観客賞スポットライト 同声合唱部門 その3




同声合唱部門、今日は3団体をご紹介するのですが
まず初めましての団体が2団体続きます!


 

 

f:id:bungo618:20171114114540j:plain

慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団公式ツイッター様より転載

 

 

 



3.岡山県・中国支部代表

Coro Piace

(女声18名・初出場)



初出場おめでとうございます!

私の住む岡山の団体ということです。
どんな合唱団なんでしょう?

団員さんからメッセージをいただきました。

  

 

初めまして、岡山の“コロピア”こと“Coro Piace”です!
普段は人間の心情を描く邦人作品を多く歌っていますが、
ここ数年音楽の原点を学ぶため、
古典作品のレッスンを受けるなど、
心から音楽を愛し、高みを目指し歌い続けています。

課題曲に選んだF2『Ave verum corpus』も、
そんな私たちの成長のために挑戦した曲です。
プーランクの繊細かつ情熱的な和声に
心をやきもきさせながら、
湧き上がる“喜び”や“愛”を
アツい音としてお届けしたいなぁ~と日々模索中…。

そして自由曲は、ファンの団員が多い、
信長貴富作曲
「女声とピアノのための
『不可思議のポルトレー与謝野晶子の四つの詩ー』」より
『伴奏』『明日』です。

この曲集は『みだれ髪』などの著者、
与謝野晶子の生き様を描いた作品。
四篇の詩、それぞれに異なる顔を見せる晶子像を、
私たちなりに解釈し音楽作りを行なっています。
特に『伴奏』は男性を待つことしかできない、
当時の女性ならではの葛藤を表現した曲。
色恋経験の少ない若手団員には
「色気って何!?」
「彼氏作ります!(そして振られます!)」
な~んて言葉が飛び交う始末…。
しかしMっ気強い私たち、
この深めていく作業がまた幸せだったり…。
女心のためにスカートを履こう期間があったり、
何時間も曲や練習について討論したりすることも。
例え、指揮者・大森友美子先生からの
熱~い愛のムチが飛び交おうとも…

12/24(日)には、なかにしあかね先生をお迎えし、
コール ファミーユのジョイントコンサートも控え
(倉敷芸文館にて。新曲委嘱作品の初演もあり!
 こちらもどうぞよろしくお願いしますね。)
慌ただしい毎日ですが、
憧れの全国初舞台を団員皆楽しみにしています。
コロピアパワーと色気(!?)に溢れた演奏を
お届けできるよう頑張りますので、
どうぞ応援よろしくお願い致します。

 

 

f:id:bungo618:20171114115153j:plain

 山口での中国支部大会の写真ということ。

 

 


団員さん、楽しいメッセージをありがとうございました。
まさか作品が実生活にまで影響を及ぼすとは…。
与謝野晶子さんも信長先生も驚くことでしょう(笑)。


Coro Piaceさんと協演されたこともある
ピアニストの平林知子先生からも
メッセージをいただきました。

 


Coro Piaceさんは、
指揮者の大森先生ご自身が声楽家でもあり、
そのキャラクターは華やかでありながらお茶目さん。
歌い手の皆さんも真面目で熱心でありながら
明るく朗らかで、素敵な女声合唱団です。
(個人的には、初演に関わった「不可思議のポルトレ」が、
彼女たちの歌声でまた全国の皆さんに
聴いて頂ける事を幸せに思います。)

 

平林先生、ありがとうございました。
「明るく朗らか」!
団員さんからのメッセージでもそれが伝わる気がしますね。



「伴奏」と「明日」は昨年、同じく同声部門の
monossoさんが演奏されていましたが
コロピアさんの演奏でまた違った魅力を発見できそうです。

初出場の全国大会、
コロピアさんの魅力がすべて伝わりますように。
私も岡山在住民として応援します!









続いて初めましての団体第2弾!









4.大阪府・関西支部代表

CLARICE

(女声42名・初出場)



初出場おめでとうございます!


課題曲はF3「再会」
そして自由曲は
Brahms作曲「Vier Gesänge」より
「Gesang aus Fingal」

へえ~、自由曲にブラームスとは!
どんな団体なのでしょう。

こちらの団体も平林先生から
メッセージをいただいております。

  

 

CLARICEさんは、
指揮者さんが大阪市内の中学校の先生、
しかも合唱団ことのはさんの団員でもあります。
関西コンクールで私が出番を終えて会場に入った時に、
ちょうど彼女たちの演奏が始まったのですが、
生き生きとした若さと透明感溢れる歌声で、
関西コンクールの空気が
澄み渡っていくような気がしました。
しかも自由曲はブラームス!渋い!

