11月20日の日曜日。
全国大会2日目。
午前10時からの開会式を終え、
同声の部の演奏は10:08から開始の予定です。
出場団体ご紹介の前に観客賞の投票について!
投票方法は2つあります。
(必ず各部門の全団体を聴いてくださいね!)
1)ツイッターによる投票
投票方法:ご自分のツイッターアカウントで
ハッシュタグ
#同声合唱16
を付けて
20日同声合唱の部終演(予定12:58)から
審査発表が始まる前の19:30までに
良かった2団体を書いてツイート。
その際、各団体の後に感想を書いていただけると
とても嬉しいです。
1団体だけの投票でも結構ですよ。
(3団体以上を書かれると無効です。すみません・・・)
※昨年、ハッシュタグを間違えた方が
何人かいらっしゃいました。
1文字でも間違うと捕捉できないので
正確にお願いします!
ツイート投票の例:
メンズヴォーカル●● 漢を感じる迫力ある演奏!
▲▲レディースコア 繊細で正確なハーモニーに聴き惚れました。#同声合唱16
ツイッターアカウントを持っていない方は
2)メールによる投票
投票方法:メールアドレス
bungo0618*yahoo.co.jp
(↑ *を@に替えて下さい)
良かった2団体を書いて送って下さい。
件名は「観客賞」で。
締め切りの時間は
ツイッターでの投票と同じです。
ご投票よろしくお願いいたします!
それでは同声の部の紹介を始めましょう。
…早速今回のスポットライト!
1.東京都・東京都代表
インターカレッジ男声合唱団Voces Veritas
(男声37名・初出場)
特定の学校を母体としない
インターカレッジサークルとして、
首都圏在住の男子学生により結成された男声合唱団。
団名は「真実の声」を意味するラテン語。
世の中に溢れる嘘偽りに惑わされることなく、
自分たちの信じる音楽を
追及したいという想いが込められている。
Voces VeritasHPより
初出場おめでとうございます!
そして音楽監督・常任指揮者の松下耕先生が
コンクールへ参加されるのは実に14年ぶり!
Voces Veritas団員さんから
メッセージをいただきました。
(Voces Veritasさんは
ご自分の団を『 VV 』と略されるとか)
まず特定の学校を母体としない
インターカレッジサークルについて。
インカレ団体の良し悪し
インカレ団体は団員集め、練習会場の確保が大変です…。
でも様々な大学から男声合唱が大好きな学生が集まるので、
音楽に没頭できる事が楽しいです。
何より『松下耕』という存在ですね。
息子世代でもある僕たち学生に対して
時には熱く檄を飛ばし、
時には涙を流して喜び合ったり、
そしてお酒を飲んで下らない話をしたり(笑)。
大学合唱団では味わえないこともたくさんあると思います。
なるほど…。
単体の大学の合唱団は
サークルとしての側面は避けられないと思うのですが
より音楽活動に集中できるのが
インカレ合唱団の特長でしょうか。
Voces Veritasさんの課題曲は
M2 Fölszállott a páva (Ady Endre 詩/Kodály Zoltán 曲)
そして自由曲はEric Whitacre
「Lux Aurumque(黄金の光)」
松本望「天使のいる構図」より「Finale」
宇宙の広がりを感じさせる響きのウィテカー、
優しい語り口から弾むような命を感じさせる松本作品。
さらに松下先生14年ぶりのご参加の理由は?
今回の出場に際して、団員から先生に出場打診をし、
先生と団員でかなり相談を重ねて決めました。
創団7年目の今年、創団当初の団員が全員卒団し、
「VV再スタート!」という気持ちで挑戦してみよう!と。
そのタイミングで課題曲が
コダーイだったことは大きかったです。
松下耕といえばコダーイと言っても過言ではないでしょう。
なので一番力を入れて練習してきました。
自由曲の取り合わせについてはVVの良さが発揮でき、
VVが歌うことに意義がある曲を選曲していただきました。
作曲家の国籍も、言語も異なる三曲ですが、
それらを超越した“祈り”と“希望”という
大きなテーマを歌にのせて届けられるプログラムですし、
それだけにしっかりと歌わなければという責任も感じています。
ハンガリーで学ばれた
松下先生の手によるコダーイは楽しみですね。
そしてこのご選曲、
「祈りと希望」というテーマに
納得する気持ちがあります。
最後に全国大会への意気込みは?
