京都の満月
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観客賞・混声合唱部門 第3位!
VOCE ARMONICA
https://www.facebook.com/VOCEARMONICA/
(28名)
文 凄いね、アルモニカ3位!
今日のお客さんが凄いのか…。
みんな実はヘンツェや
シェーンベルクが大好きだったの?(笑)
A 集計し直したよね(笑)。
いや、そんなことより驚いたのは
まず課題曲G1。
人数以上の音圧をもの凄く感じて!
B 本当ですよ!
でもしなやかだった!
A そうそう。
全然ムリしている感じが無く、
パートのバラツキも無いし、
ちゃんと4つの線が聞こえて
安定感があった。
C メッチャ良かった!
声が良いのは前から知ってたけど
自然な流れから
ポリフォニックな絡みを
ちゃんと成立させて聴かせられるのは
凄まじいなと思って。
文 他の団体のG1演奏とは
細かな部分をいろいろ変えてましたね。
全体に強い主張を感じました。
自由曲の1曲目:Hans Werner Henze作曲
「Orpeus Behind The Wire
(鉄条網の向こうのオルフェウス)」より
「I.What was Hell like?
(地獄とはどのようなものであったか?)」
とても良かったです!
今までの黒川さん、アルモニカは
強さと圧でトコロテンのように
音楽を押し出していた気がしたけど…。
C トコロテン(笑)。
もう少し違う表現は無いんですか?
A うん、今回は押し出すだけじゃない
柔らかさがあったね。
文 柔らかさや間というか、
音を発してから空間に在る音、
余韻を自分たちで確かめるような。
音楽の大事なところを
指揮者と歌い手が掴んでいる気がしたな。
B ロングトーンでも音が重なったり、
外れていく感覚がわかってる演奏で。
あとバスのうめき声みたいな!
文 あの演技力と存在感ね。
B 持続力も素晴らしかった!
A さらに響きの中でレガートに、
しかしちゃんと英語を発音していたのが
良かったです。
C そう、言葉のニュアンスが
音楽の流れと一致してました。
知らない曲だったけど
伝わってくるものがありましたよ。
文 自由曲の2曲目:Arnold Schönberg作曲
「De Profundis(深き淵から)」は?
C 各パートのシェーンベルクの音列が
しっかり音楽的なものに
繋がって聞こえてきて、
とても良かったです。
A 課題曲がG1で自由曲が現代曲って
グリーンウッドハーモニーと選曲が似ていて。
グリーンウッドも8年前に
シェーンベルクを歌って1位を取ってるけど、
団の持ち味が違うとこんなにも変わるのかと。
B その団の持ち味でもあるんだけど、
受難や緊迫する雰囲気、
声からも非常に伝わってきたし。
地獄感というか。
文 言い得て妙だね、地獄感(笑)。
地獄の淵から
手を伸ばしてくるような!
そう思わせるのも
声のトレーニングが全員に
徹底されているからだよね。
B 若い人も多いのになぁ。
A 人数が28名と
混声部門で最少人数なんだけど
声量や音圧は他の団体に負けてない。
でも力まかせではなくて、
ソプラノの高音でも無駄な力が入っていない、
これは楽に出してるなって
感じる音が聴こえてきて素晴らしかった。
文 最初に観客賞3位?!と驚いたけど
最近の全国大会では
ここまで極限の表現を
指向する団体ってほぼ無いじゃない?
今日のお客さんはアルモニカが
そういう稀有な存在なのを評価したのかもね。
A それに加えて、
オルフェウスみたいな表現が
できるようにもなったので。
これからいろんなタイプの曲を
聴かせてもらいたいですね。
メール、ツイッターの感想です。
アルモニカさん、あの人数で、あの難しい音で、一人一人がどんだけ歌えるの!?
いつもこの団体はどうやってこの声を出してるのか知りたくなる
部門最小人数にして一番鳴ってたと思う。一言でいえばえぐい。
難しい曲も美しい響きで、感動いたしました。
「凄み」のようなものを感じさせる怪演。
個々のスキルの高さが凄まじい。
鳥取で「人間の顔」を聴いたから思っていますが、発声の効率が良すぎます(咽頭部に倍音発生機でも取り付けているんじゃないかと)。
そんな声で今回の自由曲みたいな曲をやられると聴く側がやられるのは当然の流れですね(褒めています)。
「鉄条網の向こうのオルフェウス」は馴染みのない作品でしたが、気迫感じる表現に惹き込まれ非常に印象深かったです。
(プログラムにこのページ唯一の書き込み(ただの三重丸)をしましたw)
第一声から会場の空気を取り戻す力強さがあった
自由曲は手に汗握る緊張感があって言葉よりも想いが伝わってきた
つづいて第2位!
