EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX live tour "Station"


EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX live tour "Station"
5月24日 (Sun) open 18:00 start 19:00
岡山CRAZYMAMA KINGDOM



横浜にいた時の8年ほど前からエゴラッピンは聴いていたが
実はライブへ行くのは初めて。
行ってみたら「なんで今まで行かなかったんだ!」
と悔やむほどの素晴らしいステージだった。


2年9か月ぶりのニューアルバム
「EGO-WRAPPIN' AND THE GOSSIP OF JAXX」
を引っ提げてのツアー。


EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX

EGO-WRAPPIN’AND THE GOSSIP OF JAXX



10分ほど定刻から遅れて最新アルバムからの
「RED SHADOW」から始まったこのライブ。
加わったTHE GOSSIP OF JAXXのメンバーによる音の広がりと深みは言わずもがな。
特にトランペット、サックスの二人の存在感はデカい。


しかし何と言っても中納良恵のヴォーカル!
ややハスキーなその声は、
押し出しのある低音から艶のある高音まで自在に操るが、
本当の凄さは彼女のリズム感にあるんじゃないかと。


エゴラッピンはジャズや昭和歌謡などをベースにして
独自の音楽を確立しているバンドだが
底にそれら元ジャンルの“匂い”を感じさせるのは
ヴォーカルのアクセント、テンポ、リズム感に依るものが多いと思う。


「だるい」では力強い歌で客を圧倒し、そして熱狂させ、
(間に挟む「やってられない!」シャウト、震える!!)
かと思えば「下弦の月」「Dear mama」では
優しく静かな説得力で聴く者の身体に染み渡るようなバラードを聴かせる。
うーん、実に巧い!



後半は最新アルバムから離れ踊らせるような曲を中心に。
アンコールでは名曲「かつて…。」をスロウに。
「Girls Just Wanna Have Fun」(ハイスクールはダンステリア)なぜ?!(笑)
そしてヒット曲「くちばしにチェリー」を続けざまに。



ライブで輝くバンドなのだろうなあ、とはもちろん予想していたが
ここまで高い水準のライブを聴かせてくれるとは嬉しい予想外だった。
て言うか、
「オールスタンディングかあ・・・
 おっさんにはキツイから開始直前に行って
 後ろの方で壁に寄り掛かってよっと」などと考えた自分を叱りたいほど
ノセられ、熱くなり、何よりも元気をもらえたステージでした。



客は300〜400人ぐらいかなあ・・・。
それでも「こんなにいっぱい!」と驚かれるんだから
つくづくもったいないなあと思う。
実力と人気が合って無いですよ、ホントに。


客層も20代前半から私と同年代、さらにそれ以上、と幅広いもの。
聴くべき時はキチンと聴いて無駄な声を出さないのも好ましいものでした。
EGO-WRAPPIN'また絶対に行くぞ!!



走ることに慣れた 速さで息をする 見わたす街並
何処へ進むのか 薄れがかる空


(「かつて…。」より)


EGO-WRAPPIN'公式サイト