観客賞スポットライト 同声合唱部門 その1

 

 

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岡山駅 ©岡山県観光連盟



昨日までは室内部門へ出場の団体をご紹介していました。
今日から21日(日曜日)午前10時から開会式の後、10:15から同声合唱部門の始まりです。


この部門は年代の幅が広いのが特徴と言えるかもしれません。
同じ課題曲が年代によって、どう違って魅力的に聞こえるか。
そして大学ユース部門のやや減ってしまった男声合唱に比べ、同声では一昨年と同じ4団体もの男声合唱団が出場してくれているのが嬉しい。

 

 

さらに一昨年に続き、こんなプロモーションも!

 


一昨年は最初の出場だった島根の女声合唱団フィオーリさん。
今年は後半の部分なので、朝カツ推進をしなくても良いのでは……というのは私の甘い考え。
同じ部門で演奏する団体は仲間とばかりに、今年も盛んに朝カツ推進をされています。

例年、やはりお客さんが少なめな午前中の会場。
遠方からわざわざ岡山にやってきた方たちを、いっぱいのお客さんで迎えたいですね。


そうそう、ライブ配信だけではなく、現地の岡山で聴くのもお勧めですよ。
チケットもまだ間に合います!

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私も購入しています。

 

 

 

それでは始めましょう!

11月21日(日曜日) 10:15から同声合唱部門開始。
最初は沖縄から初出場のこちらの団体です!





1.沖縄県・九州支部代表

colori

https://www.instagram.com/coloooori/?hl=ja

(女声12名・初出場


初出場おめでとうございます!
coloriさん結成の由来。
そして特徴的な団名はどのように付けられたのでしょうか?

団員さんからメッセージをいただきました。

 


【coloriについて】
私達coloriは沖縄で活動する合唱団です。
三度の飯より合唱を愛する指揮者の呼びかけをきっかけに2013年に誕生し、今年で8年目を迎えました。

colori(コローリ)はイタリア語で「色」という意味があります。
異なる個性(色彩)をもった人達が集まって色々な合唱作品に触れることで聞く人をはじめ、演奏する私達の心を鮮やかに染めていこう!という想いを込めて名付けました。

 

なるほど「color」i
そして「コローリ」と読むんですね。


coloriさんの今回の演奏曲は
課題曲:F1 O sacrum convivium(Tomas Luis de Victoria 曲)
自由曲:「春の苑」「君待つと」「天の火」「山桜花」(無伴奏女声合唱のための「万葉恋歌」から)(信長貴富 作曲)
万葉の和歌を題材にした、音響効果と歌のバランスが良い、人気も高い作品です。
どのような理由で選ばれたのでしょう?

 


【課題曲・自由曲について】
課題曲『O sacrum convivium』は、指揮者ではなく、歌い手が音楽を動かしていくことを目標にしました。
そのため曲の構成、音の扱い方を歌い手が細かく研究し練習して作り上げていきました。

自由曲『万葉恋歌』は、万葉集の短歌「恋歌(こいうた)」5首を題材にした作曲家・信長貴富さんの名曲です。
春を迎えまばゆく咲く花の色、夏の日差しに隠れ人知れず咲く恋の花、秋風に心を揺らし、離れたくない一心で一面を焼き尽くす炎の雨を願い、再び春が巡り遠き山に桜が咲く......

季節の移ろいと共に愛しい人を想い詠んだ歌たちは、小さな宝石箱のようでもあります。
一瞬の輝きを数分に込めた「色彩感」を表現するには、まさにcoloriらしさを出す作品の一つだと思います。

外国作品、邦人作品に違いを出せるよう演奏したいです。

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【全国大会への意気込み】
当団結成8年目にして、初めての全国大会出場となります。
昨年度から新型コロナの影響で、練習会場である公民館が休館し、やむを得ず活動を自粛しなければならない事態に何度も遭いました。
また、元々少人数の合唱団だったのですが、団員も減り5人だけとなり団体存続の危機にも陥った時もありました。

しかし「合唱の灯を絶やしてはいけない」という指揮者の懸命な呼びかけで、少人数でもコンサートを開催しようと声をかけ、団員が積極的に新入団員の勧誘をし、様々な幸運が舞い込んで今回のチャンスに繋がったと思います。

全国大会は「通過点」。
合唱をもっと好きになってほしいのはもちろんのこと、ビッグイベントを通じて、人生のステップアップに繋げていきたいです。
そして、来年度もこの全国舞台に立てるようにと。。。

 

 

団員さん、ありがとうございました。
coloriさんは全国大会の初出場記念として11月7日にもミニコンサートをされたんですね。

全国大会を一度経験した団体は、大きく成長されると聞いたことが。
異なる個性の色を持つ団員さんが、日本の自然や感情を歌った作品を色彩豊かに歌う姿が見えるようです。

さて、次の団体は・・・ん?

