コンクール出場団体あれやこれや:出張版 その3

いえいえ、本家はそちらですとも、の交換日記相手さんから当ブログを


「内容が濃すぎてページが開けない」
「濃すぎて画面がスクロールしない」
「濃すぎてインクが滲んでプリントアウト出来ない」


…とのお言葉が。


なんすか、そのブラクラ、っつーか呪いのブログは(笑)。
それはそうと車がパンク!大変でしたね〜。
でもぜんぱくさん、さすが良いことを書いております。



パンクが高速道路やディーラーから遠くの道じゃなくて良かった!ラッキー!


こういうポジティブな姿勢、プラス思考って大事ですよね。
たとえば今日、風邪をひいている人も
「本番直前じゃなくて良かった!ラッキー!」と思って
あったかくして早く寝ましょう。



「今日のブログは薄味だ!ラッキー!」



・・・アレ?



さあ今日も紹介をいきましょう。
若い女声合唱団2団体が続きます。



九州支部代表・佐賀県
女声合唱団ソレイユ
(女声26人・4年連続出場)



指揮者の樋口久子先生は佐賀女子高の指揮もされていますが、
この合唱団は過去に樋口先生が指揮をされた
鍋島中合唱部のOGが中心となって結成されたそうです。
今年で創立4年目、平均年齢23歳の合唱団も団員さんも若い団体。
それでも昨年と2年前は全国大会銀賞、
3年、4年前は金賞という実力派の団体です。
声楽的に優れた人の声が上手く合唱に溶け合っている印象。


課題曲はF3の「機織る星」。
九州支部大会でソレイユの演奏を聴いた方の感想によると
「課題曲がこの年代の女性に合って、良い演奏でした」とのこと。
なるほど、「機織る星」の人物は七夕伝説の織姫と乙女。
詩に共感した演奏の魅力を期待したいです。


そして自由曲はSisaskの
「Gratias Agamus Domino Deo Nostro」(我らの主に感謝)。
切迫するリズム。ソロから流れる響きの重層。
後半はSisaskらしいリズムの繰り返しが特徴の曲。
歌、そして鳥の囁きを行き来するような
ソプラノのソロが演奏効果抜群のこの曲。
きっと優れたソリストが良い演奏をしてくれることでしょう。


OG中心の団体は
「…その制服、いつまで着てるの?」という演奏、存在になりがち。
しかしソレイユは制服から、ちゃーんとドレスに着替えた、という印象です。
今までの私のソレイユ感想は
上手いけれど、あまり心に引っかかるものが無いというものでしたが
昨年の演奏は耳を引きつける魅力を充分持っていました。
今年度、さらに期待してしまう合唱団です。




東京支部代表
菊華アンサンブル
(女声21人・3年ぶりの出場)



菊華アンサンブルは菊華高等学校合唱部のOGが集まって結成された
女声合唱団だそうです。
昨年はイタリアでのセギッツイ国際合唱コンクールにて優勝。
今年はフランスでの世界合唱グランドチャンピオン大会にも出場という
凄い団。


杉並学院高等学校は菊華高等学校の共学化による新名称で
その合唱部は今年、NHK全国学校音楽コンクール全国コンクール、
全日本の全国大会で共に金賞という成績を収めています。こちらも凄い。


3年前に聴いた印象ではOG合唱団の強みで
大変揃って均質な、よく響く声の印象の合唱団でした。


今年の課題曲はF2:バルトークの「Isten Veled!」。
東京都大会を聴かれた方の話によると
「菊華らしく、各パートもバランス良く鳴っていました。
特に後半のパートの掛け合いではそれが生かされていたように思います」
とのこと。



そして自由曲は
「無伴奏女声合唱による コルシカ島の2つの歌」。
信長貴富編曲)


おお!この曲はつい先日のコロ・フェスタ福山にて
Tokyo male Choir Kuukaiで男声版を聴いたばかりの曲では無いですか!!


フランス、コルシカ島の合唱曲と言えば
アンリ・トマジの「12のコルシカの歌」を思い出すのですが
あの曲とは印象が違い、民謡的な土の匂いがするフレーズ、
「こぶし」を回す歌唱法が特徴の曲。
さらにエコーのような音のズレや、
コルシカ島民一人ひとりが歌っているような、
個々の声を活かし立体的な世界を出現させる、
信長先生のアレンジャーとしての魅力を再認識する曲でした。


前述の都大会を聴かれた方の感想は
「自由曲は信長先生の曲。
初めて聴く曲で楽しみにしていたのですが期待を裏切りませんでした。
結構難しそうな曲なのに
それを感じさせず歌いきったところに団としての力量を感じます」。


男声版を聴いて気に入った曲なので
元となった女声版も演奏を楽しみにしたいと思います。





ところで今年度のチケット。




赤レンガの旧道庁が背景に。
今年のシンボルマークは時計台のようですね。


こういうのを見ると「全国も近くなったな〜」と感じます。



(続きます)