観客賞スポットライト 室内合唱部門 その5

 





室内合唱部門、いよいよ最後の2団体です。
…の前に札幌の合唱団、「弥生奏幻舎"R"」代表まぐろ。氏から「史上かつてない二次会」のご案内です。


* * * * * * * * * * * 

全日本合唱コンクール全国大会@札幌、11月25日の夜に恒例の「史上かつてない二次会」を開催いたします。
今年は我々「弥生奏幻舎"R"」が幹事となり、すでに混声部門中心に参加のお声掛けをさせていただいています。

まだ回答をいただいていない団体もありますが、会場的にはまだまだ余裕がある状態です。
同声部門の団体も、前日出演の大学ユース、室内部門の団体でも、参加したいという方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。
出演されていない、聞きに行くだけだけど全国のいろんな合唱団の人たちと交流したい、という方もOKです。
参加される皆さんもこんな企画があるよ、と広めてどんどん宣伝していただけたらと思います。
どうぞよろしくお願いします。

 


〇2次会概要
会場:ホテルノースシティ 2F宴会場 金柔の間
(北海道札幌市中央区 南9条西1丁目)
時間: 22:30 - 0:15(予定)
会費: 3,500 円(予定)
※各団の打ち上げ後の開催と言うことで、
 開催時刻が遅い時刻となりますことをご了承下さい。


また、ご連絡させていただいた混声部門合唱団の中には、もしかしたら案内のメールが迷惑メールに入ってしまっている場合があるかもしれません。
「あれ?ウチの団連絡来てないぞ?」という方がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけないでしょうか。
せっかく取った広い会場、なんとかいっぱいにして盛り上げたいと思っています。
どうぞご協力のほどよろしくお願いします。


* * * * * * * * * * * 


そんなわけで今回は混声合唱部門へ出場される方だけじゃなく、興味を持ったひとみんなウェルカム!ということなので、みなさま奮ってご参加ください。
私も行きますよ!

「お、行こうかな!」と思われた方は

メールアドレス:magro*crux.ocn.ne.jp 
(* を @ に替えて下さい)

件名に「かつてない件」や「二次会の件」など記入し、できるだけ早い方が良いのですが遅くても『19日』までにメールを送ってくださいね。


もう少しお話させていただくと、幹事を引き受けてくれた弥生奏幻舎"R"さんは、昨年の全国大会の時点で「私たちがやります!」と手を挙げてくれたんですね。
さらに言うなら9年前の札幌全国大会の幹事も、この弥生奏幻舎"R"さんが引き受けてくれたんです。

「史上かつてない2次会」、私もお手伝いしたことがあるんですが、夜遅くの開始に200人越えの人数、歌っても迷惑にならない場所で、そんなに高くならない会費・・・などと、会場選びから非常に困難を伴います。
また2次会当日は受付などで、幹事団体は充分楽しむこともできません。

それでも弥生奏幻舎"R"のみなさんは幹事を引き受けてくれたんですよ。
その心意気に応えてあげたいじゃないですか。
「今回も本当にありがとう!」と伝えたいじゃないですか。

どうかお近くの方もそうじゃない方も誘ってあげてください。
そして、会場のノースシティがいっぱいになりますように。



f:id:bungo618:20181109201304j:plain

北海道大学のポプラ並木。






それでは室内合唱部門出場団体のご紹介ラスト2団体!

南の島からの代表はかなり久しぶり、初出場の団体です!











10.沖縄県・九州支部代表

合唱団「い〜すたん」

https://www.facebook.com/Chorus.EASTERN/

(混声24名・初出場)



初出場おめでとうございます!
い~すたんさんは3年前に九州支部大会で演奏を聴かせていただきましたが、熱い悲哀の表出が感じられたパレストリーナ、おらしょIIは自発的な音楽にメリハリや表情付けなども優れていて、これらの上質な音楽を、指揮者無しでよくあそこまで合わせるものだなぁと感心したのを憶えています。

しかし、一般部門で沖縄からの出場団体というのは、申し訳ないのですが記憶に無く…。
いったい何年ぶりなんでしょう?

団員さんからメッセージをいただきました。

 


【団紹介】
合唱団「い~すたん」は、2002年4月27日、沖縄県那覇市首里を拠点に結成された混声合唱団です。

現在は、那覇市内だけにとどまらず、県内・県外各地から幅広い年代の団員が集まり、「大人の青春」をモットーに沖縄の合唱を盛り上げるべく日々活動しています。
コンクールの実績としては、今年で結成以来17回連続九州合唱コンクール出場。
4年連続金賞受賞(通算8回目)し、ついに、今回団結成以来初、そして、一般部門としては沖縄県勢38年ぶりの全国大会出場となります。(その前は、1980年の那覇混声合唱団さんだったと記憶しています)

 


なんと沖縄県からは38年ぶりの代表!
それにしても日本のかなり西側にある沖縄の合唱団なのに「い〜すたん」(東方)とは不思議です。
とある事情通の方によると


団名を決めることになり、なかなかこれという名前が浮かばないでいたら、誰かが持っていた英和辞典を開いたページにeasternという単語が載っていて、「東方の」という日本語の意味を見て決めたと聞いてます。
「東方の」だと世界を見据えている感じで良くない?みたいな感じで盛り上がったらしいです。(うろ覚え)

 


なるほど、こっちから考えると沖縄は「西方の」なんですけど。
「世界を見据えての『東方(い〜すたん)』」ですか、カッコいい!
まぁ「ウェスタン」だったらインディアンが出てきちゃいますしね(笑)。

い~すたんさんの課題曲はG3 まいまい(「12のインヴェンション」から)(間宮芳生 曲)
さて、自由曲は?

