観客賞 同声合唱部門 最終回

 
 
 
それでは同声合唱部門 第1位!
 
 
 
HIKARI BRILLANTE(女声128名)
 
 
 
 
 
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もう、入場からして
アクターズスクールや女優さんの卵みたい!
 
 
宝塚歌劇団みたいだよね(笑)。
 
 
なんでも、入場の仕方をバレエの先生に
習っているとかなんとか…。
 
 
は〜…何か『プロを目指している人たち』って
雰囲気が漂ってましたね。
 
 
 
 
【課題曲:鷹羽弘晃「夏へ」】
 
音符の間というか、単に休符じゃなく「間」、
そのニュアンスが、すっごい・・・。
 
 
フレーズの収め方もとても上手いんだよ。
 
 
抑える所はちゃんと抑えて、
しかもそれを一人一人がちゃんとやっている。
 
 
雨森先生、ほとんど振っていませんでしたね。
 
 
それも含めてなんかもう、
間合いというか「空気」の音楽。
 
 
 
 
【自由曲:信長貴富「百年後」】
 
 
(…誰も感想を口にしないので文吾が促す)
いかがでした?
 
 
「音の洪水」としか書いていない…。
 
 
一同「洪水」(笑)。
 
 
会場が狭すぎ!
 
 
一同(笑)
 
 
もーっと広いところで聴きたかった!
 
 
うん、彼女たちの声は、
いったいどこまで広がっていくんだろう…と。
 
 
百年後に届かせようとしてたんでしょうね。
 
 
・・・そうだね、本当に百年後に
届いたんじゃないかと思わせる、
そんな演奏でしたね。
 
 
 
《文吾の感想》
 
「夏へ」はそのテンポ、独特のルバート、
座談会にも出ていた「間」によって、
HIKARI BRILLANTEの彼女たちと
ここではない、今でもない、
ある夏のひとときを共有しているような
そんな不思議な感覚にとらわれました。
得難い音楽体験。
 
 
「百年後」は・・・
座談会とは別に
男3人でこの演奏の感想を言い合ったとき
「はじまって5秒で泣いた」
「俺、3秒」
「前奏が鳴った瞬間に涙が飛び出た」
 
などとアホな自慢を競っていたのを思い出します。
 
当然メモには一言も感想を記せなかったので
その時のツイッターの文を転載しましょう。
 
 
 
自分の中の言葉が圧倒的に足りないと思ったのは
HIKARI BRILLANTEさんの「百年後」。
彼女たちの音、歌に自分の言葉は
必死に手を伸ばしても爪先さえ届かない。
遥か遠くの、しかし思い出すたび
心に朝陽がさすような、幸せな目標だ。
あの目標へ向かって、また積み上げる。
そう、次だ。
 
 
 
…あの演奏が聴けて良かったなあ、と
しみじみ思います。
 
 
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CDも買いました。
雨森先生とはお会いしてから
15年ほど経っていますが
サインを求めたのはこれが初めて。
 
 
ツイッターでは
 
 百年後、名曲です。
雨森先生のホールの使い方も印象的でした。
 

 

 

メールでは

 
演奏会として十分楽しめ、
最後のクライマックスの圧巻ぶりに感動しました。
 

 

という感想もありました。

 
 
あ、この演奏の最後に関して
「雨森先生の(指揮を終えるまでの)タメが長過ぎ」
という評を目にしたので、少し補足を。
 
この「百年後」の楽譜の最後は
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こう記されています。
つまり、ピアノの残響とともに、
合唱の音がペダルを踏んだピアノと共鳴し、
それが徐々に収斂していく音の美しさが
作曲上の狙いとなっています。
 
 
お江戸コラリアーずさんの打ち上げで
この「百年後」の演奏が大絶賛だったと
おえコラ団員さんは語ります。
(以下、団員さんの言葉)
 
 
おえコラの委嘱した信長先生作曲のゼーマンでも
同じ手法があったのですが、
ピアノの状態やら調律やら大屋根の開閉やら
配置やらなかなか実現するのがむずかしく。。
なので一層百年後のあの演奏には感激したのです。
 

 

プロフェッショナルなピアノ調律師の方は

 

 
音程のある音の方が共鳴しますが、
今回の演奏は音圧との合わせ技かな。
ピアノは弦自体が振動して鳴る音は
すごく小さいのですが、
それを楽器全体に増幅させて強音を作ります。
でも、あれほどステージから
明らかに聴こえる程の共鳴が残るのは驚異でした。
 

 

…ということなので、

これから「百年後」を聴く機会があれば、
ラストの共鳴がどう響いているか
注目すると良いのでは。
 
 
 
観客賞同声合唱部門第1位ということで
代表のおのださんから
メッセージをいただいています。
 
 
 
こんにちは!HIKARI BRILLANTEです。
観客賞で1位をいただけたこと、
団員一同とても嬉しく思っています!
本当にありがとうございます^ ^
 
私たちは今年度、
雨森先生と白鳥先生のご指導のもと、
ブリランテ史上最多人数で
これまで練習をしてきました。
課題曲F4 「夏へ」は、
立原さんになりきって演技しながら歌う練習をし、
自由曲「百年後」は、
私たちの演奏が百年後まで語り継がれたら
どんなに幸せなことだろう!
もしそうなったらすごいよね!と
みんなで思いながら歌いました!
この練習の成果が、
皆さんに少しでも伝わっていたら
とても嬉しいです!
 
