観客賞座談会:室内合唱の部 その2

 

 

今回は第3位の団体をご紹介します。

 

 

 

第3位

合唱団まい

(混声22名)

 

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素晴らしかった!


最高ですよ!
自分の思う合唱、音楽演奏の、
「何が楽しいのか」を聴かせてくれて
とても嬉しかった。


私・・・泣いちゃった・・・ほんとにもう・・・。


大学生に聴かせたかったな~。


そうそう、「こういう大人になれよ!」ってね。
大人になってこんなに良い合唱をできるなんて
イイ人生じゃねえか、って。


課題曲「まぶしい朝」
脚本を越えた演技力の凄さ、
みたいなので成立していて!


朝の白い風景が見える!
冬の日の風の匂いまでもが感じられる!


五感を刺激してたよね!


「書いてある曲を演奏している」んじゃなくって
「自分たちが語っている」かのように
音楽が成立しているんですよ。


他の団体は朝の情景を描いているんですけど
まいは「朝の風景の中にいる私」を描いている印象。
希望の歌声のようにも感じました。


ピアノも歌と同じように濃密に歌っていて。


あ~、平林知子先生のピアノね、素晴らしかった。


さすがでしたね。
で、その平林先生も雨森先生も
自由曲のモンテヴェルディでは一緒に歌う、と(笑)。


モンテヴェルディ「愛する女の墓に流す恋人の涙」
歌い手同士の呼吸が合唱団の中に出来上がっていて。
あれが本当の室内合唱だなって思いました。


なんで団員同士向き合わないのかな?
アイコンタクト無くても十分歌えていたけど。


おそらくたたずまいの空気や呼吸だけで
合わせているんじゃないかな。


まいならアイコンタクトが無くても
密集した方が歌いやすいのかもしれないね。
「アイコンタクトする」のが目的じゃないから。


3曲とも開始のトーンが変わらなかったけど、
でもそれは自分の現代的な感覚かもな、と。
モンテヴェルディの時代、初期バロックが
そうだったかはわからないですからね。

 


ひとりひとりが正にシンガーって感じで。
そのひとりひとりの歌がわっとまとまって
こちらに向かって来ました!


サウンドの純度、ピッチや声の合わせ方では
他の団体が優れている所もあるんだけど
でも、音楽はそれだけじゃないんだな!


一同 うんうん。


雨森先生が歌に入られても
歌で合唱団をリードするという
指揮者的なやり方が勉強になりました。


真似しようと思ってもなかなかできないけどね!(笑)





《文吾の感想》

課題曲は言葉の扱いに雪の鮮やかさが。
「まぶしい」の語感、
「光りながら」から頂点へ向かっていく音楽。
「希望の歌声」という言葉が座談会で出ましたが
まいのみなさんが多様な過去を体験しているからこそ
雪積もるまぶしい朝の輝かしさから未来を見据えられる。
そんなことを感じさせた、
すべてにおいて大人の演奏でした。

モンテヴェルディはもちろん熱いし
凄く伝わるものがあったんですが
今までは120%で張り詰めていたものが
今回は90%ぐらい、残り10%の余韻で
音楽を成立させている印象でした。
それが「楽しい音楽の時間」に繋がって…素敵でした。

 

 

 


ツイッター投票では 


力強く、とてもまとまったよい演奏でした


まいさんの自由曲は、
雨森先生と平林先生も歌われて(もう慣れっこですが)、
先月の長野市での演奏会よりも聴きごたえがあり、
感動しました!




メール投票では

 


こんな風に自分も舞台に立ちたいなあ!と。
平林先生のピアノは何度聴いても惚れます…!

 

 

モンテヴェルディの「泣き」の入った熱演が心に残りました。

 


オトナの「まぶしい朝」がステキでした。
自由曲は指揮者もピアニストも一緒に歌っておられましたが、
特に雨森先生が楽しそうに見えました(笑)


室内合唱だということを感じさせてくれた団体の中で、
最も共感した演奏です。


…という感想がありました。




(第2位の団体の感想に続きます)