観客賞スポットライト 室内合唱部門 その4

 

  




さてみなさま。
この時期、風邪などひかれていませんか?
今日、風邪をこじらせて肺炎になった方が
病をおして原稿を送って下さいました(涙)。
この場でも心から感謝いたします。
どうかご無理なさらず、お大事になさって下さいね!


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Photo by A.Yamaguchi

 



毎年恒例?某合唱団MLに流れた看護師さんたちの
「なんちゃって健康のお便り」をご紹介します。

↓ こちらは昨年の分。
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/11/16/200553

 

皆様お疲れ様です。
なんちゃって健康のお便りの時期が来ました。
皆様、お仕事も年末に向けて忙しくなり
全国大会も近いとあって
体調管理に苦慮されているようですね。
そこで、これをやれば治るわけではありませんが、、、
日常生活に多少の変化をつけて
全国大会に少しでも良いコンディションで臨めるようにしませんか?



1、急激な気温の低下と乾燥に注意!


気温の上がり下がりが激しく
日々の服装に困っている方も多いと思いますが、
なるべく寒くなったとき困らないように準備してください。
特に首回りの保温は大切です。

また野外も室内も乾燥傾向にあります。
こまめに飲み物をとりうがいをして
喉の乾燥は避けるようにしましょう。
マスクやのど飴も良いと思います。
特に公共交通機関を利用されているかた、
お隣の人が咳をする確率上がってませんか?
なるべくウイルスの侵入を許さない!
入ってきても流してしまえる口腔内環境を作りましょう!

加湿器は掃除してからスイッチオンです。
そしてこまめな換気も重要です。
新鮮な空気を入れて気持ちもリフレッシュです。

ついでに少し元気のある方は結露後の窓枠も拭いてみてください。
カビてる可能性大です。。。うちはカビました。





2、喉が痛い方、
仕事の忙しさにかまけて放置してませんか?


最近は夜遅くや土日にやっているクリニックも増えています。
自己判断で俺は強いから大丈夫!(うちの主人です)
とかやっていると段々症状が悪化して辛くなることが多いです。
その前に受診しましょう。
(私はクリニックの手先ではありません。)

また喉が痛いかたは内科より耳鼻咽喉科をオススメします。
診察もスピーディーなところが多いです。




3、バイ菌を吹き飛ばすからだ作りをしましょう。


とりあえず食べ物ですが、
体調が悪いときは無理やり栄養をつけようと
頑張らなくていいです。
食べられるものを口にして水分だけはしっかりとりましょう。
そして良く寝てください。

体調が悪くない方は、
風邪をひかないよう
常に体を暖めることを意識した食事をとりましょう!
乳酸菌の入ったものもオススメです。
腸内環境が整うと風邪をひきにくくなるとか。。
乳製品の他にもキムチや味噌などの発酵食品、
生姜や香辛料の入ったものも今の季節美味しいし、
体も暖まります。
季節の野菜は他の野菜に比べ栄養価が高く
これまたビタミン豊富な豚肉の組み合わせは
無数にあると思いますが、めんどくさいひとは鍋です!
とにかく野菜をひたすら切ってちぎって
豚肉でも入れて煮れば良いんです!



というわけでズラズラ書きましたが
絶対これを実践しなければならないわけではないです。
ただの読み物として良いかもと
思ったことだけやってみてください!
少しでも素敵な全国大会になりますように!


なんちゃって看護師会より

 


なんちゃって看護師会のみなさん、ありがとうございました。
私も先月、風邪をひいてしまい、
貴重な有休を2日間無駄にしてしまいました。
トシとると治りが遅くてねえ~。

睡眠・栄養・うがい・手洗い・保湿で
なんとか全国大会、年末までがんばりたいものです!



今回は2団体をご紹介します。

イナカモノの私が思う「トーキョー」を体現したような
「スマート」な団体と言えば?









8.東京都・東京支部代表

 

混声合唱団 鈴優会


(混声24名・3年ぶりの出場・第56回大会から5度目の出場)





3年前の高松ではドイツの作曲家S.Wawerの2作品を演奏し
2曲の確かな歌い分け、
表現の繊細さが印象に強く残りました。
「スマート」「スタイリッシュ」…
鈴優会さんの演奏を聴くとそんな言葉が浮かびます。

ベースパートマネージャー 池田大樹さんから
メッセージをいただきました。

 


こんにちは、混声合唱団鈴優会(りんゆうかい)です!
私たち混声合唱団鈴優会は常任指揮者の名島啓太先生、
アンサンブルトレーナーの市原俊明先生のご指導のもと、
10代から60代の、年代も職業も様々な、
個性豊かなメンバーで日々楽しく活動をしています。
全国大会へは2014年の香川県大会以来3年ぶり、
初出場となった2003年の三重県大会から数えると
5回目の出場になります。

思い起こせば2003年、当時はみんな若かった(笑)。
名島先生を始め、メンバーは全員10代から30代前半まで。
私も含め、団員の半分以上は学生だったと記憶しています。
あれから十数年、団員の入れ替わりもありながら、
就職、結婚、出産、転職・・・。
様々な人生経験を積み、
その歌声も、少しは大人になった(?)
と感じる今日この頃。
そんな団としての成長も感じて頂けるよう、
芸術劇場では頑張りたいと思います。


さて、もう一つ。
鈴優会の特徴として紹介したいのは選曲です。
毎年、名島先生は、コンクールの自由曲候補に、
たくさんの曲を譜読みされ、
その年の鈴優会に合う曲を選んで下さります。
そしてその多くが、出版されて間もなかったり、
まだあまり知られていない曲なのですが、
これがいつも本当に“素敵”なのです!
その年のコンクールの結果にかかわらず、
鈴優会の演奏した曲が、
その後のコンクールや演奏会などで流行っているのを見ると、
心の中で「やったね!」とガッツポーズをして、
密かに喜んでいます(笑)。