長崎では納得のいく演奏ができ、
その演奏がこんなにも沢山の人に
感動していただけたことは本当に幸せです。
 
観客賞を企画してくださった文吾さん、
そして長崎の地で私たちの演奏を
聴いてくださったみなさま、
本当にありがとうございました!
 

 

おのださん、ありがとうございました。

そして、HIKARI BRILLANTE団員募集のお知らせです。
 
☆毎週火曜日と土曜日に光ヶ丘女子高校で練習をしています
☆雨森先生と白鳥先生の指導が受けたい!という人、
100人超えの女声合唱をしてみたい人はぜひ!
☆今から入れば定演に出れます!
☆光ヶ丘女子高OGじゃなくても大丈夫です。
☆練習見学大歓迎!
☆女性のみでお願いしますm(_ _)m
 
火曜日は19時から21時、土曜日は9時から15時です!!
火曜日は夜遅いので岡崎まで来るのが難しいのでしたら、
土曜日のみの参加でも大丈夫です。
 
お問い合わせやご連絡はメールアドレス
 
ninomaru0510✳︎yahoo.co.jp  までお願いします。
(✳︎ を @ に替えて下さい)
 
3月の定期演奏会、4月のアンサンブルコンテストで
一緒に歌いましょう!
 
 
 
 
 
《同声合唱部門を振り返って》
 
ジョワイエ、おえコラ、しなのの
男声3連続が面白くって!
 
 
ああ、それぞれタイプが違ってたね。
 
 
ジョワイエはこういう上司の下で働きたい!
そう思わせる、部長か社長の渋いおじさまでしょ〜?
 
 
なんか語り出した!(笑)
 
 
おえコラはチャラい年下だけど、
ちょっとカッコいいとこあんじゃん!みたいな。
 
 
一同(笑)。
 
 
しなのは普段ジェントルだけど
ふとした時に男の生々しさを見せられて…
「やっぱ、しなのかな?! キャー!!」
 
 
・・・もういい?(笑)
男声もそうだけど、
各年代の団体の良さが伝わった部門だったな、と。
 
 
そうそう、HBCや小田原少年少女みたいな
幼い年代の可愛らしさ、純粋さが伝わる団体から…。
 
 
ジョワイエ、大阪メールみたいな
年輪を重ねた味が染みてくる団体まで
それぞれの年代の良さが伝わってくる部門だったと思う。
 
 
全体に同声部門、予想以上に濃くて!
 
 
選曲もコンクールじゃなく、
演奏会の1ステージみたいな団体も多かったしね。
 
 
偶然かもしれないけど、
同声部門は前もそういう選曲の団体が多かった。
これからも楽しみにしたいね。
 
 
 
(全国出場が出来なかった某大学合唱団が
   全国大会へ何人聴きに来たか、という話になって)
 
 
やっぱり自分の目指す山の頂きを知らないのは
ダメだと思うんですよね。
 
 
それは絶対にダメ!
 
 
コンクールに出るんだったら、
支部大会のその先でどんな演奏があるのか
知らないといけない。
 
 
ある人に聞いたんだけど
全国出場の経験が無く、
「打倒! (ライバル合唱団)!!」って
やってる団体ほど、
全国を聴きに行く人が少ない、って…。
 
 
音楽のタイプが違うかもしれない、
その支部のライバル合唱団1団体を目標とするより、
全国大会に出場している数十団体を参考にした方が
自分たちと似た団体、
目標にできる団体を見つける可能性が
高いと思うんだけど。
 
 
ウチの指揮者は演奏することを料理に喩えるんですけど、
自分たちがウマい料理を作ろうとする時に
ウマい飯を食べたことなかったら
わかんないわけじゃないですか。
 
 
一同 (うんうん)
 
 
ずっと○ックしか食べたことないヤツが
いきなりウマい懐石料理を作れってムリでしょ!
 
 
一同 ムリムリ!(笑)
 
 
どんなジャンルであれ、上達しようと思うなら
そのジャンルのトップが何をやっているか?
知ることは非常に重要だよね。
 
 
それも、指揮者だけじゃ無く
歌い手もそういう意識を共有しないと。
 
 
何も考えない、指揮者に命じられるままの歌い手は
ダメだよね。
 
 
歌い手こそが考えるべき!
 
 
自省を込めて、ね(笑)。
 
 
ダルビッシュの名言に
「練習は嘘をつかないって言葉があるけど」
 
 
一同 (うんうん)
 
 
「頭を使って練習しないと普通に嘘つくよ」って続くんだよね。
 
 
一同 うわ〜!(笑)。
 
 
 
(観客賞座談会 同声合唱部門 おわり)