 

 

 


【会場で聴かれる方へのメッセージ】
私達は2日目の最初に舞台に立ちます。
そこで……トップバッターとして『#全国大会で朝カツ推進運動』を推し進めます!

朝の清々しい空気を感じながら合唱が聞けるなんて最高です!!
是非日曜の朝は、早起きして岡山シンフォニーホールへ!!!
オンライン鑑賞される皆さんも早起きしてパソコン・スマホの前でスタンバイお願いします!

童顔指揮者の年齢!そして、団員の半分しかいない沖縄県民は誰なのか!?
是非見抜いてみてください!笑

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coloriさんも 『#全国大会で朝カツ推進運動』!(笑)
指揮者さんの年齢は後で答え合わせしましょうか。
シンフォニーホールで聴かれる方も、配信で聴かれる方も、沖縄からのcoloriさんを拍手で迎えましょう!





次は後輩さんたちも大活躍の実力女声合唱団です。



2.神奈川県・関東支部代表

La Pura Fuente
https://twitter.com/la_pura_fuente

(女声20名・第66回大会から7大会連続出場)



La Pura Fuenteとはスペイン語で「清い泉」とのこと。
神奈川県の合唱名門校、清泉女学院の卒業生さんが2010年に作られた団体。
全日本では4大会連続金賞。

配信で大分全国の演奏を聴かせていただいたんですが、母校の音楽部の中学・高校、どちらも素晴らしい演奏でした。


一昨年のLa Pura Fuenteさんの演奏は


課題曲「飛翔-白鷺」は声楽的に優れ、新鮮かつ説得力がある演奏

自由曲「Caritas patiens est(愛は寛容)」こういう旋律をこんなに美しく歌える団体になったんだなー!と。

「Jubilate Deo(神をよろこびたたえよ)」はヴァイオリンにボンゴにタンバリン、とにかく楽しかった!
鮮やかでキュートでしたね!

 

……と、とても好評。


La Pura Fuenteさんの今回の演奏曲は
課題曲F3 夜来香(「花の四季」から)(江間章子 詩、池辺晋一郎 曲)
自由曲:「Laudate…」(Rihards Dubra 曲)
「Vakardziesmas」(Uģis Prauliņš 曲)


Dubra、Prauliņšとラトビアの作曲家で揃えた自由曲。
団員さんからメッセージをいただきました。

 


皆様こんにちは、La Pura Fuenteです!
全国大会という大きな舞台に立つのは実に2年ぶり。
"あたりまえ"だと思っていた日常を奪われ、様々な制限を強いられた生活にも、ようやく希望の光が差し込んでまいりました。
こうして再び、大切な仲間たちと集い、共に歌える幸せを部員一同、噛み締めております。

今年、私たちが選んだ課題曲は「夜来香」。
コロナ禍で暗くなりがちな空気を一掃するような、温かみに満ちた曲です。
"清泉サウンド"の調べに乗せて、明るく美しく表現できるよう、練習してまいりました。

自由曲はいずれも"歌の民族"と呼ばれるラトビア人作曲家の作品に挑戦しました。
一曲目「Laudate…」では、母校清泉女学院で培われた信仰の心で、主への賛美を高らかに歌い、曲調をガラリと変えた二曲目「VAKARDZIESMAS」では、自然豊かな地に生きる人々の生活の情景や音、歌声を、民謡らしい明るい掛け声と共にお届けします。
今年は、会場の皆様にも音楽の楽しさを一緒に感じて頂けるよう、衣装の華やかさにもこだわりました。

どんなに困難な時でも、どんなに離れた場所にいても、"歌"は私たちを繋ぎ、勇気づけてくれました。
この大会が開催されるに当たってご尽力して下さった方々へ、たくさんの感謝の気持ちを込めて歌います。


〜イベント告知〜

2022年5月7日(土曜日)
お江戸コラリアーず️La Pura Fuente 
ジョイントコンサート

鎌倉芸術館大ホール

開場13:00(予定)
開演14:00(予定)

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確かに華やかな衣装!



団員さんありがとうございました。
伸びやかに喜びを歌い上げるDubra「Laudate…」と土俗的なリズムが非常に印象的なUģis Prauliņš「VAKARDZIESMAS」の取り合わせ。
一昨年のようにコンクールを忘れさせる、演奏会のようなステージを期待してしまいます。


>お江戸コラリアーず️La Pura Fuente ジョイントコンサート

ほー、コンクールを引退されたお江戸コラリアーず️さんとのジョイントコンサートですね。
一昨年のおえコラさんの「ヨイトマケ」は涙を止められない人続出、観客大賞も受賞しました。

 

今回のジョイントコンサートも、今年5月5日に開催のはずが中止になったものだとか。

>ようやく希望の光が差し込んでまいりました。


ジョイントコンサートの再開催という希望。
2年ぶりの全国大会という大きな舞台の喜び。
目にも鮮やかな衣装と共に、どうか精一杯、希望と喜びを歌って欲しいと思います!



(明日に続きます)