帰宅しました


先ほど東京から帰宅しました。


まずは東北地方太平洋沖地震において被災された方へ
お見舞いを申し上げます。
私も東北地方の知人で安否を確認していない人がいます。
先が見えない不安な状況の中でしょうが、
どうか少しでも早く、良い状況に変わることを願っております。


そして、王子・北とぴあでの
「CANTUS ANIMAE × MODOKIジョイントコンサート in東京」へ
行ってきました。
正直に書くと空港の床で寝泊まりする人を見、
交通網が寸断され、駅は人であふれかえる状況で
「合唱を聴くために東京へ来ること」について
疑問を感じなかったわけではありません。


開催する合唱団の中でもその点で大きく葛藤があったようです。
ただ、会場へ向かい最後まで演奏を聴いて私が思ったのは
「この演奏会は、この時期に、やる意味が大きくあった!」
ということです。


宗教曲という「祈り」という行為から生まれた作品を演奏すること。
テキストが音と結びつき、それが発せられ、受け止めるということ。
そして何よりも音楽というものが
弱った心に寄り添い、
励まし、力を与えてくれるものだということを
これほど強く確認した事は今まで無かったと言っても良いと思います。


被災された方を想い、同情し、悲しみを抱く気持ちは
それは「共感」という感情を持つ人間として尊いものです。
しかし、その悲しみに溺れ、
自分自身が被災された方と同じように弱くなってしまっては
被災された方を助けることはできないはずです。


日常を、続けましょう。
日常の中で、楽しみを見つけましょう。笑いましょう。
そして余裕があるなら
お金を送ったり、節電をしたり、献血することを考えましょう。
(この演奏会で義捐金を募り、
 なんと18万円以上が集まったそうです。
 さらにこの日の当日券の売り上げも全て寄付されるそうです)


学生さんは学び、
社会人さんは一生懸命働くことが
被災者のみなさんを助ける未来への力になるはずです。


そして音楽をする人は懸命に音楽をしましょう。
私たちが、できることを、しましょう。



演奏会でお手伝いをしていた、
東京の男声合唱団:お江戸コラリアーずがHPにて
昨年の都大会での自由曲
「くちびるに歌を」の演奏を期限付きで
Youtubeにupしているそうです。





http://oekora.net/





くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。
人のためにも言葉を持て。
そしてこう語りかけよう。


嵐が吹こうと
吹雪が吹こうと
地上が争いで満たされようと
くちびるに歌を持て。
いつも、心に太陽を持て。


くちびるに歌を持て、
軽く、ほがらかに。
自分のつとめ、
自分のくらしに、
よしや苦労が絶えなかろうと、
いつも、くちびるに歌を持て。


苦しんでいる人、
なやんでいる人には、
こう、はげましてやろう。
「勇気を失うな。
くちびるに歌を持て。
心に太陽を持て。」





お江戸コラリアーずのみなさん、ありがとう。
そしてCANTUS ANIMAEのみなさん、
MODOKIのみなさん、本当にありがとう。




音楽を愛するみなさん、
どうか歌とともにあなたの心がありますように。