初出場の全国大会、しかもトップバッター!
ステージではありのままの自分たちを全てさらけ出し、
1人でも多くの方の印象に残る"さわやか”な演奏を目指します!
この大舞台での演奏がVVという団の
大きな一歩となるように頑張ります!
早朝ですがぜひ会場で聴いてください!(笑)
(コンクール前日練習での円陣の様子だそうです)
VV団員さん、ありがとうございました!
文面からしっかり熱い意気込みが伝わりました。
全日本合唱連盟公式ツイッターさんの
合唱団紹介によると
VVさん、首都圏以外での演奏は今回が初めてだとか!
…首都圏を飛び出して初めての演奏が鳥取、
しかも朝10時の演奏!!
https://twitter.com/JCA_from1948/status/796550035471212544?lang=ja
このブログをご覧のみなさん、
遅刻厳禁ですよ!
コンクール当日の打ち上げの様子だそうです。
VVのみなさんと松下先生が
充実した演奏をされて、
美味しいお酒(とノンアルコール)を飲めますように!(笑)
つづいておかあさんコーラスでも活躍されるこちらの団体。
2.神奈川県・関東支部代表
湘南はまゆう
http://www.k4.dion.ne.jp/~s-hamayu/
(女声37名・2年ぶり・第61回大会から7回目の出場)
混声部門に出場の
Combinir di Coristaさんを指揮される
松村努先生が指揮者の団体。
言葉にこだわられた優しい響きが特徴です。
はまゆうさんの課題曲は
F4 木のように(「悲しみの意味」から)
(星野富弘 詩/なかにしあかね 曲)
自由曲は信長貴富作曲
「君死にたまふことなかれ」より
「君死にたまふことなかれ」
「木のように」は先日の高松での全国大会で
女子高生が歌うのを何度も聴きましたが
はまゆうさんの年代の方々が歌われると、
詩によりいっそう深みが出そうです。
信長先生の「君死にたまふことなかれ」は
与謝野晶子の言葉の熱さに負けない劇的な曲想。
こちらもさまざまな想いがこもった演奏を期待できそう。
ここではまゆう団員muffさんのブログ
「はまゆう練習のーと」。
http://blogs.yahoo.co.jp/muffmuffalf
全国大会出場が決まった時の記事「復活」から
抜粋させていただきましょう。
muffさんの文章はこのブログでも
何度も掲載させていただきましたが
とても味わいがあるものです。
なんと!全国大会に復活しました!!
本当に行きたかったけど、
本当に行けるなんてビックリです!!!
自分たちで掲げていた目標ではありましたが、
最初は本当に遙か彼方のかすかなもので、
正直なところバクチかハッタリに近かったかもしれません。
合唱コンクールはどこを見ても若い人ばかり。
子どもどころか、階段ですれ違うのは
孫に近いような児童合唱団・・・
それでも、私たちのような合唱団が醸し出す音楽だって、
何か伝わるものはあるはず。
リオオリンピックの陸上400メートルリレーのように、
ファイナリストが一人もいなくても
チームの力で銀メダルが取れるじゃないかと
自分たちを励ましてきました。
(中略)
この先もこの曲とともに成長して、
鳥取でももっと進化したいい演奏を
全国の方に聴いていただきたいです。
少しずつできなかったことが
できるようになってくるのはとても嬉しいし、
まだまだできることがあると思えるのは
もっとわくわくします。
年を重ねてもこんな経験ができるのですから、
やりがいがありますね。
またがんばりましょう♪
はまゆうさん、来年の1月29日に
創立30周年、第15回目のコンサートがあるそうです。
まだまだできることがあると思えるのはもっとわくわくします。
…うん、良い言葉です。
はまゆうのみなさん、がんばってください!
