うたの雑誌ハンナさんが2013年5月号に掲載された合唱指揮者・田中信昭先生の記事を上げられています。
本日より、指揮者田中信昭氏関連の記事を4連続でアップします!
— うたの雑誌ハンナ (@uta_Hanna) 2020年4月1日
第1弾は、ハンナ創刊号に掲載の記事。戦中戦後の渦中に揉まれながら、氏はどのように音楽の世界を切り開いていったのでしょう。
日本の合唱界を牽引する――田中信昭|株式会社ハンナ https://t.co/LkNlU36vfg
召集から東京混声合唱団の創立、そして日本の作曲家へ委嘱を続けている理由として
「日本の合唱団が、優れた日本語の作品をレパートリーにして演奏活動を展開できなければ、『日本はちゃんとしっかりとした文化を持っている国です』と自信を持って言えないでしょう。」
田中先生は終戦後「今まではなんだったんだ」という価値観が崩壊した中から、日本の文化を生み出そうとしてきたのが伝わってきます。
全4回、必見のとても素晴らしい記事です。
こちら、サライ2017年2月号の記事も良いものです。
「指揮者は皆の心をひとつにする」というインタビュアーの問いかけへの「いえ、そんな必要はありません」から始まる田中先生のお答えは、いつも自分の中に残っています。
ある方に教えていただいたのですが、東京混声合唱団の凄い演奏です。
聴いていてなんだか泣けてきてしまいました。
田中信昭先生、当時91歳
びわ湖ホール声楽アンサンブルさんの「―ピアノのための無窮連祷による― 生きる」ご指導時に田中先生はこう言われたそうです。
“前奏から君たちの中を喜びで満たして!”
“若い君たちが、生きることの喜びをお客さんに伝えるんだ!”
https://www.facebook.com/biwako.hall.15/photos/a.375380392564225.1073741826.324532970982301/830141380421455/?type=3&theater
田中信昭先生の言葉。
「合唱で一番大切なことは?」との問いに、しばらく考えてこう答えた。
「大勢が心を一つにする必要はない。曲に対する感じ方はそれぞれ違うのだから、一つであるはずがない。違う考えの一人一人が出会い、その曲の心を考えて一体となることが大事です」
「生きている限り、新しいものに出会いつづけたい」
今年92歳になられた田中先生、またその指揮姿をこの目で見たいです。