大学ユース部門最終回
印象的だった団体を出演順に語ってみる続きです。
Kitaraホール。
東京工業大学混声合唱団コール・クライネス
(混声149名)
指揮者の岩本達明先生の指揮が可愛かったです!
一同 か、可愛い?!(笑)
課題曲G4のガチョウが走っていくような…(笑)。
あとすごくおフランスの香りだった!
そうそう! 岩本先生が
「フランスの風」を感じるって言われていたそうだけど、
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2018/11/03/165004
すべるような出だしも良かったし、
曲全体に軽やかなフランス音楽を感じたね。
エリック・サティのようなアンニュイな雰囲気もちょっとあった。
女声の歌い方が良かったです!
自由曲:プーランク「人間の顔」から「V」「VI」「VII」は?
こちらも留まらない流れがすごく良かった。
全般的にソプラノが良かったんだけど
「VI.陽の光は私を驚かし、夜の闇は私を不安にさせる…」が
特に美しかったね。
二重合唱による掛け合いのスリリングさもあったし、
プーランクらしい和音の雰囲気も十分感じられた演奏でした。
島根大学混声合唱団
https://twitter.com/shimadaikonsei?lang=ja
(混声38名)
プログラムでは38名となっていたけど
実際は29名だったでしょう?
だから本来の実力では無かったのかな…と。
支部大会の演奏とは違ったのかもね。
でもがんばってたよね。
課題曲G1も響きをちゃんと合わせようとしていたし。
自由曲の三善晃「地球へのバラード」から
「III.鳥」なんて音楽が軽やかに流れて
サウンドとしても良かった。
語りの男性も良い声でした。
一生懸命で応援したくなりました!
それでは最後の団体。
関西学院グリークラブ
(男声85名)
課題曲M2のシューベルト「Die Nacht」、
柔軟でとても良い演奏でした。
声がすごくまろやかでしたね~。
「ノーブルなトップテナー」ってメモに書いてる!
一同 「のーぶる」!(笑)
トップテナーの高音もすごく柔らかかったです。
ゆったりとしたテンポで
パートの継ぎ目が無いような優れた男声のハーモニー。
魅了されました。
ここもプログラムでは85名って書いてたけど
実際は69名だった・・・。
そう!
団紹介でも「現在では100名を超える部員が所属」って
書いてるのにね!
「全国、札幌やけど行くー?」
「遠いからやめときますわー」「行けたら行くしぃ」
もう「関学グリー幽霊部員説」はいいよ!(笑)
http://bungo618.hatenablog.com/entry/2016/12/17/211803
ツイッターの投票では
抜群の安定感で、パワフルかつクリアでただただかっこよかった。。。テナーやばない???
…という感想がありました。
改めて観客賞大学ユース部門の順位です。
第5位 混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ
第4位 北海道大学合唱団
第3位 ジュニア&ユースコーラス“Raw-Ore“
第2位 都留文科大学合唱団
そして第1位は…
Coro Ponte
でした。
《大学ユース部門を聴いて》
全体的にレベルが上がった気がしました。
そうだね、ユース団体の台頭で
大学合唱団も刺激を受けているのかな?
直接は関係ない話なんですけど…
室内合唱部門になってからの客席の寂しさ!
一同 あー…。
室内合唱部門を全団体聴けなんて言わない。
でも、せめて1団体か2団体は聴いて観光に行けよ!と。
賞としては銅賞だったけど
最初の合唱団「櫻」は
発声も音楽の作りも大学ユース部門とは
全く違った良さがあったよね。
でしょ?
大学合唱を終えて
自分たちで新しく合唱団を作ろうとしたときに
この室内合唱部門はとても良い参考になるはずなんですよ。
齢を重ねてもこんな味が出るんだ!という
良い団体があったからね。
話は変わるけど
ユースのCoro Ponteみたいな選曲って
この部門ではちょっとした驚きだったな、と。
座談会でも出た発言だけど他では
「邦人作曲家の組曲から1,2曲抜き出して」の
自由曲の選曲が多かったからね。
中学・高校生の延長のような…。
もちろんそれが悪いということじゃなくって。
でも、そういう「選曲の面白さ」から
「自分たちのステージを楽しんでもらう」意識って
この部門ではなかなか少なかったと思うからさ。
そういう団体が増えたら
また大学合唱が変わるかもしれませんね!
うん、選択肢が増えるのは良いことだと思う。
来年も「これしかない」演奏じゃなくって
「いっぱいある中でやっぱり自分たちが選んだこれ!」を
聴かせて欲しいな!
(2018年度観客賞座談会・大学ユース部門 おわり。
次回からは室内合唱部門の座談会をお送りします)