怖いと評判の怪談えほん「悪い本」
(作:宮部みゆき 絵:吉田尚令)を読みました。
- 作者: 宮部みゆき,東雅夫,吉田尚令
- 出版社/メーカー: 岩崎書店
- 発売日: 2011/10/08
- メディア: 大型本
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・・・本当に怖かった!
はじめまして
わたしは 悪い本です
という椅子に座ったぬいぐるみの熊が語りかけることからもう怖い。
この よのなかの
悪いことを
この よのなかで
いちばんよく しっています
あなたは いま
悪いことが かいてある本なんか
ほしくないと おもったでしょう
でも、それは まちがいです
と続くのですが、さて「まちがい」の理由は?
「怪談えほん 悪い本」紹介サイト
http://www.iwasakishoten.co.jp/special/kaidan/07951/
宮部みゆきさんは「模倣犯」で
「絶対悪」を書きたかったと言っていたように記憶していますが、
「悪」というものの本質。
「悪」は誰の心にも潜んでいるんだよ。
それらを絵本の形で子供にもわかるよう伝えてくれる本です。
(著者インタビューでは「悪はあなたの内側から来る」、と!)
吉田尚令さんの絵の展開がまたいいんです。
洒落にならないぐらい怖いし、
子供が読んだらトラウマになりそうな本ですが。
…でも、なにが「悪」か知らないと悪を遠ざけられないし、
自分が正義の側にいるとたやすく思ってしまうのでは。
「怪談えほん 悪い本」
絵本という扉を開いて
自分の内側にある悪を覗いてみませんか?
(…もう熊のぬいぐるみと目を合わせられない・・・)