観客賞座談会:室内合唱の部 その1

 

 

 

今回から観客賞座談会は室内合唱部門!
まず第5位、第4位の団体をご紹介します。


 


第5位

混声合唱団 鈴優会
(混声24名)

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大人の落ち着いたトーンで
安心して聴けましたね。


ハーモニーのバランスも良かったし、
安定感がありました。


音楽も良かった!


表現もあんまりガツガツしていないと言うか…。


文吾 それそれ!
   自分をあまり出さずに抑えている所が
   スタイリッシュでオシャレだなー、と。

   東京の団体っぽい!



東京にコンプレックスがあるんじゃないの?(笑)


文吾 …そうかもしれない(笑)。


あの、前の団体のアンサンブルVineが
演出付けてさんざんやらかしてたじゃないですか。


一同 「やらかして」って!(笑)


で、その後の鈴優会さんの自由曲が
「 I Cannot Dance(私は踊れないのです)」!
面白くて一人で笑ってました。


一同(笑)。


でもこの曲、めちゃくちゃリズムあって
オシャレな曲だったよね。


うんうん、それで演奏もオシャレなの!


「オレ、ダンス苦手なんだよな~」とか言いながら
ちゃんとできてる感じ!


一同(笑)。


いやいや、あなたじゅうぶん踊れてますよ!って(笑)


そういうのも含めて
大人の余裕を感じさせる演奏でしたね。
素敵でした。





《文吾の感想》

課題曲「子どもは……」
非常にまとまりのある演奏。
指揮者:名島啓太先生の
理想とされる音楽を団員全員で深く理解し、
力を合わせて表現、サウンドを
磨いているのが伝わりました。
ことさらに強く主張される演奏ではありませんでしたが
それゆえスタイリッシュ、奥深く輝くような印象で。
特に座談会でも話題になった
自由曲「I Cannot Dance」は馴染みの酒場で、
良いウイスキーと共に聴いてみたいなあ…
などと客席でひとり想像していました(笑)。



メール投票では


多様なレパートリーを見せて下さいました。

…という感想がありました。




 

 

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東京芸術劇場大ホールの予定表。全部コンクール!

 

 

 





第4位

 

Chor Doma

(混声24名)

 

 

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良かったです!


課題曲G2「Salve Regina」、
とても繊細に歌ってましたね。


若い団体なんだけど、
若さだけじゃなく、
音楽が生きていた感じがありました。


一列に並んで、
指揮者の寺田有吾先生が歌い手の中に入っていて。


そのためか、ひとりひとりの発信力だったり
主体性が生きていて「これがDomaだな!」と。


テノールがじゃっかん強めかな、と思ったんだけど
邪魔になっていない。
それだけ上手いんだな。


自由曲:Whitacre「Alleluia」、
「アレルヤ」をひたすら繰り返すだけなんですけど
最後まで惹き付けられました。


アレルヤの祝祭的な雰囲気が出ていたね。


伸びしろがあるな、と感じたし
もっともっと成長するんだろうという気がしたな。


聴いていて「愛おしい」感じ!


ところで、指揮者の寺田先生って
指揮が嫌いなの?


…「できれば振りたくない」って。


一同(笑)。


そんな指揮者がいるんだ!(笑)


役職は「練習指揮者」らしいです。


一同(笑)。



《文吾の感想》

課題曲は24名という人数で1列になり、
指揮者も中に入るアンサンブル。
とても良いテンポで音楽が流れていました。
清潔なサウンドでこの作品への共感もあり。
自由曲は「アレルヤ」だけのリフレイン。
若さゆえのひたむきさが演奏に表れ、
「アレルヤ」という喜びが
繊細に、多様に歌われることに打たれました。
「表現したい」という想いがまず存在するから、
合唱団としての未来を感じさせるのだと思います。
次回の全国出場は4年後なんかじゃなく
もっと早くにお願いします。
期待してますよ、寺田先生、Domaのみなさん!








ツイッター投票では

 


Chor Domaの男声素晴らしかった!

 


もうほんと、すごく好みの声質で大好きでした


…という感想がありました。

 

 



(室内合唱部門観客賞第3位の団体に続きます)