日生へ牡蠣を食べに行った


 ※これは昨年2月上旬の日記です。
  写真は携帯なので画質が悪くてスイマセン。




 デイリーポータルZのこの記事に惹かれ
金曜の夜、日生(ひなせ)に行ってきました。


 岡山から日生までは約1時間。
 そして日生までの列車は1時間に1本ときたもんだ。
 例のごとくホームで行ったばかりの列車を見送り
約2時間かけて日生へ。
 夕方に出発したはずなのにとっぷり夜もふけて。しかも雨。

]

 分かりにくいですが山に「ひなせ」の文字がライトアップ。


 デイリーポータルZの3店をメモに記してきたが
着いたのは19時なので開いてるのは2軒。
 駅前にある派出所の若い警官に店の名前を言うとすかさず


 「ああ、安良田(あらた)なら道なりに行って5分!」


 さんざん道を訊かれているのだろうなあ。
 狭い道なりに行くだけで小さなお好み焼きの店が3軒、4軒。
 さすが町おこしに牡蠣お好み焼きをアピールしてるだけはある。


 歩いて5分はとうに越え、「また道間違えたか?!」と
自分の方向感覚の無さを呪いながらも
さらに5分ほど進むと「安良田(あらた)」はあった。





 「どこが5分じゃ! あの警官、悪徳不動産屋か!!」


 自分の足のノロさを無視しながら店内へ。
 この店、牡蠣お好み焼き(以下カキオコ)発祥の店だそう。


 狭い店内には3人の先客がテーブル席に。
 6人ほど座れる鉄板周りの席は誰もいなく私だけ。


 
 おお、珍しい。サッポロビールの瓶がある!
 (常連さんがこだわっているそうだ)


 50がらみのお姉さんに
 「カキオコ(800円)ください!」と注文し、
サッポロビールを飲みながらしばし待つ。



 おお、これこれ!


 牡蠣がゴロリ、ゴロリ。
 1人前大粒のを10個は使っているのでは。


 ただ、名物のカキオコ。
 広島風なのだが牡蠣自体を味わうには
生地とキャベツ、そしてソースが重い感じ。
 お好み焼き、として味わうには
牡蠣がイマイチ豚肉や他の魚介とは違い調和していない。
 これだけの牡蠣を使って800円というのは破格の値段なのだが。


 むむ。もうすぐ食べ終わっちゃうぞ。
 ビールはまだ半分残っているし、腹の余裕はまだある。
 次は何を頼もうかなあ・・・と店内を見回す。

  _  ∩ 
( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい! 
 ⊂彡 



 ・・・・・え? 


    _  ∩ 
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!!
  (  ⊂彡 
   |   |  
   し ⌒J 

 

 すいません、もうこのブログ来るの止めよう、とか
思わないで下さい。
 気が狂ったのでもありません。



 料理名なんです!


 で、その「おっぱい焼き」(500円)を注文。
 牡蠣は「海のミルク」から来ている命名、と
お姉さんが解説してくれる。


 やはり大粒の牡蠣を10ほど炒め、
隣で細ネギを炒め、混ぜ合わせ、仕上げに醤油をタラッ。

 ん、んめえーッ!!
 そうそう、こういうのですよ!
 ネギの風味、甘さと、醤油のシンプルな味付けが
牡蠣の旨さを充分に引き立てる。
 夢中になってたいらげる。んまー。


 まだまだ食べられるぞ。
 「えぇと、他に牡蠣を使った料理、できますかね?」と。
 他に店に書いてあるメニューとしては
 「牡蠣モダン焼き」「えびモダン焼き」「えびお好み焼き」
 ぐらいしかないのだ。


 んー・・・とお姉さん、少し考え。
 「まあ、これでも食べてて!」と
アルミホイルに包んだものを差し出す。
 味噌と卵で炒めた牡蠣料理。
 ほう、これもなかなか。(写真撮るのを失念)


 食べている間に、キリンビール350ml缶を追加注文し
待っていると。


 薄い生地に青ネギのみじんをたっぷり乗せ、
焼き目をつけた牡蠣を乗せ、生地で挟む。


 「牡蠣のネギ焼きね! 醤油風味!」


 おおっ、これも旨い!!
 (写真はあまり旨そうに撮れてなく申し訳ない…)
 こういうシンプルな料理の方が牡蠣を味わうには
向いてるような気がするなあ。


 うー、少なくとも大粒の牡蠣30個は食べたぞ。
 アタリマエだがかなーり満腹になり「お勘定お願いします!」
 「はいお兄さん2500円ね!」


 ・・・カキオコ800円、おっぱい焼き500円。
 ビール大瓶500円、缶300円としても
ホイル焼きとネギ焼きがあわせて400円?! 安すぎ!!


 「スーパーで牡蠣を買うならね、
  こういう白い汁が出るような牡蠣がいいのよ」
 「3月になったら牡蠣の半分が苦くなっちゃうので
  2月までが牡蠣の食べごろよねえ」
 焼いてヘラで押さえてもまったく潰れない牡蠣を前にお姉さん。


 所要時間と交通費を考えるとどうかなーとも思いますが
この安さとホスピタリティ。
 (ビールを注いでくれたりかなりフレンドリー)
牡蠣好きには一度訪れて損の無い町ではないでしょうか。


 腹をさすりながら
「もう当分牡蠣はいいや…」と
牡蠣風味のゲップをしながらふたたび2時間かけて
家まで帰ったのですが。


 なぜだ。
 ・・・今日の酒のアテも牡蠣のバター炒めです。
 (一袋298円で安かったんだよ〜)
 岡山産牡蠣の旨さ、おそるべし!


 
 駅には牡蠣祭りのポスターなどがたくさん、でした。



 くっそー、2008年1月11日AM6:30現在コピペしながら、
また日生に行きたくなってたまんなくなった!
 とりあえず明日のアテは牡蠣にしようそうしよう!!