 


今回の自由曲の1曲目、中村透先生の『雨たぼり』は、2005年のコンクールでも『遊びぶさ』と伴に、自由曲として取り上げさせて頂いており、その際初めて九州大会で金賞を受賞しました。
今回の全国派遣も含めて、この曲は私たちを一つ上のステージへ引き上げてくれた曲です。

2曲目は瑞慶覧尚子先生の組曲「うっさくわったい」から『じんじん』です。
この曲も2013年にコンクールで演奏しており、その際も3年ぶりに九州大会で金賞を受賞しました。
また、2015年の演奏会では、この曲を含めた組曲全曲を演奏しており、団としてとても大切にしてきた曲です。
何より、瑞慶覧先生には日頃より大変お世話になっており、先生の曲を全国大会の舞台で演奏できることがとてもうれしいです。

今回全国大会の会場が(よりによって)札幌ということで、どれぐらい寒いかとか見当もつかず、環境の違いに戸惑うと思いますが、逆にそれが楽しみでもあります。
僕は未だ雪を見たことがないので雪が降ればなお嬉しいです。
最も、そんな余裕もないかもしれませんが(笑)。
ともあれ、初めての全国大会で多くのことを学びつつ、楽しみつつ、お越し頂く皆様に少しでも沖縄の空気をお届け出来れば幸いです。

合唱団「い~すたん」をよろしくおねがいします!!

f:id:bungo618:20181109210632j:plain

平成30年9月1日におこなわれた『合唱団い~すたん September Concert ~九州合唱コンクール宮崎大会資金造成~』演奏後の集合写真ということ。



団員さん、ありがとうございました。
自由曲も沖縄と縁が深い作曲家による、沖縄の作品で揃えられた選曲、楽しみです。
そして

>僕は未だ雪を見たことがないので雪が降ればなお嬉しいです。

おぉ、全国大会時の札幌は雪が降るか微妙なんですが、団員さんのために「雨たぼり」ならぬ、「雪たぼり」をします!(笑)

そしてい~すたんさんのFacebookページ、あまりに綺麗なので団員さん撮影の写真へ転載をお願いしました。


 

 

f:id:bungo618:20181109201745j:plain

沖縄県北部にある本部町(もとぶちょう)の端にある備瀬崎(びせざき)になります。
練習場所である那覇市首里からは車で2時間ほどかかります(笑)。




38年ぶりの沖縄代表と初出場、曲名の通り「うっさくわったい(嬉しくてしょうがない)」ですね。
い〜すたんさんの演奏で、北のキタラホールを南国の空気に変えていただきましょう!








室内部門、いよいよ最後の団体はチャンピオンの登場です!



 







11.佐賀県・九州支部代表

女声合唱団ソレイユ

https://www.facebook.com/soleilsaga/

(女声24名・13年連続出場・第59回大会から13回目の出場)



13年連続出場、さらに昨年で5年連続金賞1位という揺るぎない超・実力団体のソレイユさん。
観客賞も昨年は第2位。
座談会では

  

 

自由曲:エセンヴァルズの「Northern Lignts」
素晴らしかったね。
24人であそこまでダイナミックな演奏。
目の前にオーロラが広がるようでした。

この曲の女声版を聴くのは初めてでしたが
フォルテの余裕、壮麗な声の広がりで
北極に輝くオーロラを聴かせてもらいました。

指揮者の要求に応えて、
ただやるんじゃなく、
表現を自分のものにしている気がしましたね。

http://bungo618.hatenablog.com/entry/2018/02/06/200143

 

 
今年のソレイユさんの課題曲はF3 麦藁帽子(立原道造 詩/三善 晃 曲)
自由曲はFlorent Schmitt作曲「De vives voix(生き生きした声で)」より「La Tour d'amour(愛の塔)」
「5 Refrains」より「Málefice(呪文)」

おお、フローラン・シュミット!
フランス音楽のエスプリが効いた作品を多く残した作曲家です。
どんな曲なんでしょう?

ソレイユ団員さんからメッセージをいただきました。

 


練習中のエピソード&曲紹介

自由曲2曲ともに物語が描かれています。
練習ではフランス語にも格闘していますが、表現力をつけるために一人ひとりがセリフを女優ばり?に演じるソレイユ劇場も繰り広げられています。

1曲目「愛の塔」は、娘と身分違いの騎士との結婚に大反対し、娘を7年間も塔に閉じ込める王様と、「この愛を変えるくらいなら死んだ方がマシ!」と愛を貫いたお姫様のお話です。
現代を生きる私たちとっては、なんだかお互いにそこまで意地を張らなくてもいいじゃんって思いもしつつ…いえ、どうしても意地を張ってしまう人間の性(さが)のようなものに共感を寄せつつ、練習をしています。

2曲目「呪文」はシェイクスピアの戯曲、「マクベス」の第4幕第1場からの一節です。
大釜を囲んで動物の内臓やら人間の一部分やらを放り込み、不気味な地獄のスープを作っている3人の魔女達のセリフが並んでいます。
魔女になりきり表現したいと思います。
けっこう得意分野かもしれません(笑)

f:id:bungo618:20181109202048j:plain

 



ソレイユ団員さん、ありがとうございました。

シェイクスピア…むしろなんだかディズニーの世界みたいですね?!
作品を聴いてみるとドラマ性濃く、さらにフランス音楽の世界が合わさり、不思議な印象です。
難易度もかなり高い作品ですが、ソレイユさんなら見事に演奏して下さるでしょう。

団員さんひとりひとりが「悪魔の実の能力者」のごとく超人的歌唱力!…と言われるソレイユさん。
今回はさらに演技力まで加えられました。
魔女たち?! いやいや、ハリウッド女優さんが立ち並ぶ「ソレイユ劇場」に大期待です!





(室内合唱部門のご紹介は今回で終了です。
 明日に続きます)