続いては・・・本当に「孫に近いような児童合唱団」が(笑)。
3.北海道支部・北海道代表
HBC少年少女合唱団シニアクラス
http://www.hbc.co.jp/hbc/jr-chor/index.html
(女声62名・4年連続・第57回大会から5回目の出場)
HBCは北海道放送株式会社(Hokkaido Broadcasting Co.,Ltd.)の略称。
1957年に前身のHBC児童合唱団。
1965年に中学生を加えたHBC少年少女合唱団を創立。
今回出場されるシニアクラスは
中学生と高校生のメンバーとのこと。
指揮は混声部門で出場のBaumも指揮される大木秀一先生。
HBC少年少女さん、
課題曲はF2 Hegyi éjszakák Ⅲ(Kodály Zoltán 曲)
自由曲はGuy Forbes
「O Magnum Mysterrium(おお大いなる神秘)」
Efrem Podgaits
「Dithyramb(酒神讃歌)」
アメリカの作曲家Guy Forbesの作品は
2年前Baumで「O Nata Lux」を演奏されていました。
大木先生お気に入りの作曲家なのかな?
少しの哀しさと美しい旋律が最後の輝かしいアレルヤに。
ロシアの作曲家Efrem Podgaitsの作品。
タイトルの「Dithyramb」はギリシャ語由来の言葉で、
元来ギリシャ神話の酒神ディオニュソスを称える
誉め歌だったとのこと。
https://www.panamusica.co.jp/ja/product/19172/
・・・中学・高校生がそんな詩を歌って良いのか(笑)。
リズムやダイナミクスの激しい変化がある曲想らしいので
自由曲2曲の対比が楽しみですね!
さて、今回のスポットライトPart2!
同声部門だけでなく、
この日最大人数の女声合唱団です!!
5.愛知県・中部支部代表
HIKARI BRILLANTE
(女声129名・4年連続・63回大会から5回目の出場)
光ヶ丘女子高校合唱部OGを中心に結成。
現在は光ヶ丘女子OG以外の方の参加も歓迎しているとか。
昨年、この観客賞では圧倒的な得票数で第1位。
課題曲の「夏へ」は異世界へ連れて行かれるよう。
そして信長先生の名曲「百年後」は
「音の洪水に圧倒された」
「前奏から涙が飛び出た」
「百年後に届かせようとする強い意志を感じた。
…いや、実際届いているのかも?と信じさせる演奏」
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/01/14/204837
大人数の団体ですが
人数の多さに頼らない、
団員さんひとりひとりが
しっかりと歌われている団体です。
HIKARI BRILLANTEさん、
課題曲はF2 Hegyi éjszakák Ⅲ(Kodály Zoltán 曲)
自由曲は三善晃作曲
「三つの夜想」より「或る死に」
ブリランテのみなさんからメッセージをいただきました。
皆様、こんにちは!HIKARI BRILLANTEです。
全国大会は4年連続5回目となりますが、
今年も素敵な舞台で歌わせていただけることを、
団員一同とても嬉しく思っております!
私たちは今回、
コダーイの「山の夜」を課題曲として歌うに当たり、
ハンガリー動乱について学びました。
繰り返してはならない争いの歴史を知り、
平和の尊さを伝えられるように、
一つ一つのヴォカリーズに思いを込めて練習しました。
自由曲は「三つの夜想」から「或る死に」を演奏します。
この曲は、村松英子さんが18歳の時に書いた詩に
三善先生が作曲をされたものです。
ブリランテは、当時の村松さんと同年代の
高校生・大学生・社会人から成っています。
立場が違う団員同士、普段から一緒に練習することで、
歌詞にある「私は知る」という言葉に、
とても共感できました。
また、天国へ旅立った先人たちが残したものが、
私たちの大きな支えになっていることに気づかされました。
そして、いつも私たちを支えてくださっている白鳥先生は、
高校生の指導をされるのは今年が最後になりましたが、
ブリランテは来年以降も指導してくださいます!
