ハーモニー誌秋号が届きました。
<「鷗」の広がり>
ミュージカル・スター:石丸幹二氏インタビューと「わたしたちの委嘱作品」で深く扱われているのが木下牧子先生「鷗」。
エリカ混声合唱団では卒団生が在団生に記念品を贈る風習があり、1987年、木下牧子先生に「鷗」を含む3曲を委嘱されたとか。
初演されたエリカ混声合唱団の元団員:飯塚さんの言葉を引用します。
「名曲と言われるようになった今、詩の解釈では、鷗は学徒出陣した学生で彼らへの鎮魂歌だという記述もありますが、解釈は自由だと思います。
これは学生合唱団に贈られた歌です。私は、これから社会に出て自由に羽ばたき生きていく若者の歌だと思って歌っています。」
……頷いてしまいます。
解釈を強制されちゃいけませんよね。
<全日本合唱コンクール全国大会 インターネットLIVE配信のお知らせ>
ネットでは既に話題になっていましたが、小学校から中学校、高等学校、そして大学職場一般の全部門がLIVE配信されます!
●高等学校部門A・Bグループ 10月30日(土) 各1500円
●中学校部門混声合唱・同声合唱の部 10月31日(日) 各1500円
●小学校部門 11月6日(土) 前半1500円・後半1500円
●大学職場一般部門 大学ユースの部・室内合唱の部 11月20日(土) 1日2000円
●大学職場一般部門 同声合唱・混声合唱の部 11月21日(日) 1日2000円
アーカイブは無いとのこと。
なかなか現地で聴かれるのも難しい昨今(そもそも高等学校部門はチケット入手の難易度高い!)これを機会に、ぜひパソコンやスマホで視聴されてはいかがでしょうか。
詳細はコチラ ↓
<「合唱曲」の枠を広げていく:作曲家:萩京子先生>
続々・日本の作曲家シリーズは「萩京子先生」。
いわゆる「歌うことで盛り上がりたいという気持ち」にあまり応えられていないとご自分で仰る萩作品。
でも「飛行機よ」とか今も十分に通じる名曲だと思います。(ピアノが萩先生ご本人!)
他参加者も演出家:加藤直氏や指揮者:横山琢哉氏、合唱団じゃがいもの鈴木義孝氏なだけあって、いわゆる「日本の合唱」にカウンターをくらわせる内容で大変面白かったです。
横山琢哉氏から語られる加藤氏の言葉「なんで並んで同じ服着て合唱してるんだ、おかしいだろう」。
萩先生「私が10代の頃、なんで合唱が好きじゃなかったかというと、合唱をやっている人たちの顔や身体が、なんとなくしっくりしなかったんですね。気持ちが悪いというと言い過ぎですけど…」
「もっと口を開けて」とか、”合唱をしている顔"に違和感があった。でも今はコンクールのテレビ放映を観たりしても、変な感じは減ってきています。合唱で歌われる言葉も、50年前は一切わからなかったですよ。でも今はずいぶん言葉が伝わるようになった。この50年間にいろいろな作曲家が作る作品や、合唱団が目指す音楽が、言葉の伝え方を意識するようになってきて、全体が変わってきたと思うんです。」
合唱劇やこんにゃく座、言葉と音楽の関係性……示唆に富む内容ばかり。
そして2016年に初演された「みるく世がやゆら」。
当時沖縄の高校生だった方が詩を書かれた作品なのですが、その詩の権利を平和祈念資料館が持っていて、営利に関わることには使えないという縛りがあると。
だから楽譜の出版も営利行為としてできないし、普通のコンサートで演奏するのもなかなか簡単には許可が下りないそう。
(詩を書いた青年本人は「もちろんOKしてくれてます」とのこと)
詩も音楽も、大きく広まって欲しい作品なだけに、もったいない!
なんとか問題が解決されることを強く望みます。