6月18日の日曜日、札幌へ帰省しました。
札幌コンサートホールKitara大ホールで行われる
第70回コーラスフェスティバル(春の合唱祭)を聴きに。
Kitaraホール最寄り駅の中島公園駅。
合唱祭自体、聴くのが20年ぶり。
コンクールとも、他の合唱イベントとも違う
いろいろな気づきがありました。
例えば、いわゆるシルバーコーラスと呼ばれる
年配の方が集まる団体の発声面での問題や、
「ステージ上で楽しく」を「伝える」のは
音楽教育ではなく、
演劇的なメソッドの方が有効なのでは?などと。
以下、他に気付いたことなど。
●演奏前のアレは?
高校の団体はステージに出ると
プログラムに記されていない校歌、
一般の団体はポップスなどを
30秒ほど演奏して、本来の曲の演奏に。
? あの30秒の曲はなに??と疑問がいっぱい。
思い出した!
札幌のコーラスフェスティバルは各部のはじめに
「オープニングセレモニー」と題して、
客席にすべての出演団体が揃い、
各団体30秒ほどの演奏という企画があったのでした。
今回はキタラというホールの関係か、
客席でできないかわりに
各団体がステージ上で実行することになったよう。
…でも、30秒の曲と
本来の曲とのギャップが激しい団体が多く
正直(無理してやらなくてもいいんじゃないかな~)と。
「オープニングセレモニー」自体は
他の団体を聴く機会になりますし、
団紹介としても有効な、とても良い企画だと思います。
「客席にお客さんがいない問題」、
札幌ではその昔、
終わり間際に聴く人が少なくなるからと
「観客賞」を作って、
投票した人から抽選で当たった人に商品を贈呈する。
しかしその発表はすべての演奏が終わった最後で、
商品をもらう条件は客席にいること…
って企画が過去にあったんですけど、
いつごろ無くなったんでしょうね?
札幌Kitaraホール。
●集まり参じて、人は変われど…
名門:札幌旭丘高校合唱部も
大木先生が降りられ、新顧問の先生に代替わり。
なんでもまだ20代の女性の先生だとか。
今年度106名で活動する旭丘高校合唱部、
残念ながら扉を挟んだステージ外で聴くだけでしたが
立派な演奏でした。
同じく名門の札幌北高校合唱部も新顧問の先生に。
小林秀雄先生の「爽やかな五月に」を
まさしく新緑の中、流れる風のごとく爽やかに、
立原道造の詩を自分たちの言葉として
まっすぐ、そして豊かに歌う姿に目が滲みました。
旭丘高校、札幌北高校の新顧問の両先生、
どちらも母校の高校だそう。
時代は変われど、紡がれる伝統の力に
期待してしまいます。
(後編に続きます)