりました!

それでも敢えてG1を選曲したのは、
主宰・音楽監督の上西曰く、
「人数が多くても、各パート1人ずつで
 アンサンブルをしているような演奏を目指す!」
とのことで、
人数が増えるとどうしても
分厚い音の幅の演奏になりがちですが、
そこで敢えてG1を選曲することで、
合唱団一人一人のスキルを
ストレッチさせることを目指したということです。
※言葉だと簡単なんですがねぇ~。
なかなか実践するのは難しい・・・。おっふ。(+_+)

自由曲はここ数年継続してシェンヌが取り組んでいる
M.レーガー(独:1873-1916年)の、
3つのモテット作品110より
「おお死よ、なんと汝は苦きことか」。

「旧約聖書続編」の「シラ書」41章1-2節が
歌詞となっており、曲の前半では、1節の歌詞の内容、
「幸福な生活を送っている者にとっての
 死の苦きこと(避けたいこと)」について、
最大8声部へのディヴィジョン、
半音進行、増音程や減音程を含む長いフレージング、
非常に印象的なfffでのユニゾン等により歌われます。
そして曲の後半では一転してpppで、2節の歌詞の内容、
「貧しき者や年老いた者には死は心地よきこと
(受け入れるべきこと)」が、
Sopのコラール旋律に和声付けされ、
「♪=60」というそれまでの半分の、
非常にゆっくりとしたテンポで歌われます。

この1節と2節の歌詞の対比に沿った音楽の内容(違い)を、
どこまで表現することが出来るかが、
今回一番苦労したところでもあり聴きどころです。
ご注目ください!

 

 

 

 

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 ★今年の写真は、8月に行った奈良県吉野での
夏合宿の「バーベQ」での全体写真です。
花火も楽しみました!
奈良県(大阪、京都のメンバーの方が多いですが)に
就学、就職、転勤他で来られた方、是非クール シェンヌへ!

【広報:山氏@安芸】

 

 

山氏さん、ありがとうございました!
ESTさんと同じく、このG1という曲を
「人数が多くても、各パート1人ずつで
 アンサンブルをしているような演奏を目指す!」
シェンヌさんは素晴らしいですね。

そしてレーガーの
「おお死よ、なんと汝は苦きことか」。
かなりの難曲でありますが、
シェンヌさんなら人生と同じような
複雑な味わいと、そして豊かさを
聴いた人にもたらして下さると期待しております。




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


<ありがとうございました>



以上で、
大学ユース部門、
室内合唱部門、
同声合唱部門、
混声合唱部門、
全50団体のご紹介を終わります。

 


まずメッセージ依頼に応えて下さった
各合唱団担当者のみなさまにお礼を申し上げます。

そしてその担当者の方へ紹介の労をとって下さったみなさまにも
お礼を申し上げます。

ツイッター、フェイスブックで
リツイート、シェア、いいね!などの行動をされたみなさま、
さらにこのブログを今読まれているみなさまにもお礼を。


ありがとうございました!



昨年で「全国大会あれやこれや:出張版」を締め、
今年からこの「観客賞スポットライト」を始めたわけですが
いかがだったでしょうか?

観客賞自体は続けるつもりでいたものの、
それだけで良いのか?
しかし全50団体を「あれやこれや」のやり方で続けるのは無理だ。
では・・・と考えたのがこの「観客賞スポットライト」です。

メッセージに字数制限、
さらに各部門から数団体の選出というやり方。

団体の選出には出演順などさまざまなことを考えて
選ばせていただいたのですが、いや、辛かった!
特に室内部門、混声合唱部門の団体には
連絡が付く団体にはずっとメッセージをお願いしていたので
なにか縁を切ってしまう気がして非常に辛かったです。

嫌いになったわけでも縁を切ったわけでもありませんので
見捨てず、どうかこれからもお付き合いお願いいたします。

 


先日、NHKの番組で今年75歳になられた
宮崎駿監督のドキュメンタリーを観ました。

そこで制作の動機に関するこんなやり取りが。


「30代40代の湧き立つような気持ちは今は無い」
そう仰る宮崎監督に
じゃあ宮崎さんは何によって作品を作るんですか?
という質問への答え。

「何もしないってのがつまんないんじゃない?
 結局そういうことなんじゃない?
 老監督と言われる人はそうですよ、映画作ってるのが一番面白い」
「だけどヘボは作りたくない。違うところに行きたい」



あぁ、そうだよなあ…と。
高尚な目的も高い理想も置いといて、
自分はこの全国大会を前にして
「何もしないってのがつまんない」んだ。
だから何かを始めたかったんだ。


それは数々の名演奏、
それに向けて命を削るようにしてがんばる人たちの姿を
見てたからなんだ・・・と。



このブログ連載がどう読まれるか私にはわかりませんが、
できれば読んだ後に何かしたくなる
…それは鳥取のホテルを探したり、
楽譜を開いたり、
練習音源を聴いたり・・・とにかくなにか!

 

 


「何もしないってつまんない!なんかしよう!!」


そう、思うようなきっかけになれば幸いです。

 


それでは鳥取でお会いしましょう!
ありがとうございました!



(観客賞スポットライト2016 おわり)