今回演奏する自由曲の2曲も、初合わせの時から、
「これは良い作品だ!」と団員一同確信し、
今日まで取り組んできました。
鈴優会の演奏を聴いて「歌ってみたい!」
と思ってくださる方が増えるような、
その曲の魅力を伝える演奏をするのも一つの目標です。

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池田さん、ありがとうございました。

そんな鈴優会さんの
「特徴として紹介したいのは選曲」として
今回選ばれたのは


課題曲はG3「こどもは…」
自由曲はAve Maria(Daniel Elder作曲)
I cannot Dance
(Larry Nickel作曲 / Mechthild of Magdeburg詩 )


池田さんによると
Ave Mariaはアメリカの作曲家Daniel Elderの作品。
 8声に分かれた各声部の光が、
 次々に天から降ってくるようなイントロから、
 繊細なハーモニーが紡がれます」

まさに始まりから印象的。
神秘的で優しい響きが魅力です。


続いて「I cannot Dance」は池田さんによると

「カナダの作曲家Larry Nickelの作品。
 神への陶酔、あふれる喜びや感謝を歌っているのですが、
 『percussively(打楽器のように)』や
 『alla Swingle Singers(スイングルシンガーズのように)』
 などの指示もあり、
 スタイリッシュなかっこよさも兼ね備えた作品です。
 高雅な雰囲気をまとった6/8拍子の舞踏のリズム、
 歌われる女声の旋律と男声の合いの手、
 『Alleluia』を経て、
 最後は神に包まれる喜びを高らかに歌い上げます」とのこと。

音楽がお洒落に変化しつつ
池田さんの書かれるように
「スタイリッシュなかっこよさも兼ね備えた作品」。

2曲とも「コンクールに勝つ!」というのではなく、
そのまま演奏会の1ステージにできそうな魅力的な選曲。
そしてどちらも鈴優会さんの個性が発揮できそうな曲です。


「良い曲!」と思わせるには「良い演奏」が必要。
鈴優会さんなら、きっと軽やかに作品の魅力を伝え、
その後「鈴優会さんが演奏したあの曲良かったなあ…」
となるのでは。


レパートリーを探しているみなさん、要注目ですよ!











続いては昨年の室内部門のチャンピオン!
4年連続金賞1位受賞のシード団体の登場です。













9.佐賀県・九州支部代表

女声合唱団ソレイユ

https://www.facebook.com/soleilsaga/

(女声24名・12年連続出場・第59回大会から12回目の出場)





昨年はコダーイ「山の夜」を
曲全体の構成、音色や歌い方が実に深く考えられ。
自由曲のエベン「永遠の美容法」は
細やかな音の軽重、力感、音量にふさわしい歌い分けなど
難曲をサラリと演奏されることに実力の高さを感じました。

今年はどんな選曲なんでしょう?
課題曲はF4「朱の小箱」ですが…。
(室生犀星 作詩/鈴木輝昭 作曲)
ソレイユ団員さんからメッセージをいただきました。

 

 

毎年選曲は頭をかかえますが、
現在注目の若手作曲家エセンヴァルズの作品が目にとまり、
女声版の楽譜も出版されたと知り、
取り組んでみようと思いました。

「The Northern Lights」は、
作曲家自身が北極圏の国々を自らの足で巡り、
オーロラにまつわる民謡などを採譜してまわって作った
曲達の中の一曲だそうです。

ラトビア語で歌う美しい民謡の部分と、
探検家であり政治家としても活躍し、
ノーベル平和賞を受賞したナンセンによる
英語のテキストの部分によって構成されています。

この曲はトーンチャイムとグラスハープを使用します。
グラスハープは、グラスハープ専用のグラスとしては
販売されておらず、
指定の音の高さの出るグラス探しが大変でした。

県大会では、水の入ったグラスを持って歩く私たちを見た
他の出演者さん達から、
(ソレイユは本番前もマイグラス持参で水を飲むのね)、
みたいに思われてたらしいです(笑)

肉食系、とか肉付きがいいとか言われる私達の演奏、
若干の自覚もあります(笑)が、
空が燃えるように輝くという神秘の現象オーロラを、
この私達の声で表現できたらいいな、と思います。

最後にもう一つ!

今回、New ドレスデビューをします!
何色のドレスかお楽しみに!!



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練習前のヒトコマとのこと。



団員さん、ありがとうございました。
Ēriks Ešenvalds「The Northern Lights」ですと!
昨年、宝塚の国際室内合唱コンクールで
ラトビアの合唱団Youth Choir "Kamēr"が演奏し、
本当に魅了された覚えがあります。

グラスハープは今年も混声部門で出場する
scatola di voceさんが2年前の初出場時、
同じくエセンヴァルズの「Stars」を演奏されたのが
一般部門で最初でした。

水の入ったグラスのふちをこする…
それだけですが、幾つも音が重なると
予想以上の響きが生まれます。
(飲み屋で友人とやった経験アリ 笑)


 

 

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団員さんと指揮者:樋口先生の食器棚から持ち寄ったそうです。





「The Northern Lights」はそれに加え、
トーンチャイムの神秘的な響き、
どこか切なさを含むソリストの歌唱が絡み、
ドラマティックな音響世界が繰り広げられます。

混声版は何度も聴いたことのある曲ですが
女声版を聴くのは初めてなのでとても楽しみ。
Newドレスと共に、
ソレイユさんの奏でるオーロラを耳で、
そして目でも味わい尽くしたいと思います!



(明日に続きます)