観客賞座談会・室内合唱の部 その2

 

 

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笠岡諸島 ©岡山県観光連盟

 



 室内部門の第1位は同票2団体なので、出演順に。


ABC はいはい。


 それでは2021年度室内合唱部門:1位!


アンサンブルVine
http://yumemirusakana.sakura.ne.jp/chorus/play-list/vine.html
(※上の団名リンクはVine指揮者:伊東恵司さんのHP
「~目をひらく 耳をすます つぶやく~」内のものです)

(混声24名)

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一同 拍手!


文 課題曲G1、
  今までのVineさんの課題曲で
  いちばん納得がいったというか。


C うん、シリアスでしたね。


B 真正面からと言うか
 まともと言うか……。


A 今までがまともじゃ
 無かったみたいに!(笑)


 失礼だな(笑)。
  でも過去の課題曲G1は、
  「ちょっと違ったものを
  加えてみました」感があったけど。


C そうそう、「遊んでる」感が
 無かったですよね。
 今回は素材をじっくり煮込みました、
 みたいな。
 なぜだろう、シュッツだからかな。


A 観客に「圧」がかかってたね。


 自分は「熱」さも感じて。


C ドイツ語もがんばっていたし、
 聴いてきたVineさんの演奏で
 いちばんシリアスに聞こえました。


 熱さもあって強い説得力を感じる
  とても良い演奏だったと思います。
  自由曲1曲目
  Orbán György「Elefánt voltam
  (私はかつて象であった)」
  シュッツの重たい雰囲気から。
  いや~、あのリズムと旋律を
  なんと軽やかに!


B 洒落てましたよね~。
 こういう曲をサラッと歌えてしまう。
 上手い人が揃ってるのかなあ。


 努力もあると思うよ?(笑)
  2曲目のVytautas Miškinis
  「Tenebrae factae sunt
  (地上は暗闇となった)」
  リズムからメロディへ。
  またハーモニーが巧みなんだ!


B 非常に洒落ている和音を
 オシャレに演奏してくれましたね。


A やっぱり基礎力が高い!
 和声感があって、
 色彩もわかりやすく、
 曲の良さを伝えてきた。


 デクレッシェンドしながらの
  ハーモニーが余韻を残し、
  素敵でしたね。
  3曲目のJake Runestad
  「Alleluia」もさすが!
  ハンドクラップが
  こなれているだけじゃなく、
  男声の厚みが加わる箇所など
  バランスや切り口が
  カッコ良かった!


B この曲、こんなに楽しげに
 ふつう歌えないですよ! 
 こんなん拍手するしかないじゃん!


A 最後に持ってきたのは
 正直ズルイな!(笑)


一同 (笑)


 まぁ毎回ズルイんですけどね!(笑)


B ズルイって言うより、ホラ…


C 「あざとい」って感じ(笑)。
  女性アイドルやタレントが
  よくあざといって言われるけど
  「でもカワイイ!参った!!


B 最近誰かにハマりました?(笑)


 Vineさんの手のひらの上か(笑)。


C 今回、課題曲から自由曲3曲、
 全4曲のプログラミングに
 とても感動して。


AB文 あぁ~。


C 課題曲が少し暗い感じに始まって、
 次のOrbánも同じmollの曲なんだけど
 その中にもちょっと
 ブラックユーモア的なものが
 潜んでいて。
 2曲目のMiškinisで徐々に明るくなり、
 最後Runestadではっちゃけて終わり!


A 演奏効果も実に考えられてる。


C プログラミングが本当に絶妙。
 今回動かなかったけど、
 Vineさんの魅力を
 存分に伝えてくれました。


B 観客賞も1位で、今回は金賞。
 嫌なジンクスも阻止できて。


 ねぇ!(苦笑)
  今まで観客賞上位だったら
  銀賞とか。


C 金賞だったけど、
 観客賞は……
 みたいなのあったね(笑)。


 それにしても、
  毎回Vineさんに期待するけど
  その期待を見事に裏切らない。
  さすがです。


C 「あざとい」とか言って
 ごめんなさい(笑)。
 でも、次回も期待してます!




