観客賞座談会同声合唱部門・その1

 



観客賞同声部門。
まず同率第5位の団体を出演順に。

 



monosso

 

(女声45名)

 

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良かったねー!


課題曲(F3「再会」)の日本語が良かった!


語感、ニュアンスも凄かったね。


あの 「ひっそりと…」 が!


一同 あー!(同意)


アカペラの後にピアノが入るのって
ドキドキするんですけど。


わかる。
「音は合ってるのか?!」ってね(笑)。

 

 

ちゃんとハマっていたのが良かったです(笑)。

 

 

酒井信先生のピアノも良かったし!

 

 

あと 「校庭をめぐって」 の和音で涙が!


あそこも気持ちが高まりましたね。
この課題曲を演奏された中で
一番切なさが伝わりました。


自分は切なさもそうだけど、
嬉しさも感じたんですよ。


いろいろな感情が入っている演奏だったと思います。


女声だけど指揮者の山本さんの音楽が持つ
厳しさや怖さも感じられたな。


MODOKIに通じるものがね。


ただ明るいとかただ暗いじゃない。
明るさの中に悲しみが紛れ込んで
「ハッ」と驚く瞬間がある。
あの年齢の女声合唱としては
ニュアンスの深さというか、新鮮に聴こえました。


一同 うんうん。


自由曲「百年後」、「今から」の
歌い出しの響きの高さに惹き付けられて。


室内部門ではひとりひとりが
歌っている印象だったんですけど
monossoさんは聴き合って
ひとつのまとまりとして表現していることに
「合唱」だなぁ、と思いました。


たくさん演奏されてきた曲なんですけど
楽譜通りに聴こえてきましたね。
「なるほど、信長先生の意図はこれなんだな」
…と分かった気がした演奏でした。



《文吾の感想》

男声の迫力!というしなの合唱団さんの次なのに
「再会」の最初の一音で空気を変えた印象。
「誰もいない」という言葉と音に
静けさと優しさ、さまざまな感情が込められ、
心地良い緊張感が持続していましたね。

「百年後」は言葉の細かいニュアンスと
フレーズの長さ、レガートが両立していました。
サウンドとしても合唱がフォルテで歌っているのに
酒井先生のピアノのトリルの音が
クッキリと綺麗に聴こえてくるなど、
声の重ね方とピアノのバランスが
良く考えられていると感じました。



メール投票では

 


今回は 余韻を上手く残しているところが多いな という印象
その中で もう一回聴きたい余韻ならmonossoかな

 


…という感想がありました。








同じく同率第5位


 

 




La Pura Fuente


(女声32名)

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好きでした!


課題曲(F4「朱の小箱」)
決めるべきところをパッと決めてね!


シンフォニックでもあるし、
アンサンブルも凄いし、
ソプラノの発声がとにかく素晴らしかったね。


ホール鳴ってましたもんね~。


一同 鳴ってた鳴ってた!!


文吾 ホールを鳴らしたと言えば、
   さらに自由曲の「III.Psalmus22」が…。


最高!
なんか「シン・ゴジラ」みたいな!


一同 ゴジラ(笑)。


緊迫で息もつかないほどスリリングで
凄く変化も激しいし、
それでいて柔軟に表現するところは表現して
ドキドキしました!


ジェットコースターみたいだったね。
自分は振り落とされかけた(笑)。


彼女たちにとってこのホールは狭いのかも?


32人なのに(笑)。
でもそうですね、ホールを狭く感じさせる響きでした。


あと靴のヒールが他の団体より高かったのが
「オシャレさん」って感じで良かったです!


一同(笑)。




《文吾の感想》

課題曲は濃い表現と思いきや
ピアニッシモでは繊細に歌い分ける技術。

さらに自由曲では緊張感と集中度が増して。
抜群の安定感で、テンション高く、
高難易度の世界を余すところなく表現していました。
座談会で触れられていたように、
しなやかで自在な表現も魅せ、
この部門随一の音圧で
ホールを存分に鳴らしていたのも凄い!










第3位

 

 




合唱団お江戸コラリアーず


 (男声85名)

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課題曲M2のプーランク、
良い響きで演奏してましたね!


柔らかで…男声の良さって
ああいうところもあるよな、と改めて感じました。
迫力だけじゃないぞ!って。


あの短い曲の中で
良くストーリーを成立させていたなあ。


自由曲の「落下傘」
最初は抑え気味かな?と思ったけど
後半にガッ!と迫ってきて。
「あ~、これを狙ってたんだな!」(笑)。


僕の前にいた女性がロビーへ行く途中に
「落下傘カッコ良かった!」って話していて。


一同 お~。


「私、高校2年生の時に
 混声で落下傘を歌ったことがあったんだけど
 全然違う。
 でも凄くカッコ良かった!」って。


高嶋みどり先生には悪いけど、
「落下傘」は男声の方がカッコ良いよね(笑)。


男声がオリジナルだしね。
あ、もちろん混声版も良い曲です(笑)。

 

カッコ良い曲をおえコラが
カッコ良く演奏したということで!

 

 


《文吾の感想》

課題曲のプーランクは
ピアニッシモの持続が素晴らしかったです。
最初の一音から「良い響き!」と唸りました。
座談会でも出たように
短い中に音楽の起伏が考えられていて。

自由曲の「落下傘」、
前半はベースの入りと鳴りが全体の中で
効果的に響いていました。
中間部の「幸いなるかな…」には
おえコラさんの持つ明るい響きが
優しさと共に染みてきてじーん・・・。
後半は畳みかけるようなリズムの切迫感、
ヴォカリーズの「言葉にならない想い」の説得力など、
圧倒される演奏でした。


そして出演後すぐにコンクールの手伝いへ向かう
おえコラメンバーに大きな拍手を差し上げたい!






ツイッターの投票では

 


おえコラさんは不動です

 

メール投票では

   


柔軟な演奏をしているところが好き

 

 


さすがのステージでした。
期待値以上の演奏でした。

 

  

 

初めて生で聴きました。
さすが!の演奏でした。
昨日の関学グリーもそう思いましたが、大人数のpの美しさを感じました。

 

  


「落下傘」客席にいながらにして空中を浮遊していました。
撃ち抜かれ、動けませんでした。

 

 


…という感想がありました。





(観客賞同声合唱部門、第1位の団体に続きます)