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観客賞座談会:室内合唱の部 最終回

合唱




2016年度観客賞室内合唱部門第1位!
そして全50団体から選ばれた観客大賞の団体は…


 

 

 



合唱団まい

(混声23名)

 

 

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最初の入場から、平林先生、雨森先生両先生が…。



どちらもピアノ、ステージ前方に行かないので
「アレ?」ってね(笑)。



指揮者、ピアニスト、まさに合唱団一丸となった演奏!(笑)



好き嫌いはあるかもしれないけど
今日の課題曲G1を演奏した団体の中で
私は一番好きです。



私も! と、同意の声がいくつも。



まず、ピアニッシモの表現が良くて。
室内部門だったらあれぐらいささやいて欲しい!



うん、わかるなあ(笑)。
多くの団体でダイナミクスのレンジが
大雑把に聞こえたよね。



違う団体ではフォルテならフォルテ、
ピアニッシモならピアニッシモでハイおしまい!
そうじゃないでしょ!と。



ピアニッシモがピアニッシモとして
表現が成立していない団体が多かったよね。



それは少人数だから難しい側面があるかも。
「届かなかったらどうしよう…」って。



発声面の難しさもあるからなあ。
確かに大人数の混声部門の方が
ピアニッシモをちゃんと聴かせる団体が多いかな。



その点、まいは少人数で貴重な
「ピアニッシモをピアニッシモらしく表現」
してくれましたね。



発声も粗さというか好き嫌いが分かれると思うんだけど…。



いや、それも含めて「味」! 好き!!



一同(笑)。



確かに発声をもう少し整えて欲しいというのはあるんだけど、
「この表現にはこの声、アリだな!」



人間臭いのが良いんですよね。



人間臭いと言えば、
この曲のテキストも難しいよね。
両想いなのに伝えられない、この辛さ…みたいな。



そうそう、他の団体はメンヘラ感が少なくて!



一同 「メンヘラ」?!



私、この曲を理解するために
西野カナ聴きまくりましたもん!



一同(笑)。





自由曲:三善晃「やじろべえ」
信長貴富「唄」



…まず、ピアノだな!
平林先生の「やじろべえ」の音の鋭さと迫力!



なんだアレ!



あと、ピアノのふた全開で
なんであの少人数で歌が聴こえてくるの?!と。



それはピアノの反響を使っているというのもあるかも。
ピアノを使って声を倍増させるというような…。
逆に人数が少ないからといって
ピアノのふたを小開にすると
かえって響かないんですよね、最低半開。



一同 へ~。



ただ、高度な歌の技術が無いと
ピアノも絶対に鳴らないし。



平林知子先生のピアノもあってこそだよね!



自由曲2曲目の「唄」が・・・。



いやあ、泣けてしまいましたね。
終りの方の「生きられる」の
言い換え、歌い分けがすごく良くて。
生きられることに驚いてみたり。
本当に生きられるのか?と疑ってみたり。
生きるんだ!という決意を示したり…。



私、2曲目の感想、
立原道造の詩しか書いてないですもん!
あの詩が、あの詩がすべてですよね!



一同 同意。

 



《文吾の感想》

課題曲G1はその熱さ!
休符をもため息と感じさせる大人の演奏で
余韻がありました。
座談会でも触れられていましたが
ピアニッシモの音量ももちろん、
ふさわしい音色、
どうして弱くなる表現なのか?が
実によく考えられている演奏で、
たとえば旋律の減衰が
「心を残しながらも裡に沈んでいく…」
そんな印象を受けるのは、まいさんならでは。

自由曲「やじろべえ」
平林先生の華麗で激しいピアノと拮抗する歌。
表現力の高さにやじろべえの孤独を感じさせ。

「唄」は・・・始まりから目が潤みました。

 

「観客賞スポットライト」の合唱団まいさんの記事で
団員さんからこんなメッセージをいただいていました。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/11/11/095743


「唄」は、詩人、建築家として嘱望されながら、
24歳という若さで亡くなった
立原道造の詩がテキストになっています。
亡くなる半年前の10月、
病身をおして東北地方への旅を強行した折に書かれました。
明らかにいのちを縮めるようなこの旅で、
「ああ、私は生きられる・・・・よい 時をえらんだ」と、
歌った道造。
彼にとって生きることは、現実を遠く置き去りにして、
ただ歌うことの中だけに見出されていたのかもしれません。

 

 


歌を優しく縁取り、支えるようなピアノ。
まいのみなさんの心からの実感による
「私は生きられる」というさまざまな想いが
強く伝わってきた名演だったと思います。

 



メールの投票では

一人一人の音楽の息遣い、
強い思いが目の前まで届くような、
熱い演奏に涙しました。
平林先生のピアノが語っていて…。

 



投票用紙では

 

ダントツ!
ひさしぶりに全部持っていかれた。

 

やじろべえ後半からすごく良かったです。
アルトSoliの説得力、さすが…。

 

泣きました自由曲2曲目。
奥行き、あふれるもの、素晴らしかった。
きけてよかった。

 

…という感想がありました。

 

 


まいの団員さんからは
室内部門1位、観客大賞を受賞されたことで
公式ツイッターアカウントですぐご返答がありました。
ご許可をいただいたので掲載いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

「音楽は、
 お聴きくださる会場の皆様と作り上げるものだと信じて、
 これまで演奏を重ねてまいりました。」
…のお言葉が染みました。

また、まいのみなさんと
会場で音楽を作り上げる日を心待ちにしております。



合唱団まいさん、
観客賞室内部門第1位、
並びに観客大賞の受賞、おめでとうございます!

 

 

 

 

 

(観客賞同声部門の座談会に続きます)