ツイッターとメールの感想です。



ほとんど動かないVineさんというものも珍しいが、音量・音圧はこれまでの団体で一番。
G1がいつものVineさんと違って(?)厳格な雰囲気を醸し出していた。
自由曲3曲も聴かせどころをしっかり鳴らしていて素晴らしい演奏だった。


特にvineはステージ自体が楽しかったですね。


直立不動のVineさんというのも今回ならではでしょうか…。
課題曲は最後まで心地よく、安心して聴けました。
自由曲も豊かな響きで、かつキレもあり、素晴らしい演奏だったと思います。


Vineさんはアクションなしでも十分に楽しめました。


毎度のことながら選曲のプログラミングが聴いていて楽しい。
自由曲の1・2曲目は初めて聴く曲、オルバーンってこんな曲もあるんだ~という発見もあり面白く聴けたし、3曲目で緊張感を一気に解き放ち芸達者なパフォーマンスだった。


G1かっこいい…
アレルヤの楽譜に書かれてる手拍子の動きが一つの演出になっててさすがVine…
最後の女声のアッ!がかわいかった!


Vineさん、出だしからすごいなーと思って聞いてたのですが、プログラムが進むほど空間を自分達のものにしてる感じがして、さらに輝きが増してとても素敵でした


Vine、圧巻だなぁ。
良い意味で日本の合唱団に聞こえなくて、海外の団か?と思う。
一人ひとりのディクテーションと声のキレがすごい。
歌うめぇやつらがさらに練習してさらにうまくてはぁ?です(褒めている)
いやまじおしゃれすぎVine何なの?はぁ?(褒めている)
Vineクラスなら当たり前かもですが、Alleluiaがちゃんと/hælɪlu:jə/になっていて、/lʊ:jə/とか/lo:jə/になっていないの本当に好き。
清潔感ありすぎキレありすぎこの変拍子的なの全く感じさせないし何なの?はぁ?(褒めている)
ブラーボ!





観客賞・室内合唱の部第1位ということで、アンサンブルVine団員ふじもりさんからメッセージをいただいております。

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みなさまこんにちは!室内合唱部門で1位をいただけたとのこと、感謝です!
いつもみたいに動き回ることはできなかったのですが、我々らしい演奏ができていたのかな!?
私自身このコロナ禍で度々思うことですが、制限のある中でも表現を模索していくことは成長に繋がるのかもしれませんね笑

今回は課題曲に苦労しました。
どのように演奏するのがいいのか、指揮者の提示する色々なアイデアを試しながら、この時代の様式に合ったものになるように模索していったことがよかったのかもしれません。
本番はホールの響きにも助けられ、しっかり演奏しきることができました。
自由曲も、練習で不安と思われていた箇所について皆んなが冷静に演奏できていました。
いいホール最高です。
ただ、観客席からはわからないでしょうが、手拍子がやまびこのように返ってきたのには困りました笑

さて、個人的なことですが、自由曲3曲目の最後でやらかしたことをここに告白いたします。
終盤の盛り上がるところで一拍早く入り(同じ和音なので、知らなければ気づきにくい)、録音にもバッチリ残してしまいました。
気合いを入れすぎました…懺悔いたします…はぁ…

それでは、来年以降の活動がどうなるかわかりませんが、これからもアンサンブルVINEをよろしくお願いします。また皆様に演奏を聴いていただけるよう、精進いたしますね!


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ふじもりさん、ありがとうございました!
岡山シンフォニーホールは演奏する側にも良いホールとは聴いているのですが、まさか響き過ぎて山びこを生じさせてしまうとは……(笑)。

そうそう、ブレーンさんから全国大会のDVD、Blu-rayが発売されたそうです。

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Vineさんの期待を決して裏切らない、素敵な演奏を堪能したい方は是非!
2022年もVineさんの演奏を聴けることを、楽しみにしたいと思います。

 

 

(同票第1位の女声合唱団ソレイユさんの座談会へ続きます)