観客賞座談会・大学ユースの部 その2




観客賞座談会、大学ユースの部。
今回は第3位、第2位の2団体です。

 

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北海道庁旧本庁舎(赤レンガ)

 

 

 

 


それでは第3位!

 

 


ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore“


https://twitter.com/raworechorus
(混声62名)

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好きでした!


課題曲G4、良かったですよね!


G4はやっぱり若い合唱団が向いているなあと思って。


軽やかな部分と3拍子、レガートの対比がちゃんとありましたね。


「ああ、鵞鳥は水に」の『に』の箇所!
高い音への跳躍で
アクセントを付けてしまう団体が多いんですけど、
Raw-Oreはちゃんと「放つ」音になっていました。


ピアノの小平圭亮さんが凄く良かったねえ。


一同 そうそうそう!と同意の声多数。


ズバ抜けていました!


あんなに遊んで自由なピアノ…素晴らしかったですね。


平林知子先生は殿堂入りとして
今日のベストピアニストはこの小平さん!
音が弾けるような素敵な音色でした…(うっとり)


伴奏賞を差し上げたい!



自由曲の千原英喜「牡丹圏」は?


昨年も千原作品「Agnus Dei -空海・真言・絶唱-」でしょ?
2年連続大きな楽器を使って、お金あるなあ・・・って。


一同(笑)。


大槻葉子先生の指揮が好きでした。
パキパキ小気味良かった!


あー、私もそう思った!


山台を最上段まで使わず
ベタで前に出て歌っていたでしょう。
その為かフォルテッシモが良く響いていましたね。


声がすごく好き!
ジュニアと大人の良いとこどりみたいな…不思議な発声。
大学生だけの合唱団とは違う唯一無二の音でした。


元々小学校の合唱団から始まった団体なので
同じ発声のメソッドを他の大学合唱団より
長く続けている良さがあるのかもしれないね。


声に芯があり、魅力がある。
男声も若いのになんであんなに深い声が出るのか?!


応援したくなる団体だよね。



《文吾の感想》

課題曲は若さゆえの反射神経の良さが
演奏に表れ、好感を持ちました。
楽譜上の変化をちゃんと表現されていて。

自由曲の「牡丹圏」はともすれば
繰り返しで単調に聞こえてしまう作品なんですが
一曲として集中して聴かせるための
さまざまな工夫がありました。
座談会でも出たようにフォルテッシモの響き、
サウンドの良さが非常に印象に残っています。


ツイッターの感想では

 

一糸乱れぬ演奏で素晴らしかった

 

小学生から大学生までの幅広い年齢層のメンバーが、それぞれの声の持つ「良いところ」を結晶させた豊かなハーモニー、素晴らしかったです。

 



メール投票では

 

若さのエネルギーを感じる演奏でした。
昨年よりグレードアップした細やかな表現も魅力的です。

 

今年の千原作品ブームの火付け役は何と言っても、去年彗星の如く登場した彼等でしょう。
小さな子も混じったこの団体が大学生達とも堂々と渡り合える。
大いに刺激を受け、ユース部門全体の底上げに繋がったことと思います。
この課題曲は選択者も多かった中で、テンポの解釈、詩の独特のユーモラスな雰囲気も若さを生かし秀逸でした。
そして今年の牡丹圏も素晴らしかった。
欲を言えばもっともっと弾けた狂気を見せて欲しかった‥小中学生も交えた彼等には酷な要求かも知れませんが、聴き手も貪欲にさらに上を求めてきます(笑)
それに応えるべく今後も頑張って欲しい。
期待しています。

 

声にバネがある!
若さとまろやかさを感じる歌声でした。
課題曲は一番歌詞に合った声質・表現力。
自由曲は感動のあまり演奏直後に水を打ったような空気感。
素晴らしい演奏でした。

 


…という感想がありました。




 

 

 

 

 


続いて第2位!


都留文科大学合唱団


(混声58名)

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素晴らしかったですね…。


朝一番出場のハンデは全然感じませんでした。


第一声から「これですよ!」って感じ。


ソプラノが相変わらず賢くて
男声を引き立てていましたね。


毎回同じこと言うけど
全員で58名、そのうち男声が15名。
しかしそれを感じさせないバランスの良さ!


この課題曲G1、すげえ好きでした!


G1を歌った側からすると
「Dona nobis pacem」セクションが間延びするんですよね。
テンションも上がっていく感じじゃないし。
それをどう退屈させないようにするか?
都留文は最後まで緊張感を保って歌っていたのが
良かったです。


あの「pacem」を繰り返す箇所ね。
繰り返すたびに想いが強くなってくる。
そこが心に響きましたね・・・。


一同 うんうん



自由曲:ヒナステラ「エレミヤの哀歌」から「II」「III」は?


良い曲だと思ったし、
良い曲と思わせる演奏と感じたな。


声が他の団体と違って成熟しているから
この曲のシリアスな表現が引き立っていました。


ベルベットのような声・・・
特に柔らかいベースがすごく良かったです。


悲しさを表現する時、
発声が乱れてしまう演奏が多くて。
しかし都留文は発声は美しく、
悲しい感情だけが伝わってくる。
そこが素晴らしいと思いました。



《文吾の感想》

観客賞スポットライトでの紹介文で
「朝一番の澄んだ空気に文大サウンドを響かせます!」
と書かれていたんですが、
まさにそのように冬の冴え冴えと澄んだ空気に
ソプラノが美しく響くような。
全体でもホールトーンを活かした響き。
歌い方でもソプラノは主張するだけでは無く
浮かすような発声でのフレーズの力感。
この課題曲演奏の中でも名演だと思いました。

自由曲のヒナステラは課題曲もそうだったんですが
女声と男声のバランス、
和声や音の重ね方が考え抜かれていました。
座談会でも述べられていましたが
悲しく哀切な箇所の
心の底から湧き上がるようなフォルテッシモでも
決して美しさを失わない実力と知性の高さ。


メールの投票では

 

柔らかな優しい歌声でした。
音を大切にしている合唱でした。
 

オープニングから、精緻なアンサンブルを聞かせていただきました。 

 

ツイッターの感想では

 

朝早いのに完成度の高い重厚な演奏でした。

 

深みのある声に引き込まれた

 

全く隙間がなくてしっとりした演奏

 

課題曲自由曲とも完成度が高かったです。
端正で熱い課題曲と自由曲のドラマチックさが見事。

  

最初から圧倒されました。
男声15人なのに、凄い!

 

曲の好みもありますが個人的には高度に音楽的な演奏に感じました。

 

ハイクオリティ!
都留文の演奏は隙のない完成度でした!
G1聴いて「これ!これ!」となりました。

 

…という感想がありました。



(第1位の団体感想に続きます)