観客賞座談会同声合唱部門・その2

 



観客賞同声部門、1位の団体が同率で2団体!
出演順に紹介しますね。


 

第1位


まず同声部門のトップバッターのこの団体!


 

 

 


創価学会しなの合唱団


(男声63名)

 

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朝イチから凄いもの聴いたね~。


トップバッターのハンデなんて無いんじゃないの?!(笑)


間違いない演奏。
安定のしなの!


声がイケメンでした!


課題曲(M3葉月のお月)はまず言葉が丁寧で。


東京の団体なのに関西弁がお上手!(笑)


この曲の持つユーモラスなところを
上手く表現していましたよね。


自由曲の「飛ぶものへの打電」も凄かったなあ。


とても整理されている演奏だと思いました。
雑味がまったく無く、スッキリしている!


…ビールのコマーシャル?(笑)


キレもあり、コクもある(笑)。


製図用の細いシャーペンでキッチリ描いた!みたいな。


楽器の配置が効果的でしたね。
ベース側にチューブラベルを置いて。
声の低音と高音域の楽器の対比が良くて。


あのチューブラベルは
後半の盛り上がりをさらに加速させていたよね。


そうそう。
後半からラストへの怒涛の盛り上がりは
本当に圧倒されました。
呆然としながら「…しなの、すげー」って(笑)。



《文吾の感想》

最初の一声から統一感ある発声が
ホールを充分に満たしていました。
「ホントに朝10時代?」と疑問に思うほど(笑)。
語感にこだわった関西弁は
座談会にも出ていたようにユーモアと、
男の哀しさのようなものまで出ていたように思います。
ピアニッシモの表現も繊細で、
このところのしなのさんには柔らかさと自在さが
増えてきたような。
声を変えたクライマックスには爽快感さえ!

自由曲は壮大で熱さもある作品なんですが、
そこは熱くなり過ぎず、
作品全体を見据えた冷徹な視点が良かったです。
多様な楽器とのアンサンブルで盛り上がり、
ラストのフォルテッシモのヴォカリーズに
心たぎりました!




メール投票では

 


課題曲、( 比べるのもどうかとは思いますが )昨日の同志社グリーより言葉がよく聴こえてきました。

 


言葉と音楽が抑制的にコントロールされ、表現に生きているように感じました。

 

 


ツイッターの投票では

 


課題曲の言葉の聴かせ方が絶品でした。倍音すごい。

 



男声合唱の温かさと強さが同居していて、トップバッターで空気を完全に変えてました。

 

 


しなの合唱団本当に良かった!

 


…という感想がありました。




観客賞第1位ということで
副代表の古作敦さんよりメッセージをいただいております。

 


観客賞でまさかの1位をいただき、大変嬉しく光栄に思います。
朝一番の演奏でしたが、多くの方に聴いて頂き、さらに「しなのよかった」と感じていただけた方がいらっしゃったことがとても嬉しく、本当に励みになります。
会場で聞いて頂いた皆様、しなのに投票して下さった皆様、そして観客賞を主宰されている文吾さん、本当にありがとうございます!
技術的にもまだまだ未熟な部分の多い私達ですが、近年は福島県、宮城県、岩手県の各地で「希望の絆コンサート」と題した被災地の復興支援コンサートを多数行っております。
先日も岩手県、熊本県で2週連続でコンサートを開催させていただきました。
これらの活動を通して、音楽や言葉のもつ温かさや力強さを何度も実感する一方で、我々自身が皆様から励まされる事も数多くあります。
こうした中で「もっといい演奏ができるようになりたい」という思いが強くなっているのを感じております。
とは言え、思いだけではどうにもならない現実の厳しさと道のりの遠さに試行錯誤を繰り返してはおりますが、また全国大会で皆様のお目にかかれる際には「今までで一番よかった」と思って頂けるよう、日々の練習に臨んでいきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

創価学会しなの合唱団 副代表 古作敦



古作さん、ありがとうございました。
演奏をすることで「音楽や言葉のもつ温かさや力強さを何度も実感する一方で、我々自身が皆様から励まされる事」…素敵なことですね。
そして最後の言葉には「あなたの最高傑作は?」との問いへの答え 「Next One」 を思い出しました。
次回に聴く「今までで一番よかった」しなのさんの演奏を楽しみにしております!













そしてもうひと団体の観客賞同声部門、第1位。
同声部門の最後に出演されたこの団体!

 

 

 

 



VOCI BRILLANTI
https://www.facebook.com/brillanti0202/

(女声44名)

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素晴らしい!


課題曲の「再会」、
自由曲の「早春」、「ほたるは星になった」。
ぜんぶ萩原英彦先生の「光る砂漠」から選曲されてね。


「再会」はもう、他団体の演奏と比べてやりたい放題!


