観客賞座談会:室内合唱の部 その1





観客賞座談会、室内合唱部門に続きます。



 

 

 

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座談会を開いたお店。




大学ユース部門の座談会が終わった後、
いったん休憩をとったのですが。

座談会を行っていた2階の個室から降りた文吾。
…息を切らして階段を昇り、
個室に入るなり叫びます。

「し、下の部屋で
 マルベリー・チェンバークワイアさんが宴会してた!
 桑原妙子先生と春子さんにご挨拶してきた!!」



一同 えー?!



(文吾)そういうわけで室内合唱部門です。
第4位から。

えー、(コホン)票の操作はしていませんよ?




一同 ?







第4位


マルベリー・チェンバークワイア


(混声17名)


 

一同 (笑)。



まるべりーヨカッタデスヨネー。



スバラシイガッショウダンダーまるべりー。



(文吾)あなたたち…(笑)。



課題曲G1のつくりが凄く好きでした。



大人の響きでいいな!と。



人数が少ないからこそ
小回りの利いた表現ができた気がします。



マルベリーは男声が上手いですよね。



一同 同意。






自由曲1曲目:スティーヴン・リーク
「Coonawrin(クーナウリン山)」



また面白い曲選んできましたよねー。



もう「クーナウリンクナウリンくなうりん♪」
頭から離れなくって!



一同(笑)。



「クーナウリン山ってなんなの?
 どこにあるの?
 なんかもうググんなきゃだめかなッ?!」



知りたくなるよね(笑)。
メッチャ低い山だったりして。
標高6メートルぐらいの。



そりゃ丘だ(笑)。
自由曲で声を変えてきてましたよね。



それが曲に合って!
芸達者だと思いました。
男声が上手いとさっきも言われてたけど
イケメン声だな~と。



あと英語の発音が違和感無くて、上手い!



英語って歌うの難しいのにね~。



そう、言葉の処理もとても良くって。
「Coonawrin」、ホントに現地の発音っぽくて。
…だから耳にへばりついて!



一同(笑)。






自由曲2曲目:ニロ B.アルカラ
「Kaisa Isa Niyan(たったひとつ)」



この曲もカッコ良かったな~。



良い意味で、童謡を大人が歌うとこうなる!と。



よくあそこまで舌が回るなーって。
早口言葉スゲー!って。



あの、ヘンなこと聞きますけど
団員さんってどれくらいの年代層なんでしょうね?



(文吾)下行って聞いてこようか?(笑)



それは止めて(笑)。
いや、あれほどの早口言葉ができるようになるまで
どんだけ練習したんだろう。
「仕事してる?働いてる?」って。



一同(笑)。



やっぱり通勤中とかに練習するんだよ、ぶつぶつぶつ…。



それ、道の周りが空くね!(笑)



通勤が快適になりますね(笑)。



男声の話に戻りますけど
純粋なOBOG合唱団とは違って
小田原少年少女時代の要素を残しつつ、
その後いろいろあってマルベリーに入った。
…そんな感じがしますね。



ちゃんと大人になって下さっている。



そうそう。
OBOG合唱団ってそうあるべきだと思うな。
いろいろ他の指揮者や合唱団を経験して
でもやっぱり合唱をするんだったら
この先生の指揮で、
このメンバーといっしょにやりたいよね、って。



その方が絶対良いですよね。
マルベリーの男声さんからはそんな感じがしました。




《文吾の感想》

男声は本当に良い声!
「Coonawrin(クーナウリン山)」は
スピード感があり、さらにリズムもしっかり、
歌い分けも完璧!

「Kaisa Isa Niyan(たったひとつ)」は
座談会でも触れられていましたが
よくあそこまで舌が回るな~と。
しかもあれだけやって一生懸命な感じがしない。
余裕さえ感じられる演奏でした!




ツイッターでは

課題曲が気に入りました。
他の団と様式感が違ってました。



…などという感想がありました。




 

 

 

 

 

 



同率第4位


倉敷少年少女合唱団


(女声24名)





この団体、銅賞ですかー。
もうちょっと評価されると思ったんだけど。



私も、それ思いました!



課題曲F2
アルトはあの年代にしたら
予想していたより不自然さが無くて
深く作っていましたね。



声があんなに良く出るなーと。



そうそう、並びが固まって歌っていたわりに
声もかなり鳴っていたし。



並びの真ん中に男の子がいたんですけど、
その子がすごく良い表情で歌っていて。



あのメゾの男の子ですよね!



それが、ぜんぜん歌わされている感じが無くって。
自分が表現したくて歌っているというのが
伝わってきましたね。
…ありがちじゃないですか、少年少女合唱団って。
「先生の言うとおりにー」って。



この課題曲、大人の声で朗々と歌うんじゃなく
素直でまっすぐな少年少女の声で
和音をしっかり決めている印象でした。
音の跳躍に難が無く、
しっかり音を当てに行っている。



まっすぐで綺麗だけど
柔らかさもあって、
この年代特有の魅力ある声だな、って。





自由曲1曲目:ナンシー・テルファー「Kyrie」
2曲目:ヨーゼフ・ヴォルフガング・ツィーグラー
「Gloria」



2曲目の「Gloria」、
「pax」のA母音がすごく素敵な音。
キラキラしていました。
今日一日でとても気に入った一瞬でした。
この年代の子供たちが
天真爛漫に伸びやかに歌わないと
この音は出ないな!と。




「Gloria」、整った児童合唱の雰囲気の間に
マイナー調がときどき入ることで
こんなにミステリアスな印象になるんですね。
良い演奏だと思いました。



音楽の意図が見えましたよね。



正直、全くノーマークで。
倉敷にこんな素敵な演奏をする団体があったのかと
びっくりしました。



(文吾)ホントだよ!



一同 アンタが言うな!!




《文吾の感想》

…すみません・・・(←倉敷在住)。

ノーマークだったという感想もありましたが
福島県で行われた声楽アンサンブルコンテスト全国大会で
金賞を受賞された実力ある団体なんですよね。
あと、独唱のコンテストでも
入賞されている団員さんが何人もいらっしゃるとか。

課題曲からその個々の実力の高さは力強く発揮され、
自由曲も始まりから並大抵では無い
緊張感が持続していました。
2曲目はダイナミクスの設計、
そしてフォルテやピアノ、それぞれの音色も変え、
良く考えられていた演奏だったと思います。
中国大会で聴いた時よりも進化した演奏でした!

 

 

ツイッターでは

 

 

おらが町にこんな素敵な

少年少女合唱団があったとは

応援の意味で入れます!

 

 

…などという感想も。

(この方も倉敷在住 笑)

 

 

 






(室内合唱部門 その2に続きます)