いつまでも、先生と共に音楽をしたい私たちにとって、
本当に嬉しいことです。
そんな大好きな白鳥先生のピアノで
「或る死に」を歌うことができ、本当に幸せです。
「或る死に」の村松さんのように、
私たちはたくさんの方々の温かさに触れながら、
日々成長しています。
全国大会では、すべての方への感謝と、祈りを込めて、
三善先生とコダーイの世界を、
大好きな雨森先生、白鳥先生、たくさんの仲間とお届けします♪!
ブリランテのみなさん、ありがとうございました。
そう、ピアノを弾かれる白鳥先生は
今年度で光ヶ丘女子高のご指導は最後なんですね。
先日聴いた高松の全国大会でも
信長先生の女声合唱・チェロ・ピアノのための「麦」より
「悪意~異教徒の祈りから~」を指揮の雨森先生と共に
息の合った、素晴らしい演奏を聴かせていただきました。
ピアノとチェロと100人を越えた女声合唱のアンサンブルが
室内楽を思わせる精妙さと音色。
「主よ」と強く何度も呼びかける最後は
身体全体に寒気がはしるほど強烈な印象を残す演奏でした。
「或る死に」は死を題材にした作品ですが、
若さゆえの生の不安定さというのでしょうか。
死者を身近に感じ、憧れをも思わせる、
繊細な心の揺れに三善先生が美しく、
そしてドラマティックに曲想を付けられています。
雨森先生にお話を伺うと、
この「三つの夜想」は雨森先生が三善先生から
初めてレッスンを受けられた曲だとか。
「頭が真っ白になるほど無我夢中で振って。
そうしたら三善先生が一言。
『雨森君。…ぼくは君の演奏、好きだな』と」
メッセージから
また、天国へ旅立った先人たちが残したものが、
私たちの大きな支えになっていることに気づかされました。
村松英子さん、「或る死に」の最後の章はこう結ばれています。
私は知る -私を
支えてくれる堅固な柱を
私のために かるい笑いをたたえたままで
旅に立った者を
HIKARI BRILLANTEのみなさんの心、
いまを生きられている、
その心のありようのままの演奏が、
どうかまっすぐ客席に伝わりますように。
最大人数の女声合唱の次は
最少人数の女声合唱の登場です。
5.島根県・中国支部代表
女声合唱団フィオーリ
(女声26名・4年連続・第45回大会から17回目の出場)
全国大会出場はベテランの域に達しているフィオーリさん。
課題曲はF3 じいちゃん(「まどさんの詩によるみっつのうた」から)
(まど・みちお 詩/松下 耕 曲)
自由曲は三善晃作曲
こどものための合唱組曲「オデコのこいつ」より
「けんか」
「なぜ」
蓬莱泰三氏がアフリカ・ビアフラ共和国の
ビアフラ戦争を題材にした詩。
日本の少年の頭の中に
飢餓に苦しむビアフラの子供が入り込むという内容。
1972年の作品ですが
三善先生の音楽は現代にも通じる新しさを持っています。
中国大会でフィオーリさんの演奏を聴いたのですが
課題曲は人数以上の豊かな声がシンフォニーホールに響き。
音色、表情変化も巧く、語り口も優れていて。
この時点で「1位だな!」と思いました。
自由曲の「オデコのこいつ」初演は
ひばり児童合唱団によるもの。
「こどものための合唱組曲」を
大人が歌う意味を
しっかり伝えていただきたいと願っております。
(明日の夜更新予定の同声合唱部門後半に続きます)