一同 やりたい放題(笑)。


自由というか、彼女たちの感じるところを
そのまま演奏にしたような…。


「再会」も良かったですけど、
続く「早春」も良かったんですよー。
春の浅い訪れを感じられた嬉しさと
自分の命はいつまで?という悲しさが同時にあった。


一同 うんうん。


明るい声なんだけど
その明るさに潜む、
死が迫る悲しさのニュアンスが凄く聞こえて。


「ほたるは星になった」も
和音が本当に繊細に演奏されて
感動的だったな・・・。


HIKARI BRILLANTEより
人数は3分の1以下になったけど
その分、表現は濃縮されて
小回りの利く演奏になった気がしますね。


それは同感。
表現がクリアになったと言うか
今までできないことができるようになった。


おなじ雨森文也先生が振る
合唱団まいの「光る砂漠」も良かったですけど
女声ならではの繊細さが凄い出てきてました。


いやぁ、それにしてもこの「光る砂漠」って
良い曲ですよね。


萩原先生は昭和の作曲家だけど、
フランスの香りと日本の良いところを
上手く融合させていて。


昭和の萩原作品の演奏では大味で
和音の繊細さ、響きなどをおざなりにする
傾向があったけど、
和音を大事にする今のブリランティの演奏で
また広く演奏される良い機会になるのでは。


高校生が歌ってくれないかなー。


今でも十分通用する作品の力がありますよね。
フランス音楽のオシャレさもあるし。


(しみじみと)
生きてきた中で、三本の指に入るくらい
良い演奏だった・・・。




《文吾の感想》

「光る砂漠」という曲集からすべて選曲されたことから
コンクールではなく、
演奏会の1ステージのような趣き。
団員さんひとりひとりが自らの想いを歌い上げるその姿は、
オペラのようでした。
言葉、フレーズに躍動感と体温の熱さがこもり。
3曲すべてに生への希求。
生きることへの懐かしさのようなものまで感じられて。
切なさと同時に体の深いところから喜びが湧き起りました。

「再会」が課題曲になった事で
この「光る砂漠」という曲集が
広く知られることになったのですが、
また多く演奏されるには「これは、本当に良い曲だ!」
…と、心から思わせる実演が無いと難しいと思うのです。
VOCI BRILLANTIさんの演奏は
そのようなものでした。

良い演奏が、作品の命を永遠にする。
そういう演奏だったと思います。








ツイッター投票では 

 

 

絶えず音楽が流れ音色に表情の変化があり、意味がよく取れる演奏だった印象

 

  


ブリランティさん美しすぎました

  


彼女たちの演奏が聴けただけで、ここに来た甲斐があったなと思いました。

 



メール投票では

 


入りから「納得」の演奏。素晴らしかったです。

 


いい意味でコンクールと思っておられない、等身大で、現実味を持って、言葉と曲を自分のものにされている印象を受けました。
この演奏を聴いて、課題曲がとても好きになりました!

 

…という感想がありました。


こちらも観客賞第1位ということで
代表のおのださんよりメッセージをいただいております。

 


こんにちは。VOCI BRILLANTIです!
今年度から新体制となり、 全国大会に出場できただけでも幸せなのに、 観客賞もいただけたことは本当に嬉しいです!
ありがとうございます。

私たちは今回、課題曲「再会」と同じ曲集「光る砂漠」から、「早春」「ほたるは星になった」の2曲を自由曲として選びました!
今の私たちに近い年齢でこの世を去った作詞者の矢澤宰さんが、病気と闘いながらも懸命に生きた姿から、今私たちが生きていることの素晴らしさを改めて感じました。
また、詩や日記から矢澤さんの思いを汲み取り、音楽を通して世の中に伝えてくださった萩原英彦先生の美しくも切ない合唱とピアノに魅了され、私たちはこの曲集が大好きになりました。
そして、演奏を聴いてくださった方の中にも、「光る砂漠」の女声版ってこんなに素敵な曲なんだ! と感想を書いてくださった方がいて、それが伝わっただけでここまで頑張ってきて良かった、 と心から思いました。

来年度の北海道での全国大会でも皆様の心に残る演奏をお届けできるよう、団員一同頑張っていきます!
HIKARI BRILLANTEとは大きく変わってしまいましたが、それでも応援してくださった皆様、東京で私たちの演奏を聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました。

最後に、私たちの第1回演奏会を3月10日(土)に名古屋の「ウィルあいち」にて行います!
全国大会でも演奏した私たちの大好きな「光る砂漠」 の全曲を始め、児童雑誌『赤い鳥』創刊100年である今年は、信長貴富先生の「赤い鳥小鳥」にも挑戦します!
他にも、 女声版の「ヒスイ」や、無伴奏の「リフレイン」 など信長先生の曲も演奏します!
 チケットは1月8日からチケットぴあで発売中です。(Pコード: 102-086)ぜひお越しください♪

 


おのださん、ありがとうございました。
前日になってしまいましたが、VOCI BRILLANTIさん初の演奏会は当ブログでもご紹介しましたね。


VOCI BRILLANTI 第1回演奏会のお知らせ

 https://m.facebook.com/brillanti0202/


そして「定期」の名称が付いていないことから、次回の演奏会は不明?!
観客を魅了された「光る砂漠」の全曲、他の素敵な曲を堪能しましょう。

 

当日券もあるとのこと!


 

(観客賞同声部門、最終回に続きます)