(35名)
文 課題曲G4、
織田祥代先生のピアノがとても良くて。
ピアノと合唱の表現が
非常に合ってました。
ピアノと合唱が共に寄り添って
演奏しているのが伝わってきました。
B 男声が素晴らしかったですね。
主張するところは主張して、
音響にする箇所ではふさわしい発声で。
A だから、声楽を学んでいる人が
合唱ではおろそかになりがちな所が
ちゃんとできている印象なんですよね。
一人一人でちゃんと歌える人たちが
合唱の醍醐味のようなものを掴んで歌えば
こういう演奏になるのかなと思って。
文 演奏全体に優しさを感じました。
太郎次郎への温かなまなざしのような。
C 優しさ…最後の「屋根に」の
デクレッシェンドで特にそれを感じて。
余韻まで感じさせて上手かったですね。
A 昨年、初めてシードを獲得して
良い意味で力が抜けたのかな?
文 あ~。
B ですよね、ここ数年、
すっごい気合が入っていたのが
今年は力が抜けて
出てくるものが自由自在というか。
A 松村先生に言われたことを
ただやるんじゃなく、
言われたことを自分の中で
噛み砕いて自由自在に出している。
合わせるのも本当に自然に合っている。
やらされているんじゃない、
自分から動いている気がするんです。
文 自由曲1曲目のPaul Crabtree
「The Valley of Delight」より
「Journey」も力が抜けたことに
関係する選曲なのかな?って。
B 難曲ではあるんですけどね(笑)。
文 パッチワークのように
音楽のいろいろな要素が繋がっていて。
シーシャンティーが入ってたり、
リズムやポリフォニックの要素、
ヴォイスパーカッションもあったかな?
B その音楽の移り変わりも
とてもなめらかで、
必要な時は劇的に変化してね。
文 優しい語り口から軽妙に、
時に切迫感を与えたり・・・
感情表現の歌唱としても
実に優れていました。
A ちゃんと英語に聞こえたのが良かったな。
声楽寄りの人って
意外と英語の発音が苦手な人が多くて。
コンビニは自然とできていました。
文 自由曲の2曲目、
Ēriks Ešenvalds「Nunc Dimittis」。
これは…泣けてしまいました。
エセンヴァルズの泣ける演奏って
そんなに無いと思うんですが。
A 繊細だったね。
文 そうですね、細やかだった。
こういう曲って
自分たちの響きに埋もれ
気持ち良くなって
表現が内向きの演奏が多いような。
でもこの演奏はちゃんと外へ向けて
発信していました。
B うっとりするほどの響き…
でもその響きに甘えて無かったですね。
ちゃんと狙う方向へ
表現を持って行っていた。
A もう横綱感が・・・。
BC文 横綱(笑)。
A 横綱相撲というか、
すべてにおいて余裕を感じてまさに自由自在。
これだけの精鋭が集まった混声部門の中でも
声やハーモニーの精度が
頭ひとつ抜けているというか。
B これほど歌えれば何でも歌えますよね。
今回で2年連続シードなので
これからどういう方向へ進まれるのかな。
文 とても楽しみです!
メール、ツイッターの感想です。
課題曲のプレミアム感、自由曲のドラマチックさや宇宙のような美しさ、コンビニだけの音楽を感じた
どんな曲も卒なくこなされるのは、流石です。
美しかったです。
G4は比較的大人しめの印象
自由曲は音が飛んでくる
複雑な音程やロングトーンを全くぶれずに決めてくるし曲ごとの歌い分けはさすが
室内っぽいアンサンブル感で圧倒的安心感/雪がキラキラしてたしpfから歌詞が聞こえた/次郎のTenの入りの繊細さよ/アルトソロの方の音色が好き、大好き/ぬるぬる動くアンサンブル/再度泣く
自由曲のサウンドとアンサンブルが素晴らしかった。
ソリスト○
エシェンバルズのアルトソロの部分、しっとりとした質感があって、曲の美しさだけではない部分が見れました。
安定感すごいので何も気にせず曲の世界に浸かれました。
音色、ハーモニーのどれをとっても言うことなしの演奏だったと思います。
本当にクリアなサウンド。
「端整」や「適切」とはこの団体にあるようなものでしょう。
それでいてG4/クラブトゥリー/エセンヴァルズで歌い分けがしっかり効いているのも素晴らしかったです。
(なぜコンビニなのか、もはやデパートだろとは「春と修羅」以降いつも思っています。)
課題曲G4は音や言葉を緻密に奏でつつ全体のサウンドや空気感もたっぷりに伝えてくれて好きな演奏でした。
自由曲1曲目は難解でよくわかりませんでしたが(汗)、2曲目のエシェンヴァルズでは心に優しく寄り添ってくれる歌声がじーんと沁み渡りました。
(第1位の感想に続きます)