 

 

平林先生、ありがとうございました。
中学校の先生ということで
団員さんも中学校合唱部のOGさんが多いのでは?
それなのにブラームスという選曲。
確かに渋い!(笑)

「生き生きとした若さと透明感溢れる歌声」で
どうブラームスの世界が紡がれるのか、期待ですね。



 

 

 

 

 

 



今日ご紹介する最後は
昨年同声部門のチャンピオン!

 

 

 

 

 

 

 

 



5.東京都・東京支部代表

合唱団お江戸コラリアーず

http://oekora.net/


(男声83名・第62回大会から9年連続出場)





合唱団お江戸コラリアーず、通称「おえこら」。
昨年の座談会では



大人の男声合唱でしたね。

歌い手にすごく合唱をわかっている人たちがいるな。
そんな印象を持ちました。

そして自由曲に信長貴富先生への委嘱曲。
「無伴奏男声合唱のための Credo」が大変なインパクトで。

生演奏を聴けて良かった!と思わせる大変な曲。
音の移動、ステレオ効果など
本当に「瞬きができない」くらい
集中して聴いてしまいました。

 

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2017/01/09/124902



…などと毎回、演奏に強い印象を残される団体です。
マネージャーさんからメッセージをいただきました。

 


おかげさまで九回目の全国大会、
巡り巡って東京でお迎えする方となりました
(出演者ですが、おえコラは一部下準備担当でもあるです)。

2009年の札幌から昨年の鳥取まで思い返せば、
各地の美味しいモノwと
スタッフの皆さまの温かい歓迎が浮かび、
はて今回はどう楽しんでもらおうかなと
思いめぐらせてる次第です。

今回70回記念ということもあり、
当日会場ではこれまでのコンクールのパンフレット(コピー)や
写真の展示を予定しています。
また審査発表待ちの時間に
藤井宏樹先生指揮による
過去の課題曲からのコンサートが予定されてます。
伺っているところだとかなりの力の入れようで
来てくれるそうです。
スケジュールの都合で25日だけで、
聞けなさそうなのがすごく残念なんですけどね(苦笑)

コンクールの意義やら価値やら
いろいろ意見はあると思いますが、
全国から一堂に会した団体が
たった10分ちょいに気持ちを込めたラインナップが
まとめて聴ける演奏会、ぜひお聴き逃しなく。

ついでだから?ちょっとお願いです。
今回会場都合もあり全席指定で
部門ごとに入場券が分かれています。
大学職場一般部門では初めてかな?
会場の入れ替えが発生いたします。
指定席で荷物を置いておきたい気持ちもわかるのですが、
残っていると会場スタッフがどうしていいか
困ってしまいますのでご注意ください。

また特に二日目ですが、スケジュールがタイトなのです。
各出場団体さんについてもステージの入退場や移動など、
できるだけ軽やかかつ速やかに行っていただきますよう、
ご協力をお願いいたします。


え、おえコラのほう?
プーランクのフランス語と
落下傘のリズムに毎度ながら苦労して、
直前までもがき苦しむ未来しか見えません(泣 

26日の出演団体の皆さんは
練習やらで聴いてもらえないかもしれませんが、
客席の皆様、スタッフの皆様よろしくお願いいたします!

 

f:id:bungo618:20171114120041j:plain

今年の11月、熊本演奏旅行で地元のみなさんと共に。

 



マネージャーさん、ありがとうございました。
なんと出演者なのに下準備担当の方もいるとは。
そんなおえコラさんの心意気に報いるためにも
「客席への荷物置き」、気を付けましょうね!

そして出演者のみなさま!
ホール内のクロークのキャパがそれほど大きくないので、
出演者側は極力外部のロッカーを利用してくださると
大変助かるそうです。
ご協力よろしくお願いいたします。

↓リンクが参考になるかと。

池袋駅のコインロッカー攻略!
安くて絶対空いてる穴場スポットを紹介!

http:// http://tokyolucci.jp/ikebukuro-coinlocker

 



あと言及されている
「藤井宏樹先生指揮による
 過去の課題曲からのコンサート」詳細はこちら!

 

 



今年のおえコラさんの課題曲は
プーランクのM2 Seigneur, je vous en prie
自由曲は高嶋みどり「感傷的な三つの奏鳴曲」より
「3.落下傘」。

戦時中の軍部への批判を皮相的に書いた
金子光晴の詩がテキスト。
今年5月のTokyo Cantatで
同じ曲集の「くらげの唄」と共に
おえコラさんの演奏を聴かせていただきましたが
緊張感ある始まりと対比させるように
中間部が暖かく優しく歌われ、
またそれがおえコラさんの声に
とても合っていたのが印象に残っています。

混声版も含めて全国大会で
何度も演奏されてきた名曲ですが
おえコラさんなら
初めて聴いたような印象を与えてくれるでしょう。
期待です!

 


(明日に続きます)