G.U.Choir 5th CHORUS CONCERTのお知らせ

 



私も昨年訪れ、大変満足度の高かった
京都の合唱団、G.U.Choirさん、
5回目となる演奏会のお知らせです。


 

 


G.U.Choir 5th CHORUS CONCERT


2018年3月18日(日)

14:30(open)/15:00(start)


川西市みつなかホール
http://www.mitsunaka-bunka.jp/
※みつなかホールの駐車場はご利用になれません。
近隣の駐車場も限られておりますので、公共交通機関でお越しください。


チケット:   一般     2,000円
(全席自由)  大学生  1,000円

(チケットご購入は上記HPから)



演奏曲:
1st Ēriks Ešenvalds 合唱作品集 vol.1
SIX LITTLE DRUMMERS(日本初演)
THERE WILL COME SOFT RAINS(日本初演)
MY SONG(日本初演)  他

2nd  *G.U.チャレンジ*
まぶしい朝(混声合唱組曲「自戒」より)/ 面川倫一
Cloudburst / Eric Whitacre

3rd  混声合唱曲
「島よ」
作曲 / 大中 恩
作詞 / 伊藤 海彦

4th  混声合唱組曲
「星の旅」
作曲 / 森田 花央里
作詞 / 谷川 俊太郎
(G.U.Choir 第5回演奏会 委嘱初演作品)

5th G.U.アラカルト
~G.U.(自由)な世界を見たくて~
KOKOLIKO / Dr.henry N. Wanjala
LET MY LOVE BE HEARD / Jake Runestad
Rockin' Jerusalem / Stacey V. Gibbs  他

 


指揮  :山口雄人
ピアノ:長尾優里奈



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指揮者の山口雄人さんから、
大変熱の入った演奏会の紹介文が届きましたので
転載いたしますね。



 

「今年の演奏会ほど無謀な挑戦はこの先もう無いのではないだろうか…」という程に充実した演奏会を企画してしまった事に対する団員から私への恨みに目を背け、本演奏会の魅力を語りたいと思います。




第1ステージはG.U.Choirが創団以来歌い続け、成長を共にした”合唱大国ラトヴィア”の作曲家、Ēriks Ešenvaldsによる5つの作品をお送りします。
近年日本でも大人気作曲家となった彼の作品の中でも、今回は私が昨年ラトヴィアの現地で直接楽譜を手に入れた、日本未出版の作品達にもご期待ください。
どの作品もEšenvalds特有のシンプルな音の積み重ねで最上のハーモニーを作り上げ、音楽の神秘性を高めながら新しい音楽を探し求めるものとなっています。

第2ステージは今年度全日本コンクールで演奏した二曲を。
今回はWhitacreのCloudburstという私達の合唱団規模としては正気とは思えない作品にもチャレンジしていますが、全身全霊をかけて自然の美しさや雷鳴の響きを表現致します!

第3ステージでは1970年に作曲されてから今もなお世代を越えて愛され、歌い継がれている大中恩の名曲中の名曲「島よ」を演奏致します。
6つの楽章により構成されており、大海原の中ポツンと孤独に浮かぶ島のその姿に自身の姿を投影した詩は演奏するもの、聴くもの全員が自身の人間としての宿命と重ね合わせ、強く胸を打つものがあります。
「島よ、お前は私ではないのか」私達自身が等身大で問いかけ、演奏致します。

第4ステージは本演奏会の目玉ステージともいえる作曲家 森田花央里先生の新作混声合唱組曲「星の旅」を演奏致します。
1年半前からこの演奏会のために、G.U.Choirで演奏する私達のためにオーダーメイドで作って頂いた作品であり、「森田花央里×谷川俊太郎」という森田先生の作品をよく知る人たちにとっては驚きを隠せないコンビによる組曲となっています。
そして森田先生がこの作品にかける想いについてパンフレットに掲載予定の文章を一部抜粋の許可を頂いたので掲載致します。



「はじめはこの委嘱のために(竹久)夢二の詩で書こうと思っていた。(中略)しかし本当に若い合唱団の彼ら、彼らの未来が幸せになるような歌を書こうと思った。そうしなければならないと思った。(全文は是非演奏会パンフレットでご覧ください!)」


ただ単に「若者よ、頑張れ!」では決してなく、「迷い、一人孤独に耐え、もがきながらも私達一人一人のかけがえないのないいのちを生きて欲しい」という詩に、切なさや迷いの中に祈りや願いが込められた作品となっており、どこか第3ステージ「島よ」の現代に続く組曲であるとすら感じられる作品となっております。
この作品が森田先生の新しい代表作品になるその瞬間を、是非私達と一緒に感じてください!
(*この組曲は今年7月に行われる「G.U. × 同志社こまくさ× 神戸アポロンJoint Concert 2018」にて再演が決定しており、ピアニストは森田先生ご自身にお願いしています。)

最終の第5ステージ「G.U.アラカルト~自由な世界を見たくて~」と名付け、世界の様々な合唱音楽を集めました。
昨年私がハンガリーで行われたWorld Youth Choir(世界青少年合唱団)に参加し、そこで演奏された感動的なプログラムをG.U.Chioirが再演致します。
世界中のあらゆる物への祈りや願いが込められた感動的な作品達を心を込めて演奏致します。

 



全5ステージ、総21曲。今年も全身全霊をかけた演奏会、どうか期待を超えた演奏を約束いたしますのでご来場をお待ちしております!

 

 

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今、大人気のEšenvalds。
日本未出版の作品演奏もあるということで
レパートリーの拡大にも良さそうな第1ステージ。

この大曲の最少人数演奏を目指す?!
多彩な打楽器と歌との演奏効果を期待したい第2ステージ。

昨年は「筑後川」をノスタルジーに浸らず、
みずみずしい感性で演奏して下さったことから
今回の「島よ」でも
作品の新たな魅力を伝えてくれるであろう第3ステージ。

そしてそして大人気の作曲家:森田花央里先生の新曲!
心の機微を繊細に掬い取る音遣い。
谷川俊太郎氏の詩と共に、
新しい代表作品とまで
指揮者が語る作品に興味が尽きません。
ちなみに先日森田先生ご本人にお会いしたところ
ちゃんと作品は数か月前にお渡ししていたとか(笑)。

アラカルトとして合唱作品の幅、広さと深さをも
味わわせてもらえそうな最終ステージも楽しみです。




昨年の3月に訪れたG.U.Choirさんの4thCONCERTで
私はこんな感想を残していました。


指揮の山口さん、
歌い手さんの繊細な感性が鋭く楽曲を捉え、
深い共感と確かな技術で
しっかり真摯に音楽を伝えてくれました。
全部で19曲、たった1曲もおろそかにせず、
何度も背筋に電流がはしり、
目が潤んだ演奏会。
大変満足度が高かった!

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2017/05/07/173106



また今年も訪れる予定ですが
そんな感想が終演時にあふれてくることを願って。

かなりカロリー高目で
食べすぎ上等!なG.U.Choirさんの演奏会。
ぜひ多くの方に訪れていただきたいものです。